最低でもこれだけは押さえておきたい就職活動のポイントとは?

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#1603 2021/10/16UP
最低でもこれだけは押さえておきたい就職活動のポイントとは?
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看護師を目指すみなさんが就職活動を行う際に「最低でもこれだけは押さえておきたい」というポイントをいくつかまとめてみました。はじめての就職活動にとまどい、緊張や不安を抱えている方々を少しでも勇気づけるお手伝いができれば幸いです。

看護師をめざす皆さんが、就職活動を行う際に、まず重要になるのは、どのような職場を就職先に選ぶかということでしょう。

ついつい、給料がよい、待遇が良い、人間関係がよいなどの目先の条件に関心が向きがちですよね。
もちろん、そのような条件もとても大事です。
しかし、一番大事なのは、これから、あなた自身がどのような看護師になりたいかという明確なビジョンです。
なぜなら、そのビジョン次第で、あなたが選ぶべき就職先が大きく変わってくるからです。もし、あなたがこれから看護師として一流を目指したい、出世したいなどと意欲的な考えをお持ちなら、一流の総合病院や国立病院、などを就職先として選ぶべきでしょう。
これらの病院や施設は就職先として人気もありますので、就職活動にも困難が伴うかもしれません。
しかし、就職できれば、豊富で確かな技術や知識を習得できますし、安定した収入が得られ、福利厚生も充実しているため、勉強に集中することができます。残念ながら、一流の病院と地域の個人病院では学べることに大きな格差があるのが現状です。高みをめざすのであれば、迷わず、一流の病院を選んで就職するべきです。

一方、「看護師として、そこそこの技術や給料が得られれば良い」、「仕事より家庭や自分自身の自由な時間を大事にしたい」などとお考えならば、地域の個人病院や中規模な病院、介護施設などを選択するのも一つの方法です。
ただし、これらの病院を選択すれば、年齢が高くなった際に転職を考える場合、転職先の選択肢が狭まるというリスクも考慮しておかねばなりません。それでも、やはり現時点での「気ままさ」や「気楽さ」を優先するのであれば、それもあなたの人生です。よく検討して判断するようにしましょう。

二番目におさえておきたいポイント

それは看護師として働く上で、職場の人間関係のトラブルは避けて通れないという事実です。看護や介護の仕事を選ぶ人には優しくて思いやりに満ち溢れた人が多い、というのは嘘ではありませんが、その反面ストレスが多く常に忙しい仕事でもあるため、職場全体がピリピリとした雰囲気に陥りやすく、人間関係のトラブルは常につきまといます。自分自身がデリケートでストレスに弱いタイプだなと思ったら、できるだけ人間関係のトラブルを回避できる職場を選んだ方がよいでしょう。

では、どんな職場なら人間関係のトラブルが少ないのでしょうか。職場の環境は常に変化しており流動的ですので、ここだと言い切ることは非常に困難です。ただ、大きな総合病院など福利厚生がきちんと整った職場であれば、定期的なメンタルケアをしてもらえますし、相談する窓口の存在などもあるので、トラブルが生じても対処しやすい可能性があります。万が一、休職する場合でも手厚い保護が考えられます。
一方で地域の個人病院や介護施設などは、当たり前のことではありますが、同僚や上司に恵まれれば、心地よい職場環境を得られます。ただし、このような環境の職場は前任の職員が辞める可能性が低いため、あまり新しい求人が出されていないのが現状です。転職先を選ぶ際は、その求人が「人間関係が悪く退職者が頻繁に出るため出されている求人」なのか「人間関係がよいが、家庭の事情などでたまたま退職者がでたためのレアな求人」なのかを事前に見極めることが重要だと考えられます。もちろん、選ぶべきは後者のレアな求人です。

では、このような求人をどうやって探すべきなのか、私がもっとも重視しているのは「これまで出された求人の回数と退職者の推移」「病院の雰囲気」、そして「看護師間の口コミ」です。はじめて就職される方は口コミでの情報はむつかしいですので、前者の2つがポイントになってくるでしょう。
「これまで出された求人の回数と退職者の推移」はハローワークなどの求人情報を頻繁にチェックしていればわかります。ハローワークの信頼できる職員さんに尋ねてみるのも一つの方法でしょう。
また「病院の雰囲気」ですが、もし可能ならば実際に転職先の病院に足を運んでみるのがベストです。「暗い」「汚い」「職員の雰囲気がギスギス、あるいはビクビクしている」「散らかっている」「対応が悪い」などのネガティブな条件が整っているなら、人間関係がかなり悪い可能性が高くなります。
もし、その病院に通院している知り合いがいるなら、状況を聞いてみるといいかもしれません。「看護師が頻繁に入れ替わる」「院長がよく、どなっている」「仲が良さそう」などの患者さんならではの中身の濃い情報が得られるかもしれません。
さて、これらのポイントを押さえて転職先を決定したなら、いよいよ履歴書などの書類提出と面接です。
その際、志望動機に戸惑う方が多いですよね。ここで役立つのが、これまで検討した「あなた自身がその転職先を選んだ理由」です。まずは、転職先に伝えるか伝えないかはさておき、あなた自身の本音をすべて書き出してみましょう。
ここでは「本音」であることが大事です。なぜなら本音の思いから出た言葉には説得力があり、いい意味でも悪い意味でも相手の心に響くからです。例えば「看護師として高みを目指したい」「給料がよいところで働きたい」「人間関係のよい職場で働きたい」などがこれにあたるでしょう。
書き出したら、これらの本音を接官に「伝えるべきもの」「伝えてはいけないもの」に分類します。例えば「看護師として高みを目指したい」という本音は伝えても良い、むしろ伝えるべき内容ですが、「給料がよいところで働きたい」という本音は伝えるべきではありません。
「給料だけが目当てで他に何のビジョンもないのか」と前方に思われてしまう可能性があるからです。さらに「人間関係のよい職場で働きたい」という本音もそのまま伝えるべきではないでしょう。
「この人、案外メンタルが弱いのかも」などと変に勘ぐられてもマイナス評価になります。内容を少し変えて「職場の雰囲気が良さそうに感じられた」などと伝えるとよいでしょう。ただし、いくら本音でも「自宅から近い」などという、面接官にとってどうでもいいような内容は、あまりアピールする必要はありません。緊急の呼び出しが多くて、自宅から近いと呼び出しやすいなどという病院の場合は別ですが・・・・(笑)

さて、このように情報を整理して、あなた自身の「志望動機」を明確にしたら、もう一度、全体像を見なおしてみましょう。
あまりにも「志望動機」が少ない場合は、もう一度、その転職先について考えてみる必要があるかもしれませんね。その転職先自体が、あなたが本当に転職したい職場ではない可能性があるからです。
そして、それぞれの志望動機に具体的なエピソードを上乗せして、動機に説得力を持たせることも重要です。例えば「職場の雰囲気が良さそうに感じられた」などという志望動機に対して「知り合いがこちらに通院しており、とても親切で対応がよかった」などの具体的な根拠を挙げられれば、プラス評価につながると思います。なんら根拠がないマニュアルをそのまま丸写ししたような返答では説得力がなく、面接官の心に響く対応はできないと心得ておいてください。
向き合うべきは、あなたの「本音」です。一見、大変な作業ではありますが、しっかりと向き合えば履歴書や面接での心強い味方になりますし、なによりあなた自身を最適な職場に導く道しるべとなります。ぜひ頑張って前向きに取り組んでみてください。

まとめ

まず、あなた自身の「本音」としっかりと向き合い、あなたオリジナルの「志望動機」を作り上げて下さい。それらの中から「伝えるべきもの」「伝えてはいけないもの」を見極めて分類や変換をし、履歴書や面接のための「志望動機」を作成することができれば、これ以上心強いものはありません。

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