訪問看護師として働くには。デメリットも含めて。

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#1563 2021/09/07UP
訪問看護師として働くには。デメリットも含めて。
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生活習慣病は増え、自宅での継続した体調管理が必要な人が多くなっています。また高齢化社会がすすみ、認知症の高齢者も増えています。しかし、核家族化で老々介護だったり独居だったりと自宅での継続した体調管理が厳しい人がいます。訪問看護師の役割や必要性についてお知らせします。

食生活や暮らしの変化やストレスにより生活習慣病の方は年々増えています。高血圧、糖尿病、動脈硬化など高齢でない方でも生活習慣病の方と多く接するようになったと思います。一度発症すると内服やインスリン、食事など継続して治療を続けなければなりません。急性期には入院し治療をしますが、一方で入院期間は短縮化しており、十分な指導ができないまま退院となることも多いです。また、高齢化社会が進んでおり、認知症患者も増えています。自宅での療養がうまく行かず、入退院を繰り返してしまう方も少なくありません。介護保険申請などで負担軽減し、訪問看護や訪問介護、デイサービスなど利用することで入退院の頻度が減ることは実際によく聞きます。そこで、訪問看護師として働くにはどういったことが必要か話していきたいと思います。

①訪問看護師の役割

訪問看護師は看護師としてバイタル測定や内服管理、保清などを行い自宅での療養生活が円滑に進み全身状態の悪化などを早期発見できるよう働きかけていく役割があります。自宅での生活を支える役割と言った方が分かりやすいかもしれないです。

②初心者歓迎とあるが‥

訪問看護ステーションの求人を見ると初心者歓迎とあります。ただ実際働いてみると初心者では厳しいです。利用者の人数にもよりますが、1、2回の同行の後一人で訪問することが多いです。 一年目看護師でバイタル測定がやっとな段階では厳しいです。バイタルからアセスメントしたりも慣れておらず、コミュニケーション能力も高いとは言えないと思います。その状態で疾患からどういった観察点があって本人に症状をどう確認するかなど判断が必要なのである程度きちんとした教育支援のある病院で指導を受けてからの方が働くのはいいと思います。点滴や注射、フォーレ挿入、摘便など看護処置も訪問看護では結構多くあります。内服の確認だけではないのできちんと教育支援がある訪問看護ステーションであれば初心者でも働くことはできると思いますが、利用者の数で売り上げがあり、給与が支払われるのでギリギリの人員で運営しているところが多いのが事実です。

③訪問看護師の仕事

訪問看護師は自宅で療養している利用者の全身状態を把握し内服やインスリンなどの管理がきちんとてきているかを確認していく仕事です。それだけでなく、病院と違い自宅での生活が安全安楽であるように支援していく仕事なので、生活での援助も仕事の一部に入ってきます。食事がどうなっているか、入浴や洗濯、掃除なども含まれます。実際に介入できるのは身体面のため清拭などの清潔介助がおおいですが、介護保険の認定によっては訪問介護など利用できないので、宅食などの案内やゴミ出しなども行うことがあります。また、自宅で家族が療養に携わっている場合は家族への指導なども加わってきます。フォーレの管理や内服、パウチ、注射や吸引などもあります。病院での業務+家族へのアプローチや生活に直結した仕事まであるので幅広く目を配る必要があります。また、ターミナル期の自宅療養の方も多いです。ターミナルになると緩和療養も入ってきたり、急変時は時間を問わず連絡があると行かなければなりません。交代制とはいえ、呼び出しがあると思うと気が気ではないので担当の時は自分の行動にも注意が必要です。飲酒していたら呼び出しがあっても運転していくことができません。仕事中以外も仕事の延長である時があるということを、知っていて欲しいです。

④訪問看護師になるには

訪問看護師になる方法としては訪問看護ステーションに就職することだと思います。求人を探すと初心者歓迎だったり、パート勤務だったりいろんな訪問看護ステーションがあると思います。また、病院が運営している訪問看護ステーションもありそこは部署を希望することも可能な場合もあります。仕事内容をきちんと知ってから訪問看護師を目指すことをおすすめします。

⑤訪問看護時の訪問時以外の仕事

訪問看護師として働き出して、訪問看護師は訪問看護時以外にいろんな書類作成などの仕事があることを知りました。病院で言えばカルテのようなものですがそれ以外に毎月報告書が必要です。また入院診療計画書のような訪問看護計画書も必要になります。もし一時的に点滴などの医療行為が必要になれば、新しく書類や計画を作成しなければなりません。訪問看護時以外は移動時間もあるのでなかなか書類作成の時間を確保することができないこともあります。

⑥訪問看護師のデメリット

訪問看護師は病院勤務と違って、利用者さんの自宅に訪問するのでお邪魔させてもらっているという気持ちを忘れてはいけないです。本人の自宅での生活の仕方や方法があるので、そこを否定しないようにちょっとやり方が‥と思うことがあっても強くは言えません。また、利用者さんは認知症などが進んでいて家に入れないこともあります。担当医師やケアマネージャーと連携して一緒に解決しなければなりません。上にも記載しましたが、連携のために報告書作成があります。利用者が多いとなかなか作成する時間の確保ができず、書類が溜まってしまったりもします。また、運営という形なので月末は売り上げなどの計算もしなければなりません。看護師業務外の仕事が病院などより多いと思います。さらに、運転して移動なので運転に関しての注意も必要です。訪問看護時以外のストレスもあることは知っておいて欲しいです。また、病院と違い1週間に一回からの訪問でたった30分の場合もあります。その後に利用者さんと関わるのは次の週の誰かだったりその誰かがまた自分であることも多いです。なのでその短時間がすごく重要で責任がある時間だという怖さがあります。ほ

いろんな面から訪問看護師について話してきました。結論としては、訪問看護師はある程度経験を積んでから目指した方がいい業種になるのではないかと思います。デメリットも思っている以上に多く、病院とは全く別物と思って転職などしないと理想と違ったと思う場面が多いのではないかと思います。それでも自宅で療養している人一人とその時間は向き合えるので、病院のように同時に何人にも対応して、これしてあれして次はあれといった業務に追われている感覚はありません。ただ自分の判断が必要で、利用者さんと関わっている少しの時間がかなりの意味を持っていて重要であること、責任があることを忘れてはいけないです。もちろん病院での仕事もそうですが、あれ?間違ってなかったかな?と言った時に病院であればすぐに見に行って確認することができますが、訪問看護ではそういうわけにはいかないです。利用者さんには利用者さんの生活があってその中の貴重な時間を訪問看護の時間に当てて自宅に入れてもらっているので、いくら利用者さんのためであってもなかなかまた戻って確認などはできないです。そういったことは実際働いてみるまで見えない部分だったので、もし訪問看護師として働くことに興味がある人は、仕事を始める前にいろんな情報を確認して実態を知っていて欲しいと思います。就職してみて思っていたものと違ったからといってすぐに辞めてしまうのは勿体ないので、興味を持った時にいい面だけでなく悪い面も知って欲しいです。訪問看護ステーションによっては体験などができるところもあるので、そういったところを検索して実際を経験してみるのもいいと思います。

まとめ

訪問看護師として働きたいとおもったとき、実際どういった仕事をしているのか知らない人も多いのではないかと思います。初心者歓迎という求人も多く、バイタル測って内服確認くらいの簡単なものと思っている人も多いのではないかと思いました。しかし実際はそれだけでなくいろんな業務があり、自己判断が大事になってくる仕事です。デメリットもたくさんあります。実際を知って、体験などを利用してから就職して欲しいです。

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