ママ看護師で働いている人はたくさんいます。そして、看護師は多種多様な働き方があります。だからこそ、満足できる環境を選ぶことができれば、ママ看護師として続けて働けることができます。そのためにはどのような選択をしていけばよいか、私の実体験をもとにお話ししていきます。
ママ看護師として働くのを続けようと思うのはなぜでしょうか。収入の面や、やりがいを感じて続ける方がほとんどだと思います。そして、働くからには必ず、仕事と育児の両立に悩む時がきます。それを親子ともに乗り越えるには、それぞれが心身ともに健康であることが重要です。体の健康だけではなく、精神的にも前向きになれる環境を作ることが大切です。それでは、そのような環境にするにはどのような方法があるでしょうか?
それは、自分の優先順位を明確化することです。
ママ看護師の職場選びをする基準は
収入
福利厚生
職場環境
育児との両立
やりがい
などではないでしょうか。
私が仕事をするにあたって決めた優先順位は、育児との両立>職場環境>やりがい>収入>福利厚生でした。
ここで、私の環境について具体的にお話ししていきます。
私は5年間急性期病棟で働き、結婚を機に退職しました。その後出産育児を経て、7年のブランク後、別の新しい病院に復職しました。復職した理由は二つあります。一つは、収入です。先々のことを考えると収入を少しずつふやしていきたいという家庭のことを考えた気持ちです。もう一つは、やりがいです。看護師の仕事が好きなのでまたやりたいという自己満足を得たい気持ちです。しかし、子供を保育園に預けてバリバリ働くことは望んでいませんでした。なぜなら、子供との時間をなるべく持ちたいと思っていたからです。収入を得たい、やりがいを感じたい、でも子供との時間を作りたいからできない、という葛藤を抱いていました。
そんな私が選んだ職場は
①時間的に多様な働き方ができる
②ママ看護師が多く働いている
③託児所がある
この3
つを満たす病院でした。
仕事をするうえで最初に優先することは、育児との両立と職場環境でした。
職場選びで①が必要な理由は、育児の時間を確保するためです。朝は幼稚園へ送ってから出勤するため10時出勤、幼稚園の預かり保育の最終時間に間に合うように16時までの勤務です。また、週3~4日勤務のため。預かり保育を利用せず降園後遊びに行ったりすることもできます。私以外にも、変則的な時間で勤務している方が多くいます。病院側は、今短時間勤務でも、子供はいづれ成長するので、成長にともなって仕事で活躍できることを期待して、私のような変則的な勤務体制を受け入れている一面があるようです。
職場選びで②が必要な理由は、子供の体調不良や行事で休んだとしても、理解が得られやすいからです。同じママ同士、しょうがないね、とゆう感覚を持っている方がほとんどです。
職場選びで③が必要な理由は、私が子供を幼稚園に通わせており、幼稚園が休園だったり園の預かり保育が使えないときは、託児所を利用します。今はコロナ禍で、突然の休園や保育時間の短縮があったりと流動的な中、病院の託児所は職員のためのものなので融通が利くところがとても助かっています。
この3つの条件は、私が仕事をするにあたって決めた優先順位上位の、育児との両立、職場環境、を満たすためのものでした。
仕事をするうえで次に優先するものは、やりがいです。
復職するときに、育児と両立するためには単発アルバイトがメインなのでは?と勝手に思い込んでいました。転職サイトに登録しましたが、勤務希望をパートやアルバイトで選んで、その情報しか見ていませんでした。5年間急性期病棟で働いていましたが、たかが5年、看護技術もアセスメントも未熟なことが多々ある中、ブランクで記憶もすっかりなくなっています。7年のブランクがたちはだかり、看護技術や看護情報に全く自信が持てず、どうしても一歩が踏み出せませんでした。資格があれば気軽に働ける職場もいくつかありましたが、私は、医療的知識と医療技術をもっと勉強したい、そのような気持ちが強くありました。そんなとき、数年ぶりに再会したママ友が、看護師であること、そして勤務するのは病棟であること、しかも小学生の子供が長期休暇の月はお休みをもらっていることを聞き、とても驚きました。病棟で、そんな働き方ができるなんて全く思っていなかったからです。そこで、病院を探し始めるのですが、その中で、ナースプラザが行っている。看護師の復職支援研修というのがあることを知り、自信がなくて一歩踏み出せない私にはいい機会だと思い応募しました。その研修先が、たまたま今働く病院でした。研修では病棟で実際に働かせてもらうのですが、その時に変則的な時間で働いている人とお話しをする機会がありました。それから、高齢者医療が主で消化器系疾患がメインの病院で、以前勤務していた病院とは患者層も看護内容も大きくちがいましたが、学ぶことは多いと思いました。復職支援研修を受け入れていることもあるせいか、中途入社の研修もしてくれています。そのため、新たな看護分野、医療的手技を学ぶことができ、やりがいを感じられる職場となりました。
仕事をするうえで次に優先するものは、収入です。
私はパートなので時給制です。時給は周囲の平均より若干低いようです。
育児だけを考えたとき、もっと子供と遊んだり一緒の時間を過ごしたい、と思います。
やりがいだけを感じたとき、急性期病棟に戻って働きたい、と思います。
パートとしての収入を考えたとき、もっと高い時給で働きたい、と思います。
一つ一つの希望は、今の職場は全く満たしていないけれども、今私はとても満足して働いており、入職して3年目になります。
なぜ満足を得ながらママ看護師として働き続けられているのでしょうか。
それは、優先順位を明確化しているからです。
仕事と育児の両立に悩んだときの乗り越える方法についてですが、問題の初期段階で対応することが、乗り越えやすくする方法だと思います。
私の具体例としては、託児所から幼稚園へ移る、小学校に入る、などの環境変化で子供は不安定になります。幼稚園へ行きたくない、学校へ行きたくない、となることもありました。体調不良で行けない時もありました。とくに昨今のコロナ禍では、少しの風邪症状でも神経質にならざるを得ません。しかし、不安定な気持ちも、風邪の症状も、初期の段階で対処すると、長引くことはほとんどありません。ずる休みなのかもしれませんが、行きたくないときは一度休ませて、私も職場に申し訳ない気持ちをもって欠勤の連絡します。理解のある上司や職場のおかげで1日お休みをもらい、子供とゆっくり向き合ったり、身体を休めることで、翌日には元気に登園登校できたりすることがほとんどです。そうすると、仕事は1日の欠勤で済み、翌日から出勤できます。そのため、職場環境はとても重要だと思います。ただ、その環境に甘んじるのではなく、欠勤してしまった分は誠意をもって仕事で還元することを意識することは、円満に働くうえで重要です。
ママ全般的なことですが、子供が元気に笑っていることは一番の願いだと思います。その姿を見て、働くことへの意欲へもつながります。
そのため、親子が心身ともに健康に過ごせるように育児と仕事を両立することは大切だと考えます。
看護師は、その資格の特性上、多種多様の働き方があります。そのため、自分の優先順位を明確にしてそれらを満たす職場を探すことは、継続して働くことにとても重要なことだと思います。反対に、多種多様な働き方があるからこそ、子供の成長とともに転職することも可能です。私は、数年後、転職する予定でいます。なぜかとゆうと、託児所を利用する必要がなくなるため、看護のスキルアップが見込めたり収入が上がることを見込めたりすることを優先することが可能になるからです。
まとめ
看護師は本当にやりがいのある仕事です。その中で、ママ看護師は育児との両立に悩むことは多々あることと思います。私も今後どんな問題が生じるが不安もあります。しかし、上記で述べてきたように、まずは自分が優先するものをしっかりと明確化していれば、それに沿って動いていくことで、問題は切り開けるのではないかと考えます。大切な家族が元気で笑顔でいてくれて、さらには自分のやりがいを満たしながら働けることはとても素晴らしいことだと思います
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