医療・介護職への就職、長く働ける職場を見つけるポイント

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#1392 2021/03/21UP
医療・介護職への就職、長く働ける職場を見つけるポイント
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良い職場、長く働ける職場を見つけることは難しいですよね。そこで今回は医療・福祉系へ就職する時の職場選びや施設見学時の見るポイント、履歴書の書き方や面接時に注意することなど実際に体験したことも踏まえながらご紹介します。また受け入れる側の実情等も合わせて紹介していきます。

医療系専門学校を卒業後、作業療法士として病院・施設で働いた経験に基づいて、就職先を選ぶポイント、履歴書の書き方や施設見学、面接時のポイントをご紹介します。
また、受け入れる側の実情等も踏まえてリアルな現場をお伝えいたします。

〈就職先を選ぶポイント・施設見学〉

新しく職場を決める時、まずはインターネット等から情報を得ると思います。給与や休日等希望条件が合えば、それで良し!ではないですよね。
特に医療や介護の現場は人手が足りないことも多く、残業が多かったり、現場の作業が終わらずに事務作業は自宅でやる羽目になるなんてこともあります。私の経験から希望条件を満たす施設が見つかったら、必ず施設見学はした方が良いです。実際に施設に行ってみると、施設の空気感や働いている人達の表情等から現場の雰囲気を感じ取ることができます。
仕事量が多かったり、待遇の悪い施設は明らかに空気が重く、患者や利用者に対するスタッフの対応等も雑なことが多いと思います。また見学対応するスタッフが良いことしか言わず、就職して欲しいことを強く推してくる時も怪しいです。良いことを並べて、誰でも良いから入職して欲しい=業務が忙しいと思った方が良いでしょう。
少しでも違和感を感じた場合は、就職するのを考えた方が良いでしょう。私の経験談として、介護系への転職を検討中に、見学に行った際に対応してくれた職員が“この地域で給与は一番良い、絶対にここで働いた方が良いですよ”と懇願されました。施設内は殺伐としていて違和感は感じたものの当時は初めての転職で、『給料も良いし、こんなにお願いされるならここで働いてしまおう』と安易な気持ちで就職を決めてしまいました。
しかし実際入職してみると案の定かなりの人手不足で、休憩時間はほとんどなく残業も多くかなり疲弊してしまいました。そんな経験は皆さんにはしてほしくないので、見学時には施設や職員の雰囲気や、利用者への対応の仕方等に注意してみると良いでしょう。
ここからは私の独断と偏見ですが、病院や訪問看護・介護事業所は若いスタッフが多い施設の方が働きやすいです。技術的には未熟であることは否めませんが、その分一生懸命利用者に接したり、利用者と同じ目線に立って接することができる人が多いと今までの経験上感じます。またなんといってもフットワークが軽いので、とても働きやすいです。介護施設はベテランスタッフがいる施設の方が仕事はまわるので、私は働いている職員の年齢層も注意して見ています。

〈履歴書の書き方〉

施設見学事にいく時には、絶対に履歴書は持参した方が良いでしょう。働く意欲があると見せるために履歴書は必須です。見学して思っていた雰囲気とは違う、ここでは働きたくないと感じた時には出さなければ良いだけです。
履歴書を書くときのポイントとしては部活動等、持っている免許等ははどんな些細なことでも良いので、記載した方が良いでしょう。
特にスポーツや特技等は、長く続けていれば継続力をアピールできますし、また面接官と共通の話題で盛り上がることもありますので、とりあえずなんでも記載した方が良いと思います。
自己PRは、施設側としては長く続けてくれる職員や即戦力として働ける人材を採用したいので、やる気やどういった気持ちでその施設を選んだのか、今まで培ってきた能力や経験をアピールしましょう。
一年や二年スパンで転職していると、採用する側としては“長く働いてもらえないのかも”と受け取られてしまうこともあるため、注意が必要です。
転職時には職務履歴書の提出を求められる所もあります。
職務履歴書には自分が今まで働いてきた病院等の病床数や、疾患、どのように働いてきたのか客観的に記載します。
訪問看護・介護事業所から訪問事業所へ転職を考えている時は、一日に何件訪問していたのか、自転車なのか、車なのか等も記載すると、何件程度訪問できる能力があるのも分かるので記載しましょう。

〈面接のポイント〉

面接時は一般的な面接と同様にスーツ着用、髪型も明るすぎたり、だらしない印象にならないようにします。
また爪は短く切り、マニキュアはしない、アクセサリー等の装飾品はできれば付けない方が良いと思います。
医療・福祉系の仕事は、サービス業ですので見た目も大事です。また職員はもちろん、利用者やその家族との情報共有や、説明等も必須ですのでコミュニケーション能力はとても大切です。
面接時には最も重要視するといっても良いでしょう。とは言っても、聞かれたことにたくさん答える必要はなく、逆に頑張って何か話さなくては思うと裏目に出てしまいます。

①自分がどういうイメージで働きたいのか(利用者との接し方、何を勉強したいのか)
②これだけは自信を持ってアピールできる

上記2点だけは明確に伝えることができれば後は問題ないと思います。
①は何か目的を持って働く意思がある=向上心があると受け取れます。
病院や施設に入院、入所されている人は日々身体状況も変わるため、毎日同じ対応をするだけではいけません。常に利用者の状態に注意しながら関わっていく必要があるため、現場としては分からないことが聞ける、調べられるような向上心のある人を採用したいでしょう。また、就職希望先の特徴に沿ってこれから勉強したいこと等も付け加えられるとより好印象です。
②は病院に転職を考えている看護師の場合は今まで何科で働いた経験があるのか、それによって即戦力として働いてもらうことができるのかが分かります。
介護施設系への転職でも同様に、それまでの経験や自分の得意分野は一つで良いのでアピールしましょう。
雇用側としては、面接を受けにきた人の雰囲気や態度をよく見ています。
一般企業でもその通りだと思いますが、医療・福祉系の分野では、患者や利用者とより密に関わる必要性があるため、職員がどういう人なのかはとても重要です。例えば、自分自身が病院に入院したと考えてみて下さい。オムツ交換や入浴介助等の身体介助を行ってもらう際に、見た目がだらしなく覇気がない、暗い職員に介助してもらいたいでしょうか。ましてや自分の全てを見せなければならない人ですから、そのような人には介助してもらいたくはないですよね。面接時にも清潔感があり、明るい雰囲気であったり、落ち着いている雰囲気の人を採用したいと思うはずです。もともと性格が暗い、人と話すのが苦手という人でも、面接の時は自分の態度や話し方を変えることも必要です。
私の周りの医療・福祉系で働いている人達はほとんどと言って良いほど、介入する患者や利用者の性格や好みに合わせて対応を適宜変えています。
普段は口数の少ない人でも、話好きの患者や利用者の前ではよく話をし、明るく振る舞う等それだけで患者や利用者の反応は変わります。
言い換えれば、“人”をよく観察しないとその人がどういう人が好みなのか知ることができないので、自分のスキルをあげる意味でも普段から人を観察して、対応を変えてみるのも良いかもしれませんね。
医療・福祉分野は離職率が非常に高く、繰返しになりますが雇用側としては長く働いてくれる人材を求めています。入職しても業務が大変で短期間で辞めてしまうとその人が担当していた業務を別のスタッフがカバーすることになるため、ますます仕事量が増えるということを私自身何度も経験してきました。雇用側にも責任はありますが、入職する側の私達も責任を持って職場を選択できるとこれからの医療・福祉分野の仕事の仕方を変えることができるかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?長く働ける職場選びから、施設見学、履歴書の書き方、面接時のポイント等説明してきましたが、自分の目で見て、感じて、良いと思ったら良い職場なはずです。履歴書や面接に関しては、自分の長所をしっかりアピールすること、絶対にこの施設に就職したいという気持ちを伝えることが大切です。

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