採血を行う時のアセスメントのコツはどんなことがあるの?

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#1413 2021/04/11UP
採血を行う時のアセスメントのコツはどんなことがあるの?
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色々な検査がある中で特に採血は、ほとんどの患者さんに行う処置の一つです。看護師は、採血指示がある患者さんの採血を行う場合、どんなアセスメントをしたらいいのでしょうか。ここでは、採血を行う時のアセスメントのコツはどんなことがあるかお話します。

・患者さんの状態により採血指示が予測できる

毎日患者さんを見ていると、その患者さんの状態がよくわかるようになりますね。そしてその時、このような状態になると、こんな検査の指示が出るとわかるようになります。それは経験がずいぶん関係しています。新人看護師でも分かることがありますが、新人看護師の場合はそこまで自分に余裕がないことからわかりにくくなっているのです。じっくりそのアセスメントすることができない状況があります。日々の忙しさに追われてしまい、アセメントをする時間がないと思うこともあるでしょう。
ところが新人看護師でなく、ベテラン看護師になると忙しい中でもその経験を活かし瞬時にアセスメントすることができるようになります。そして緊急時の検査の指示が分かるようになるのです。
例えば、熱が出てしまった患者さんの場合はまず第一に疑うこととして感染があります。手術後なら、手術の傷からの感染を疑うこともあるでしょう。また、普通に入院をしている患者さんの場合は、肺炎などを疑うこともあります。すると感染の値を示す採血指示が出ることになるのです。その他には、レントゲン等の指示が出ることもあります。
そのように患者さんの状態により、まず変化がある場合は採血指示が出ることを心がけておきましょう。

・採血の指示内容のアセスメント

採血の指示を受け取った時に、医師から特に説明はありません。指示内容を看護師に出すだけになります。例外としてたまにどんな状態になっているので、この採血をお願いしたいと指示を出してくれる医師もいます。しかしそのほとんどの医師は、そのまま指示を渡すことが多いです。そこで、単に採血をして提出をするということだけではなく、その指示の意味を理解するようにアセスメントをします。
もしもその指示内容で不明な点がある場合は、医師に確認をすることも大事です。医師だって間違うこともあります。その患者さんの状態から、考えられない採血指示の場合はアセスメントをして医師に確認を行います。指示受けを行うのは、だいたいリーダー看護師が行うことが多いと思います。メンバー看護師が指示を受けた場合は、リーダー看護師とともにその指示の意味をしっかり理解してから採血を実施しましょう。そのようにすることにより、採血指示の間違いをなくすことができます。
その患者さんに間違った指示の場合は、医師のみではなく看護師もその間違いを指摘できるぐらいになるといいですね。

・採血項目のアセスメント

採血項目は、たくさんある場合と少ない場合があります。重症の患者さんの場合は、かなり多くなります。一度に色々な体の状態を知りたいと思うからです。定期的に採血の指示がある患者さんもいます。
治療をしている場合は、その患者さんがその治療に耐えることが出来るのかその状態を採血にて調べます。CBC等は、必ず調べる項目です。治療はかなり患者さんの体にダメージを与えることになります。そしてそれは、定期的に採血を行うことにより患者さんの体を守りながら治療を継続させることになるのです。そのことを理解して、採血を行うようにしましょう。

・患者さんのアセスメント

採血を行うとき、採血指示とともに患者さんの状態を知ることも大事です。医師とコミュニケーションを取る時間がない場合は、採血指示を見ることによりその患者さんのどんなところを医師が知りたいのか知ることができるのです。
また採血というのは、誰でもあまりしたくありません。それは病気でない私たちが嫌と思うぐらいなので体が弱っている患者さんにいとってはとても辛いことなのです。特に採血をされることが辛いと思っている患者さんの場合は、その不安をとってあげることが大切です。
単純に看護師から採血をしますと言われても、そのまま受け入れることができないのです。どうして採血をするのか、そのことについて説明ができるといいですね。医師の中には、しっかり説明をされている場合も有り、そのような場合はとても採血をしやすいです。ところが、全く患者さんに対して検査の説明がされていないこともあるのです。ほかの検査でもそうですが、たまに患者さんが全くそのことについて聞いていないといって、拒否をする場合もあります。そのような場合は、自分で説明ができないと思った時には、医師から説明をしてもらえるように伝えましょう。その後は、スムーズに採血を行うことができます。

・血管のアセスメント

採血をするときに、1番看護師が心配なのはなんと言っても採血できる血管があるのかということではないでしょうか。それは、どこかにあるので心配はいりません。腕がない場合は、足で実施します。どうしても難しい場合は、違う看護師に変わってもらいましょう。

・採血時のサポートは必要か

採血を実施する時に、看護師ひとりで行える場合と誰かのサッポーとが必要となる場合があります。その一つとして、まず動く患者さんの場合はサポートが必要となります。動く場合は、採血を安全に行うことができないからです。せっかくスムーズに採血を行っていても動かれるとそれが中断してしまいまた一から採血をすることになるのです。そのことから、もうひとりの看護師に患者さんが動かないように固定をしてもらうようにします。それは小児の場合は必須です。小児の場合は、固定をすることにより怖がることもありますがその小児を励ましたりリラックスさせる役割もあるのです。二人の看護師で行うことにより、早く安全に採血を行うことができます。
また小児に限らず、大人の患者さんの場合も動くことがあります。採血を理解している人の場合は、だいたい動くことがありません。しかし理解できない認知症の患者さん等は、動かれることがあります。そのような患者さんがいることを知っておきましょう。特に初めてその患者さんを採血すると言う場合は、動かないのかアセスメントをしてから実施するようにします。自分がわからない時には、ほかの看護師に安全に採血出来るのか聞いてから実施すると安全です。

・採血時に注意をすること

採血時に注意をすることとして、その患者さんの血管状態をアセスメントすることが大事です。ある患者さんの場合は、採血をすることによりその血管から皮下出血を起こすことがあります。それはどんなに上手に行ったとしても、起こすことがあるので落ち込むことはありません。しかしその皮下出血後に、どんなに皮膚が変化をするのか観察をすることは必須です。皮膚が弱い患者さんの場合は、その後に剥離をしてしまうこともあります。特にお年寄りの場合は、そのようなことが多くなるので注意が必要です。

・採血後に患者さんに注意をすること

採血が終了すると、ホッとすることができますね。看護師の技術を試される採血の場面では、それを失敗するとかなり落ち込みます。しかし成功すると、そのときから少しずつ自信をつけることができるようになります。採血は、行えば行うほど上達をするので怖がることなくチャレンジしたいですね。
採血後は、しばらく採血をした部位を抑えて出血を防止します。お年寄りの場合は、特に止血に時間がかかります。また治療を行っている患者さんの場合も、出血傾向があるので注意が必要です。採血を行うと、そのことでホッとして油断をすることがありますが出血をすると大変なのでその後の止血までしっかり確認をするようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?採血は、看護師の腕が試されてしまうとても緊張する場面です。一度失敗をしてしまうと、その後にかなり落ち込みます。しかし失敗や成功を繰り返すことにより、少しずつ上達することができます。安全を配慮しながら、採血を行うことにより自信をつけることができるようになるので嫌と思う事なくその技術を積み上げていきたいですね。術を円滑に進行していく力を身につける事ができれば幸いです。

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