緊急入院となった患者さんのアセスメントはどうしたらいい? 

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#1567 2021/09/11UP
緊急入院となった患者さんのアセスメントはどうしたらいい? 
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病棟看護師として働いている人は、緊急に備えていろいろなことを考えて行動することが必要となります。特に重要となるのは、なんといっても緊急で入院してくる患者さんです。その時、どのような風にアセスメントをしたらいいのでしょうか。ここでは、そのアセスメントの内容についてお話します。

・緊急入院はこといつでもあると思う

病棟で夜勤をしていると、なぜか自分の時だけ緊急入院が多いような気がすると思うことがありますね。一回入院を取ると、その後に続けてそんな風に入院患者さんを受け入れることがあります。続けて起きた時には、本当に心身ともに疲れきってしまうことでしょう。その時に大きく戸惑い、ストレスを感じて仕事をすることが辛いと思ってしまうこともあります。
しかしそのことを繰り返すことにより、看護師として成長をすることができます。自分の時だけ忙しいと思わずに、成長できる時間だと思って行動しましょう。また、自然と動いているとなんとなく入院に対してどうすればいいのかということがわかるようになるのです。最初は誰でもバタバタしてしまうことは、当然のことなのです。どんなにイメージをしていても、動くことができなかったと思うこともあるでしょう。そして繰り返し、緊急入院をしてくる患者さんの受けることによりだんだんとアセスメントのこつが理解できるようになります。
その一つに、なんといっても重要なのは緊急入院というのはいつでもあると思うことなのです。仕事をしていると、いつか入院をしてくるかもしれないという気持ちで仕事をするようにします。そのような気持ちを持つことにより、体力的にも精神的にも身構えることができて動きやすくなります。

・入院をしてくる患者さんの身体的状態のアセスメント

入院をしてくる患者さんの場合は、初めてなのか何度も入院をくり返しているのかとの違いにより、アセスメントが違ってきます。それは、初めて入院をしてくる患者さんの場合は、特に注意をして情報を取ることが必要となるのです。
特に病院で初診である場合は、全く情報がないのです。注意をしないといけないのは、医療従事者として感染症に関することです。その患者さんは何かの感染をしているかも知れないと思い、行動をすることです。感染というのは、医療従事者から感染を広めることもありますが、初めての患者さんの場合はその患者さんから感染症を移されてしまうこともあります。そのことについて、十分に注意をしながらスタンダードプリコーションをきちんと遵守して仕事を行うようにしましょう。

・必要物品の準備

緊急入院の連絡があった場合は、その必要物品の確認を行います。まずは、救急カートの確認です。救急カートの場合は、毎日不足分はないか確認をしているのですが、それでも再度確認を行います。また医師に必要な準備は他にないか確認を行うようにします。医師により、使う薬が違うこともあるからです。医師に確認をして、必要時は薬などを準備するようにします。

・看護師間の連携

緊急入院がある場合は、まずリーダー看護師に連絡がはいることが多いです。リーダー看護師もしくは、看護師長に連絡が入ります。その時点で、受け入れることが出来るのか判断をします。そして受け入れことが決まった場合は、誰が緊急入院の患者さんの担当になるのかをリーダー看護師が決めます。
その時、比較的自由に動く琴緒ができる看護師を選択することが多いです。もしも忙しくしている看護師ばかりの場合だと、リーダー看護師がサポートにはいることもあります。
緊急入院の患者さんのお状態にもよりますが、かなりの重症の患者さんも入院をしてくることがあります。ほかの病院の方で対処ができないので入院をしてくる場合は、かなり重症化していることもあります。緊急に手術を行うこともあり、その準備なども必要です。

・家族のアセスメント

緊急で入院をしてくる患者さんの場合は、ほとんど家族が付き添い入院をしてくることが多いです。その時、家族の気持ちなども理解してあげることが重要です。家族は、緊急で入院をすることになったことについて,とても戸惑いがあります。その戸惑いを、しっかり理解して対処するようにします。
まず医師からの説明について、理解できないと思っておきます。頭が混乱している状態で、医師から説明を受けたとしてもあまり理解していないことが多いからです。その後に、少し落ち着いた段階で、看護師から気持ちを汲み取り医師の説明の補充を行います。

・患者さんの精神的アセスメント

緊急入院となった患者さんの場合は、入院となることを予測しないできていることもあります。家族と一緒の場合は、その時に、家族と一緒に不安を共有することにより少しは楽になります。
ところが、一人で受診をしてその後に緊急入院となった場合は、かなりのショックを受けることは間違いありません。そんなつもりできていないのに、入院と言われて動転してしまうのです。
そこで、看護師のアセスメントが必要となります。外来から緊急入院となった場合は、その患者さんの精神状態についてもしっかりと申送るようにしましょう。

・検査の準備

緊急で入院をしてくる患者さんの場合は、まず必ず検査をします。必ず行うのは、血液検査です。看護師は採血を行い、検査室に提出をします。その時、医師の指示によりまず血管確保を行うこともあるのでその時に、一度に採血を行うこともあります。それは採血と点滴で2回針を刺されてしまうなど、患者さんができるだけ痛い思いをすることがないようにするためです。その点を医師に確認をし、アセスメントして行動しましょう。

・手術の準備

緊急で入院をしてくる患者さんの場合は、検査を行なったり診察を行う時点で手術の適応となることがあります。手術をできるだけ早めに行うことが必要となるので、その時に早急に手術の準備をすることになります。緊急入院があるとわかった時点で、手術になるかもとアセスメントをすることができます。手術の準備は、物品ぬかりは後から追加することができますが、患者さんの氏名の確認においては、しっかりと時間をかけて慎重に行うようにします。そのことは、緊急性を要する場合も、医師とともに患者さんの識別の確認を怠ることがないように注意をして行動しましょう。

・処置の準備

緊急で入院をしてくる患者さんの場合は、必ずと言っていいほどいろいろな処置を行います。処置としては、まず入院をしてきた時点の患者さんの状態で緊急性をようすることから行います。ショックが起きている場合は、医師の指示の元輸液の準備や血管確保、その症状に合わせて医療機器の準備をします。
またそんなに緊急性のない場合は、外来や救急搬送室での処置を行わずに病棟に移動して、その病棟で処置を行うこともあります。

・医師の介助

緊急で入院をしてくる患者さんの場合は、その受け入れところである程度処置などを行って、病棟に入院をしてくることが多いです。
そして病棟では、追加の処置として行うことは少ないのですがその後の管理として重要なことがあります。その管理は、輸液、人工呼吸器などです。医療機器の管理が必要となるので、その知識をしっかりと普段から養っておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?緊急で入院をしてくる患者さんの場合は、どんな状態で入院をしてくるのかと看護師自身もその時には不安で仕方がないと思います。いくら準備をしていても、足りないこともあります。その不安などを払拭できるのは、やっぱり看護師同士の助け合いです。病棟の看護師全員が助け合えるように動けるといいですね。

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