保育園看護師とは?フルタイムでも仕事と子育てが両立できる方法

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#1542 2021/08/17UP
保育園看護師とは?フルタイムでも仕事と子育てが両立できる方法
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現在保育園看護師になりたくて看護師資格を取る方が増えているそうです。では社会人から看護師になる方法、保育園看護師になるにはどのようなことをしておけば良いでしょうか?保育園看護師とは?あまり知られていない保育園看護師の現場やメリット・デメリットをお伝えします。

【看護師になった理由】

私が看護師になったのは母が看護師として働いていたこととと、病気で亡くなった父の影響でした。母が父を献身的に支えて笑顔を絶やさず、父が亡くなった後も看護師として女手一つで3人の兄弟を育ててくれました。きっと大変だった母でしたが、弱音を見せず、仕事から帰ると「楽しかった!今日はこんな患者さんとお話して元気に退院していったんだよ」と楽しい話を聞かせてくれたこともあり自然と看護師になりたい。人を助けたい!病気の方だけで無く、残された家族の心のケアもしてあげたいという気持ちが芽生え、夢に向かって努力しました。
看護学校の勉強は全て新しいことばかりで、自分が人間に生まれた以上、生まれてから死ぬまでを学ぶことがとても興味深く楽しく勉強することが出来ました。そして無事、国家試験に合格して晴れて看護師になることができました。

【女性特有のライフスタイルの変化】

まずはじめに、なぜ私が保育園看護師になったのか経緯と保育園看護師になる方法をお話しします。きっかけは結婚・妊娠・出産でした。
社会人として介護士で働き、専門学校のお金を貯めた後、四年制の看護専門学校に進学。卒業後、附属の総合病院に勤めておりました。独身時代は5年間バリバリ働き、若かったこともあり、夜勤も土日勤務も簡単にこなしておりました。その時には一生、ここでキャリアを積んで師長になろうと頑張る反面、体力仕事であることから続けていくのに不安もありました。そんな時に、運命の相手に出会い、結婚。相手が遠方との事で退職を余儀なくされました。その後、妊娠・出産すると働き方における考え方も変わり、ライフスタイル、家庭を大切にしながら仕事をしたい。と考えるようになりました。同時に、保育園が見つからない事、土日は働けない事、夜勤は困難であることからパートやクリニック、夜勤をしないことで安月給の病院しか選択肢がありませんでした。
そんな時に出会ったのが保育園看護師でした。保育園に話を伺うと、看護師資格と子育て経験を生かしながら働けること。系列の保育園に我が子を入園させてくれること。土日祝日休み、夜勤無し、家賃補助8万円、残業なしとの話がありました。面接をするととてもフレンドリーな保育園で好印象を受けた為、入社する流れとなりました。

【仕事内容】

保育園看護師の仕事内容は主に急変や怪我のリスクが高い0歳児クラスの見守り、寝かしつけ、ミルク・離乳食介助、毎月の保険だより、毎月の身体測定管理があります。
認証保育園、認可保育園によっても受け入れ対象が違いますが、妊娠保育園では生後2ヶ月で入院してくる子も居てとても癒されています。
働くママのサポート役として第二の母の様な気持ちにさせて頂き、愛情を持って子どもとゆっくりと関わることができます。
他にも、発育指導、各月の健康診断介助、全クラスの薬管理、アナフィラキシーや怪我なのど急変時対応、病院搬送、子育て相談、食育管理、手洗いなどの健康指導、保育業務補助、行事の手伝いを行っています。
緊急時対応は未経験の方でも研修にて緊急対応マニュアルに沿って心肺蘇生法を定期的に学ぶので安心してください。
私は保健業務全般と兼任して主任業務も行っていたため、シフト管理、職員への相談窓口も行っていますが個人の感想ですが、仕事内容は大変ではありません。
ただ、運動会や遠足、入園式、卒園式などの行事の前後は忙しい場合もありますが保育業界全般に残業代が出ない為、残業はほとんどありません。

今まで培ってきた仕事効率化や手際の良さが看護師にはあるため、仕事は時間内に終わらせられる程度の内容です。書類も病院のサマリーや院内研修に比べてとても少ない為、病院時代に比べ、家庭に仕事を持ち帰ることも一度もありませんでした。

次に、実際に働いていて感じた保育園看護師としてのメリット・デメリットをお伝えします。

【メリット】

・元気な子ども達を対象としている為、病院に比べて泣き声も遥かに少なく、体力的・精神的に落ち着いています。
・夜勤がないことから身体に負担が少ない為、長く働けます。
・土日祝日(行事の時は出勤があるが振替休日があります)が休みなので子育てを両立できます。
・子どもがいる家庭はシフト勤務か固定勤務、時短勤務を選べるため予定を立てやすいです。
・事業所によっては家賃補助がついている所があるため、夜勤が無くても、高収入を狙えます。
・保育園ということもあり、我が子の急な病気や怪我で呼び出しがあった時には理解してもらえる事が多いです。
・保育士さんから子育てのノウハウを学べます。
・キャリアアップ研修も多く、学べる環境が整っています。

【デメリット】

・注射や点滴、看護ケアなどの実践はない為実務経験を積みたい方や新卒の方は注意が必要です。
・ふと看護師であることを忘れてしまう時があります。
・家賃補助は期限があるため、いつまでもらえるかは未定です。
・座り作業も多い為、じっとして居られない方、動いていたい人には退屈かもしれません。
・保護者との信頼関係、コミュニケーション能力が問われるのでコミュニケーションが苦手な方は難しいです。
・病院同様、女性社会なので園によっては合わない人もいます。
・時にはトイレ掃除やおもちゃ消毒、案内消毒などの雑務もあります。
・保育士が休んだ時には有資格者として保育や散歩に入ることもあります。

【保育園看護師になる方法】

条件:正看護師資格保有
(保育園によっては小児科や病棟経験が無くても入社できますが、経験があると基本給が変動します)
・家賃補助は地域によりますが都内は高めに設定しています

【求人統計】

年間110?120日
有給休暇 初年度10日(6ヵ月勤務以降)
待遇・福利厚生
昇給年1回、賞 与年2回、手当てあり、社会保険各種完備、退職金制度、退職金共済、介護・育児休暇、
給与
基本給 23-30万
処遇改善手当 1万円あり
備考
月に82,000円?100000円までの家賃補助制度(宿舎借り上げ制度)などです。

【保育園看護師をして思ったこと】

はじめは女性社会特有の堅苦しさがありましたがコミュニケーションを取り、自分なりの方法で明るく働きやすい保育園にすることができました。
勤務する前は今まで病院で培ってきた手技や知識が衰えてしまうのではないかと心配していましたが、予想以上にやる事もあり、毎日元気で可愛い子どもたちと触れ合えることにやりがいさえ感じています。
また保育士さんの子どもへの対応は本当に勉強になり、我が子に試したり、自分の子育てに生かせることが多くありました。学びとして、食育指導のための研修では好き嫌いを減らす関わり方や離乳食期、妊娠前からの栄養摂取が関係しているなど、病棟勤務では学ばない、子育てに実用的な内容まで勤務中に学ぶことができて感謝の気持ちでいっぱいです。お陰で2人の我が子も好き嫌いなく、イヤイヤ期を難なく乗り越えることができました。
また子どもが大きくなってから病院に戻るかと聞かれたら考えてしまうくらい毎日が充実しているので、しばらくは続けたいと考えています。
看護師の資格を持ちながら色んな働き口、働く方法がありますが実際に働いて見ないと分からないことも多くあると思います。
看護師として働きながら仕事と子育て、家庭の両立は難しそうに聞こえますが【働き方・場所・仲間・工夫】によってできる事も多いと思います。
保育園看護師は体力も残っているため、休日は子どもと走り回って遊んだり、連休をとって旅行に行ったり、平日も習い事をさせたりと家庭を蔑ろにすることなく働き、妻として母としての存在価値を実感しております。

まとめ

いかがだったでしょうか?保育園看護師の仕事内容および、仕事と育児の両立について私なりに文章にしてみました。全部頑張るのではなく、抜けるところは多少手を抜きながら、楽しく仕事と育児を両立させられる方法として参考にしてくださると嬉しいです。何かに頑張る、自立した母親の背中を子どもも見ています。一緒に頑張っていきましょうね。

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