大学病院から転職、保育園看護師にならポイント

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#1437 2021/05/05UP
大学病院から転職、保育園看護師にならポイント
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看護師として働き続けたい。だけど、結婚や子育て、介護など、女性が働き続けるって思っている以上に大変です。でも、今や人生80年時代。女性といえども、現役で長く働き続けることは、長い人生とても意味があります。いろんな人生の節目で働き方を変える選択をすることがあります。バリバリの大学病院から保育園看護師へ転職した経験から、転職のポイント、保育園看護師の役割、やりがいをお伝えします。

①どうして転職?

大学病院でしっかりキャリアを積むことができれば、給与や経験としても申し分ないと思います。
強いて言えば、365日、24時間体制なので、連休や長期休暇の取りづらさがあること、世間一般の祝祭日が家族や友人と合わないことです。そのあたりについて、家族や友人の理解、サポートがある場合は、問題なく続けられると思います。しかし、実際はどうでしょう。結婚して、子どもが産まれて、子育てに毎日奮闘しながら夜勤に入る、これって現実的に可能?保育園行事に参加するために休日の調整、小学校に入ると、学校が終わったからの親のいない時間どうする?子どもはどうやって過ごす?
親も歳をとります。孫の面倒をみるのが大変、はたまた親の病院受診に付き添いなどなど。
キャリアを積むということは自部自身の時間も経過します。自分の周りの人の時間も経過します。
つまり、家庭での役割も変わってくるのです。そんな時、せっかく積み重ねた看護師としてのキャリアを終わりにするなんてもったいないです。看護師は社会の中で、たくさんできることがあります。病院だけが看護師の力を発揮できる場所ではありません。看護師としての職を辞めるのではなく、看護師として活躍できる職場に転職すること、これも1つの選択肢です。
私の場合は、親の介護と、子育てのダブルパンチでした。親が元気な時は、夜勤中の子どもの世話は親がみてくれていました。ですが、親が介護が必要となれば、当然夜勤はできなくなりました。そして、祝祭日も保育園は休みなので、残業の多い大学病院での勤務は私の生活と合わなくなってしまいました。そこで、日勤で働けるところ、そして祝祭日がお休みのところ、ほぼ定時で終わる、を条件に就職活動です。ビンゴしたのが保育園看護師です。

②保育園看護師になるまで

よくある転職求人サイトで、条件を提示すると、たちまちいろんなところを紹介してくれます。ですが、きちんと自分の目でみて、聞いて、ということを絶対にオススメします。
見学や体験できる施設も多数あるので、ぜひ自分の雰囲気にあっているか見てみてください。保育園はいろんな形態があります。おすすめは、やはり認可保育園です。自治体から補助金をいただいて運営しているので、運営面では安定しています。そうではないと、急に閉園などがある園も現実にあります。
閉園となれば失業ですからね。どのような法人で実績などを調べることをお勧めします。
公立保育園に就職できれば一番良いですが、採用枠が少ないこと、また、保育園は民営化の動きですので、認可園が比較的就職しやすいでしょう。給与形態も公立保育園に準じたホワイトな運営の保育園もあるので、手当や昇給なども確認しましょう。私は認可保育園で四園ほど運営されている保育園に勤務しています。いずれも公立保育園からの民営化した保育園です。こういった保育園は自治体の審査を受けて決まりますので、安心できます。

③保育園看護師の役割

当然、子どもの健康管理がメインとなります。怪我の対応、病気の対応、保健指導など。現在はコロナ対策で、看護師の役割が重要視されています。保育園での衛生管理が非常に大切なので、看護の感染対策の知識がフル活用されます。正しい知識を持って、根拠ある対応ができることは医療現場ではなくても、今の保育現場で求められています。
また、保護者向けの子育て支援や地域の子育て世代への支援もしています。プチ健康講座やサロンの開催、相談窓口など、やるべきことはたくさんあります。たいていは保育園に一人の看護師配置なので、一人仕事になりますが、その分自分の企画が活かされます。
また、職員向けに応急手当や救急法の指導も行います。新人教育や学生指導などしたことがある方はその経験が役立ちます。ここまでは言われなくてもなんとなく分かっている業務の範囲だと思います。私が保育園看護師になってちょっと衝撃を受けたのが、保育園で働く職員の健康管理のサポートが少ないことです。
大学病院で働いていた時は、周りは医療従事者なので、やはり健康に対する意識は高いですし、それなりのみなさん知識があります。ですが、一般の方の健康意識ってこんなものかというショックを受けました。
保育園はなかなか肉体労働の現場です。人との密着度も高く、きちんとした感染対策が必要です。自分の身を守って働くという医療現場では当たり前のことが置き去りにされているので、職員の健康を守るためにどうするかを考えるのも必要なことです。基本的なことですが、体液に触れる時は手袋するとかです。保育士常識では素手です。そういった基本的対策を考えていくこともあります。また、女性(男性保育士もいますが、まだまだ少数です)が多く働く現場ですので、健康診断結果についての助言なども仕事になります。
この点では婦人科系の領域の経験も役立ちますので、小児科経験だけではなく、いろんな領域に明るいとベストです。当然ながら子どもが主体の施設なので、小児科経験があると採用に有利だと思います。

④保育園看護師のやりがい

子どもたちの成長を実感できる、一番はこれです。保育園では就学前の乳幼児をみます。こどもの日や七夕、クリスマスなど、季節に合わせて様々な行事や遊びをしています。それらを通して子どもの成長を身近で見守ります。
子どもは日々多くのことを吸収しているので、ほんの短い時間で、話せるようになったり、歩けるようになったり、友達ができて外で仲良く遊ぶようになったりと、どんどんできることを増やしすくすくと成長していきます。
そうやって元気に成長していく様子をそばで見守れることにやりがいに感じます。卒園式では、ずっとお世話をしてきた子どもちの門出は感動します。
保育園看護師は0歳児のクラスを受け持つことが多く、0歳のときから関わってきた子どもが元気に卒園していく姿を見た時の感動はなんとも言えません。そして、卒園しても会いに来てくれたり、手紙をくれたりと、成長を長く見守れます。

⑤保育園看護師のお給料

働く地域や職場により多少の違いはありますが、正職員の保育園看護師の場合、相場が年収300万円から400万円程度と言われています。大学病院で働いていた時と比べるとかなり低めです。
しかし看護師の給料が高いのは夜勤や残業、休日出勤などによる手当も含まれているという理由もあります。
カレンダー通りの休みであること、残業はあまりないこと、世間のお休みと合わせやすいことを考えるとメリットは大きいです。保育園看護師はプライベートを大切にできる職種ですり自由に使える時間を確保したいという人は合うと思います。ちなみに保育園職員の給与は年々見直され、処遇改善などで、手当がつくようになってきました。ちなみに私は現在、年収450万円程度なので、いい方だと思います。もっとプライベートの時間を確保したいのであれば、パートという方法があります。パートでもそこそこの時給を得ることができます。相場は時給1200円から1500円程度が多いです。
パートと正職員のどちらが良いかというのは人によって違います。保育園看護師はもともとプライベートを大切にできる職種ですが、もっと自由に使える時間を確保したいという人はパートとして働くことも考えてみて良いかもしれません。そのかわり、正職員は福利厚生や保険などがありますので、働く上で補償があると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?転職すると決めたら、まず自分の希望条件を明確にしましょう。給与と休み、ワークライフバランス、今何を優先したいかがぶ ブレなければ納得する転職ができるはずです。そして、保育園看護師。お給料は下がりますが、子育て支援としてとてもやりがいのある仕事です。興味のある方はぜひ、やってみてください。

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