介護職にも色々な種類がある。後悔しない転職をしよう。

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#1372 2021/03/03UP
介護職にも色々な種類がある。後悔しない転職をしよう。
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転職先を探すのは難しいですよね。正社員であったり、非常勤であったりの就業形態の問題や、サービス種による仕事内容の違いの問題など様々なことが気になると思います。ここでは、転職経験が数回ある私の実体験を元に、ポイントを解説します。皆様が私の様に失敗しない転職をされると幸いです

〇今の仕事に就くまでの大まかな流れ

私は現在、グループホームのケアマネージャーと介護職を兼任しています。
以前は全く異なる業界で仕事をしており、介護の仕事を始めたのはまだ9年前の事です。
私の場合、そういった始め方をしたため、最初は何の資格も持たず、非常勤からスタートしました。
そこから現在に至るまでに、内容や収入を考えて、何回か転職をしました。中には望んで転職したものもあれば、
転職せざるを得ない経験もありました。
そのあたりの実体験を元に、収入面の違いや、どういった就職先を選べばよいのかを以下で説明したいと思います。

〇収入面の違いの実情

ここでは主に収入面に着目し、解説したいと思います。介護の業界でよくある、収入に直結するポイントは、正社員か非常勤かの違いです。
当たり前の様に思われるかもしれませんが、介護業界の場合、両者で仕事内容が変わらないのに収入面が大きく異なってしまうというポイントがあります。
ではその内容をもう少し詳しく見ていきましょう。

・非常勤は収入面が低いので、お勧めしない

私がこの業界に転職したのは30歳の頃でした。最初は非常勤からスタートし、収入はお世辞にも多いとは言えません。
その当時は、処遇改善すらなかったですし、夜勤も回数が少なった為、今の非常勤の方よりもさらに低い収入でした。
その当時は転職したばかりなので、学校に行っているような気持ちで仕事をしていました。しかし状況が分かってくるとそうはいかないものです。
やはり、正社員と同じ仕事をしながら、収入面が全く異なることには違和感を感じ始めました。
福祉の施設では、多くの場合、正社員も非常勤も仕事の内容がほとんど変わらないのではないでしょうか。
よくあるパターンとしては、非常勤は夜勤がない、通常業務以外の委員会などの役割が少ないなどがあると思いますが、
私個人としては、収入の差=仕事の内容の差 とはとても思えなかったです。
結局のところ、正社員になれる道を模索して転職することになってしまいました。

・どれぐらい収入が異なるのか

この点は事業所によって異なりますが、私が経験してきた例を挙げます。
異なってくるポイントは、
賞与:正社員なら年に4か月分の所、非常勤なら、1~2か月分しかない
処遇改善:正社員の半分程度しかもらえない
基本給:同じ仕事、同じ時間を働いても、正社員の月の基本給には万単位で及ばない
その他:住宅手当などの福利厚生に差があるなど
以上の様に、介護業界は同じ仕事をするのに、収入面に大きな差が出ることがわかると思います。

・今であれば正社員をできるだけ希望するべし

私が仕事を始めた頃は、介護福祉士を持っていないとなかなか正社員で採用される道がなかったのです。
非常勤で仕事を始めて、ヘルパー2級を働きながら取得する制度(自己負担なし)まであったくらいです。
しかし、今であれば、介護職の人員不足はより深刻なものになっていますから、求人情報をみてもすぐに正社員になれる道も
多くあります。
家庭の事情や、夜勤が難しいなどで、非常勤を選ばれる方もおられると思いますが、その場合、今だけではなく、少し先の
環境を考えられたほうが良いと思います。
次項以降の記事がその選択の参考になればと思います。

〇お勧めの介護サービス種

できるだけ、正社員を選ばれた方がよいことは上記でお分かりになられたと思います。しかし、人によっては夜勤が出来ないなどの避けられない事情が
おありの方もおられるでしょう。
以下で私が経験してきた中で、正社員で働くことのできるサービス種を挙げます。皆様それぞれの事情に即した形で、ベストな業種を選んでいただければと思います。

・特別養護老人ホーム

施設系の職種になります。介護報酬が高く、入所系の施設であるために介護保険適用のサービス種としては、相対的に収入が高い傾向があります。
また夜勤もありますから、その収入も期待できます。
その代わりに、介護度が高い(介護に時間がかかる)利用者様が多いために、身体的な負担は大きい傾向はあります。
私も最初は特別養護老人ホームで仕事をしましたが、朝から夕方までずっと動きっぱなしだった記憶があります。
ただし、介護度が重いということは、逆にいろいろな介護技術が身につくということにもなります。
実際に私の経験から、この介護技術は、他のサービス種に転職しても、あるいは、ケアマネジャーをしていても役に立つことが多いです。
介護の負担は大きい傾向があるが、収入面が高く、経験を積むことができるサービス種といえると思います。

・デイサービス

デイサービスは、通所系の仕事になります。通所系とは、利用者様を送迎して、日中を施設で過ごしてもらい、夕方位に帰宅していただくサービスとなります。
入所系の施設と比べると、一日の流れの中で、始まりと終わりがあり、メリハリがあるのが特徴です。収入面で言えば、施設系よりも低い傾向があります。何よりも夜勤がないために、月に数万単位で施設系よりも収入が低いと思ってもらえたらと思います。
しかし、逆に言えば元から日中の勤務しかないので、日中しか働くことが出来ないが、正社員で働きたいといった方には、デイサービスはお勧めできます。
そして、最初から正社員での就職を目指してください。デイサービスは経営面の問題から、パート勤務の割り当てが事業所で決まっているからです。全員を正社員にするゆとりはないのです。私の知人は、入職時からパート職でデイサービスで働いておりますが、状況がかわり正社員への登用の希望を出しています。しかし、受理されません。
この様な状況になれば結局、転職をすることになります。

・グループホーム

グループホームは入所系の施設です。特別養護老人ホームと異なるのは、入所の利用者数が少ない事、入所者の全員が認知症であることがあげられます。
逆に、特養よりも、家庭的な環境ですごしてもらい、時間をかけて手厚いケアをすることが求められます。夜勤もありますが、特養に比べると相対的に収入は低い傾向があります。ただし、同じ法人内であっても月に5千円~1万円ほどの差であることが多いようです。
私自身は、ケアにかける時間が多い方が楽しいので、現在はグループホームで勤務しています。しかし、業務を着々とこなし、やることが決まっている方がよいといった人には向かないサービス種かもしれません。

〇事務仕事も選択肢に挙げた方がよい

上記では現場仕事に着目してきましたが、現場仕事は身体的な負担を避けることができません。これでは、年齢を重ねた時や、腰を痛めた時などに、下手をすれば介護の仕事自体が続けられなくなってしまいます。その時のために、以下でしめす、ケアマネージャーの資格は取っておいた方がよいと思います。

・ケアマネージャーの仕事

今、資格をお持ちでない方には、すぐに選択できるサービス種ではありませんが、現場仕事ではなく、事務や連絡調整役の仕事として、ケアマネージャーの仕事を挙げたいと思います。
ケアマネージャーの仕事にも色々な種類があります。
在宅系:居宅介護支援事業所の様に、在宅で生活される利用者様のケアに関わる
施設系:特養やグループホームの様な施設の利用者様のケアに関わる
他にも包括支援センターなど行政に関わる仕事もありますが。大きくはこの様になるでしょう。
ケアマネージャーの仕事は、単独では収入はあまり高くない傾向があります。経験を積んで主任ケアマネを取得されると比較的条件は良くなるようですが、
上記で挙げたような施設系の仕事の方が収入は高いです。
しかし、体を使う仕事が苦手、将来的に体力が持たないから事務仕事がしたい などを考えておられる方は、介護職をしている間に経験を積み、
ケアマネジャーの資格を取得されることをお勧めします。ケアマネ単独では収入面は期待できなくなりますが、私の様に兼任業務を目指すこともできます。

まとめ

以上、これから介護業界で転職を考えられる際にポイントとなる項目を挙げてきました。
大きなポイントとしては、
・個々に事情はあると思うが、少し先を考えて、できるだけ正社員にこだわった方がよい
・収入面と仕事内容、身体的な負担を踏まえて、自分に適切なサービス種を選ぶ方がよい
・長年勤めることを考えれば、ケアマネージャーなどの事務仕事も選択肢に挙げた方がよい
私の経験が、皆様の転職、そして、転職先での楽しい仕事につながることを願っています。

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