看護師で就職の内定が決まったらどうすればいい?

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#1497 2021/07/04UP
看護師で就職の内定が決まったらどうすればいい?
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就職の採用内定がもらえるのは幸せなことですが、複数の病院に応募している場合には承諾できないこともあります。
また内定承諾の返事を遅らせていつまでも保留にしていると、こちらが選ぶ前に取り消しとなる恐れも出てきます。
採用内定の流れを踏まえ、お礼状の書き方や辞退の方法など、対応別の注意点を確認していきましょう。

内定承諾書提出
労働契約の締結
応募先については特にいくつまでという制限はありません。病院の規模や主な診療内容などの情報を基に、応募する候補をピックアップしていきます。

給与や福利厚生などの待遇、看護師配置基準、勤務体制などの勤務条件や立地、看護師寮の有無などこれだけは外せないという優先事項を決めておくと絞り込みやすくなります。
好条件で就職するために総合病院、クリニックなど、異なる業態に応募するのもひとつの方法です。

通常、最終面接から遅くても2~3日後には採用可否の連絡があります。
その日のうちに面接結果が知らされるというのはまれですが、病院の規模が小さいほど内定も早いようです。
1週間経っても連絡がない場合には、こちらから問い合わせしても構いません。氏名と面接日時を伝え、担当者を呼び出してもらいましょう。
内定の通知はメール、電話、郵送と病院によって異なります。応募要項に記載がない場合には、面接時に確認しておくと安心です。

採用内定後の手続き

内定の連絡が電話やメールの場合には、その後内定通知書、内定承諾書などが郵送されます。
労働契約・労働条件が記載されている書類が同封されているので、しっかりと内容を確認しましょう。
提出が求められる必要書類は各病院で多少異なりますが、内定受諾書や健康診断書、成績証明書(新卒の学生)、身元保証人のサイン(印鑑)がある身元保証書、契約書などがあります。
その他にも源泉徴収票や在職証明書、年金手帳、口座番号なども求められることもあります。
これらのすべての提出書類がそろったら添え状と共に封筒に入れて担当者宛に送付すれば内定の手続きはほぼ終了です。
通常の書類送付であれば送付状だけで構いませんが、採用通知からの手続きの場合は、お礼状も添えると好印象を与えられます。

採用担当者宛てに、感謝の気持ちと仕事に対する今後の抱負を伝えましょう。
ワープロでお礼状を作成する看護師の方もいますが、ていねいな手書きの手紙は誠意が伝わります。

【保留する場合】内定保留できる期限と保留の伝え方

保留は1週間を目途に
採用への承諾の保留は、長くても1週間程度までと考えておきましょう。
新卒、中途に関わらず、できるだけ良い条件で働くためには、複数の病院やクリニックに応募する必要があります。応募すれば、外から見るよりも実際の病院の様子や労働条件の詳細がよくわかります。
しかし採用内定通知が来たのが本命の病院でない場合には、本命の病院の採用・不採用が決まってから返事をしたいと考えるのは当然です。
内定の電話が来たらすぐその場で返事をしなければならないということはありませんが、少し返事を待ってもらいたい場合には、採用内定していただいたお礼とすぐに返事ができない非礼を詫びて、返事を待ってもらえるようお願いします。
その際、「いつまでに必ずお返事いたします」と期限を伝えておくと相手に対しても親切です。あまり返事を遅らせると、せっかくいただいた内定が取消となる場合もありますので要注意です。

郵送での通知は放置しないこと

郵送で内定通知が届いた場合、保留の意志があるときには必ずその旨を連絡します。保留にするかどうかは本人しかわからないことです。
承諾書が届くのを待っているのにいつまでも回答がなければ、「就職の意志がない」と見なされて内定取り消しということにもなりかねません。
郵送物を放置せず、内容を確認後にほかの就職先候補の結果を待ちたい場合には、採用担当者にすぐに連絡をするようにしてください。

上手な保留の伝え方

保留を伝える際に、何となく引き延ばすというのではあまり良い印象を与えません。
内定のお知らせについてお礼を述べた後、相手が納得できる理由とともに保留したい旨を伝えます。

一般的な理由としては、次のような言い方があります。

応募先の選考がまだ終了していないため、〇日後の結果を待って決めたい
家族の意見を聞いて判断したい
留学やほかにやりたい仕事など進路変更で迷っている
いずれにしても保留をする場合には、まだ就職する意志があると見なされます。だらだらと引き延ばすと意欲が低いと思われ、就職した場合にはマイナス点となってしまうので注意しなければなりません。

【辞退する場合】内定辞退の伝え方は?承諾後の辞退はできる?

辞退を決めたらすぐに報告する
内定の断り方は多くの看護師が悩むところですが、すでに辞退を心に決めている場合には、すぐに相手先にそれを伝えなければなりません。
断りにくいからといって返答期限直前まで先延ばしするようなことは、かえって失礼になります。
求人にあたって病院側では採用人数を決めています。辞退者が出れば、その分の人員を補充しなければなりません。
早く連絡をすれば、それだけ内定先の病院も新たに別の人を選考することが容易になります。
また、内定先の病院では採用を決めた看護師に対するオリエンテーションや研修、受け入れ部署の手配など、いろいろな準備を進めている可能性もあります。
断る以上は、できる限り迷惑をかけないように配慮することが大切です。

内定承諾後の辞退は可能?

日本は職業選択の自由が憲法で保障されていますので、口頭での承諾や内定承諾書などの契約書を提出した後でも内定取り消しの申し出をすることは可能です。
ただし契約を一方的に破棄することには代わりありません。あまりに身勝手な態度を取ったり、何らかの経済的損失を与えたりするような場合、訴訟などのトラブルを招く可能性もあります。
承諾以前に辞退するのと比較して責任は重いと考え、誠意ある態度で断りを入れる必要があります。
内定に関するトラブルが自分だけで解決できない場合は、弁護士に相談するなどの対策を考えてください。

誠意をもって辞退の意志を伝える

辞退の連絡をする際には、誠意を持って選んでくれたことへの感謝と辞退することで迷惑をかけることに対する謝意を伝えることが大切です。
ただし、辞退理由は基本的に明らかにする必要はありません。
相手から「参考までに」と問われた場合のみ、「自分にとって最良と思われる仕事が見つかった」「スキルを付けたい分野の診療科があった」などの理由を述べます。
労働条件や待遇については触れず、自分自身の事情を理由にするのがポイントです。
内定を辞退する場合の連絡方法としては、メールではなく電話で行ってください。直に話をする方が誠意が伝わりやすく、説得力が増します。

内定が取り消される5つの理由とは?

いくら看護師が不足しているからといっても、採用選考をいい加減に行う病院があるというのは考えられません。
面接を経て採用決定したからには、よほどのことがなければ内定を取り消されることは考えにくいものです。
内定が取り消される場合、その理由としては次のようなものが挙げられます。

内定通知後に連絡がない
応募書類の虚偽記載
公序良俗に反する行為
看護師学校を卒業できない
国家資格が取得できない

内定が取り消される事由としてまず考えられるのが、内定通知後の返事の保留です。
内定を受け取った後、何の連絡もせず、必要書類の提出も行われない場合、受諾意思なしと判断されて内定が取り消されることがあります。
また応募した書類の内容に虚偽があり、それが発覚した場合にも内定取り消しの理由となります。
暴力行為や反社会的勢力との関係など、看護師として不適格な行動が見られるときも採用見送りとされます。
新卒の場合では、卒業が見込めない、国家試験に受からず看護師資格の取得ができなかったときには就職できません。

内定を確実に取るためには?

面接まで進めば、内定獲得まではあと一歩。病院側でも履歴書以上に重視するのは面接から見える人間性です。
面接対策ではいろいろなノウハウが提供されていますが、自分が目指す看護師像を明確にしておき、それをうまく伝えられるようにすることが大切です。
確実に内定をもらうためには一方的な思いを話すのではなく、相手側が求めている人材についても熟知していなければなりません。
そのためには応募先の情報を十分に研究し、どの分野に優れているのか、どのような施設があり、目指すところは何なのかをしっかりとつかんでおきます。
看護師にとって、信頼性はもっとも求められる資質です。患者が頼れる人間か、一緒に病院を運営していける人材かを採用側は見ています。
清潔感のある外見と誠実な応答が内定へと導きます。働く意志を伝えるためには、病院側への質問の準備も忘れないようにしてください。
内定がなかなかもらえない場合は、看護師が面接で落ちる4つの理由とは?転職で失敗しないコツを参考に、面接時の対応を見直してみてくださいね。

採用内定者研修会には参加したほうが良い?

内定者に対しては、懇親会やオリエンテーション等を実施している病院も少なくないようです。
病院によって開催内容は異なりますが、採用が内定し、働くことが決まったら内容にかかわらず積極的に参加するようにしてください。
新しい職場で働く事に対する不安解消を目的に実施される懇親会では、各部署の管理職の挨拶、内定者面談、自己紹介などが行われます。
オリエンテーションでは、内定者に対して病院の組織やルール、仕事の仕方、教育制度などについて説明を受けることになります。
このオリエンテーションは、入職前の内定者向けに行うところもあるようですが、入職後の新人看護師を対象にして行うのが一般的です。
採用内定者向きのイベントでは就職に際しての手続きや必要となる書類の説明が受けられ、病院側の担当者とも面識ができます。
看護師長などいずれ上司となる人とも顔なじみになれるので、参加してムダになることはありません。
内定は新しい職場への大きなステップです。内定を受けたら病院スタッフの新たな一員としての自覚を高め、スムーズなスタートが切れるよう心がけていきましょう。

まとめ

就職の内定は終わりではなく始まりです。新しい職場への大きなステップです。内定を受けたら病院スタッフの新たな一員としての自覚を高め、スムーズなスタートが切れるよう心がけていきましょう。
向上心を忘れなければ新たな場所でも成功するでしょう。

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