大学病院の看護師になるために準備しておきたいこと、大学病院で働くメリットやデメリットについて

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#1558 2021/09/03UP
大学病院の看護師になるために準備しておきたいこと、大学病院で働くメリットやデメリットについて
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看護師として働く時に、教育体制の整った大学病院で働きたいと考える人も多いと思います。私もその1人でした。
では、大学病院の看護師になるためには何が必要なのでしょうか?また、大学病院で働くメリット、デメリットについてもお伝えします。

〈大学病院の看護師になるための方法〉

大学病院の看護師になる方法として、一般病院でも大学病院でも特に変わりはなく、特別にやっておかなければならないことは特にありません。
看護師としての一般的な就職の流れと考えると良いでしょう。
ただ、就職時には面接があるため、その大学の特徴や、自分のことをしっかり伝えられるように準備しておくと良いでしょう。
大学病院には大学病院ならではの特徴や、働くにあたってのメリット、デメリットがあるため、
この記事では、大学病院の看護師になるために準備しておきたいこと、心構えなどをお伝えしていきます。

①看護師資格を取得する

これは言うまでもありませんが、看護師資格は必要です。
しかし、大学病院で働くからといって必ずしも大学で看護師資格を取得する必要はありません。
実際に大学病院ではさまざまな学歴の看護師が働いています。
専門学校や、短期大学、5年一貫看護師養成課程校(学歴は高等学校卒業になります)など、自分に合った場所で学び、資格取得を目指しましょう。

②大学病院について調べる

大学病院には、さまざまな診療科がありますが、その中でもそれぞれ得意分野があります。
大学病院ひとつとっても、小児医療、不妊治療、心臓外科、脳神経外科に力を入れているなど、それぞれ特徴が違います。
さまざまな大学の特徴を調べ、自分はそこで何かできるか、どのような看護をしたいか、どのようなことを学びたいかなど、いろいろ考えながらどの大学病院で働きたいのか絞り込んでいきましょう。

③大学病院の看護師としての働き方を知っておく

大学病院の看護師は病棟で働く場合、基本的には交代勤務であり、夜勤もあります。
外来看護師として働く場合は、交代勤務がなくお昼の勤務のみの場合もありますが、外来看護師は病棟で経験を積んでから異動となる場合が多いです。
そのため、就職時の最初は交代勤務のある病棟看護師と考えておくと良いでしょう。
また、実習と実際に働くのとでも違いがあります。学生時代の実習では一人の患者さんにじっくりと関わることができますが、働くとなると複数の患者さんを受け持つことになり、学生時代のようにはいきません。
最初は理想と現実のギャップに落ち込む看護師が多くいます。いざ就職したら思っていたのと違った…。とならないように、就職説明会の時に実際に働いている看護師に聞く、学校の先輩に聞くなど、事前に心構えができると良いでしょう。

④実際に大学病院を見学しに行く

大学病院それぞれで、設備、病院の中の導線、病院の明るさ、交通の便などさまざまな違いがあります。
実際に働いたらどうなのか、住みやすい・通いやすい場所にあるのかなど、自分で足を運んでみるのも良いでしょう。
大学の特徴を調べるためにホームページなどを見るのもいいですが、就職活動の時期には説明会やインターンを開いている病院も多いため、参加してみると実際に働いたときのイメージがつきやすく良いのではないでしょうか。

⑤面接の準備をする

大学病院の就職時には、面接があります。面接では、なぜこの大学病院で働こうと思ったのか、どのような看護をしたいか、日頃のストレス発散方法や、
これまでに頑張ったこと、看護師に対する熱意など、この病院で看護師として働き続けられるだろうか?
というところを採用時に面接官に見られます。大学病院は募集人数が多いため就職できる確率は高いですが、答えられるようにしっかりと準備をしておくと良いでしょう。

〈大学病院で働くメリット〉

①教育体制が整っているため、正しい知識を身につけながら経験を積むことができる

大学病院は、毎年新卒学生を多数採用します。また、常に人材募集をしているので、中途採用枠もあります。以上のことから、新卒学生や、中途採用看護師に対する教育・サポート体制が整っています。
研修や課題があり、1年目では先輩看護師がついて指導をしてくれるため、自分で学びながら正しい知識を身につけることができます。
大体1人の新人看護師に対して1人の先輩看護師がつくため、何か悩んだ時は相談しやすく続けやすい・スキルアップしやすい環境が整っています。

②最先端の医療を学ぶことができる

大学病院は、病気の治療をする病院としての役割と、最先端の医療を研究する研究機関でもあります。大学病院というだけあり、大学と連携しながら医療を扱っているため、
図書館を利用して研究資料を読むことができたり、新しい本が充実していたりと、最新の医療についての知識を学び、実際に経験できる場所でもあります。

③看護師のサポート体制が整っている

大学病院は毎年の採用数やそこで働く人が多い一方、離職率も高い傾向にあります。
そのため、心理カウンセラーや新人には先輩看護師がつく、看護師の職場環境を改善する部署を設置するなど、さまざまなサポート体制が整っています。
つらい時には一人で抱え込まず、こういった制度を利用するのも良いでしょう。

④福利厚生が整っている

大学病院は規模の大きい病院であり、働く職種もさまざまであり、大学病院で働いている人も多いです。
国公立の大学病院では公務員扱いとなるところもあり、休暇の制度や手当など、福利厚生が整っているため働きやすいと言えます。

⑤転職に有利

病院によりますが、3~4年目などある程度の経験を積むと、患者を受け持つ受け持ち看護師としてだけではなく、受け持ち看護師全体をまとめるリーダー看護師としても
働くようになります。実際、転職する際には臨床経験2・3年以上というところも多く、大学病院で経験を積むと転職に有利に働くことは言うまでもありません。

〈大学病院で働くデメリット〉

①研修や課題が多い

メリットで説明したように、研修や課題が多くしっかりと知識を身につけられる反面、日々の業務は忙しく、残業や休みの日を利用して勉強することも…。
最初は分からないことだらけで大変かもしれませんが、経験を積むにつれて慣れてくると思えば頑張れるかもしれません。

②新しい知識を学び続ける姿勢が必要

こちらもメリット②で説明しましたが、大学病院は研究機関としての役割も担っています。
そのため、ある程度経験を積んだとしても新しい知識を取り入れていくことは必須です。
その分研修制度が整っているため、働いてお金をもらいながら知識を取り入れられると考えられると良いかもしれません。

③看護師としての基本的なスキルが身につくのが遅くなる

大学病院は専門性に特化しており、それぞれ診療科が細かく分かれています。
部署によっては看護師としての基本的なスキル(採血、点滴など)を経験できる場面がなかなかなく技術が身につかなかったり、逆に、その診療科特有の技術ばかり身についてしまうということも起こりえます。
また、ある程度月日が経ち、経験を積んで研修を受けてから臨床で実践する技術もあります。
教育体制やサポートが整っていると考えられる反面、最初の内はもどかしい思いをする可能性もあります。
経験年数が多くなれば、さまざまな患者さんを見ることになるため最終的には身につく技術です。長い目で技術を習得すると考えておくと良いかもしれません。

④看護師以外の業務が増える

経験年数が増えてくると、新人教育、委員会、チームリーダーなど、任される仕事が多くなります。看護業務は慣れてくれば効率よく進めることができるようになりますが、
委員会の仕事や新人教育となると業務時間外で準備することもあり、経験年数が大きくなるからといって楽になるというわけではなさそうです。

⑤転職後にギャップを感じることがある

大学病院は最先端の医療を学べる一方、転職後に地方のクリニックで働くと治療方法や手当の方法が違った…。なんてこともあります。
クリニックにはクリニックの方針がある場合もあり、その部分にはもどかしさを感じることもあるようですが、うまく折り合いをつけたり、可能であれば学んできたことを伝えたりと、環境になじめると良いでしょう。

まとめ

大学病院の看護師になるために準備するといいこと、大学病院のメリット、デメリットについてお伝えしました。
看護師は働く場所や働き方もさまざまです。選択肢もたくさんあります。
この記事を参考にして、まずは1年頑張ってみる、まずは大学病院で働くことを目指してみるなど、最初は重く考えず、やってみたい!という気持ちに素直に進んでみてください。

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