今がねらいどき!?訪問看護師は怖くない!

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#1276 2020/11/29UP
今がねらいどき!?訪問看護師は怖くない!
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現在日本では迫る超高齢化社会にそなえ、病棟での在院日数が減らされ、病気をもちながらも病院から在宅への移行が進められています。そこで必要となるのが訪問看護師です。在宅で過ごすために医師が必要なのはもちろんですが、訪問看護師は退院から在宅での生活すべてにおいて関わってくる重要な役割を担っています。今後、訪問看護師の需要はどんどん増えていく中で、訪問看護師になるにはどのすればいいのかお知らせします。

訪問看護師になりたいけど、在宅でケアするなんてちょっと怖い?

病棟での看護経験がある方であれば、在宅での看護をする訪問看護となると敷居が高いイメージがあるのではないでしょうか?
実際訪問看護師とは、ペアで動くこともありますが主に一人で利用者様宅を周り、医師がいない中でその場での判断を求められたり、また医師への的確な報告や相談などが求められます。また在宅ではその方のお宅でのケアを提供することになるので、いわばアウェイでの状況です。利用者様はお客様であり、病院よりさらに細かな心遣いが必要となってきます。
しかし、皆初めは初心者です。もちろん最初から一人での活動や判断などを求められることはありません。
最初は同行訪問を繰り返しながら、徐々に自信をつけて独り立ちをしていくものです。経験者で2.3か月、自身がない方や経験が浅い方などは半年ほど同行訪問やスキルに応じてフォローしてもらいながら仕事を行います。
訪問看護のケアの内容にもよりますが、独居されている利用者様などバイタル測定と経過を観察するだけの方、服薬管理を行うだけの方、ストマや創傷ケアの方などまずはケアが簡単な方から少しづつ訪問していきます。
何より訪問看護にあたってはサービスを長い期間受けている利用者様もいらっしゃるので、「利用者様が指導者」のように親切に教えてくださる方もいます!
まずはケアを提供というよりは、在宅にお邪魔させていただくにあったって、関係性を築いていくということが最初に行うことになります。
関係性が築かれていけば、訪問を心待ちにされている利用者様も多く頼りにされる、看護の反応がダイレクトに返ってくるためやりがいのある仕事です。

訪問看護って具体的に何をするの?

訪問看護とは介護保険もしくは医療保険を使い、在宅もしくは施設などでサービスが提供されます。
病気を抱えたまま病院から在宅へ移行する患者様は、その引継ぎのために退院前に病院と在宅ケアチーム(医師、看護師、ケアマネージャー、介護師、理学療法士など)と合同カンファレンスが行われ病院での医療ケアもしくは介護ケアが滞ることなく在宅でも提供されるように、事前に打ち合わせがされます。
もちろんそこには本人と家族との意向があり、本人の思いや家族の介護力に応じてさまざまなケアがケアマネージャーによって調整されます。訪問看護師は定期的に患者様宅に訪問し、医師から指示された医療ケアを提供しその状況を医師に報告必要に応じて医師に訪問診療の依頼をすることなどもあります。また夜間やその他緊急時にオンコール体制をとることもあり、家族が心配なことがあればすぐに駆けつけることもあります。医療ケアに関しては本人や家族が望めば今は自宅で点滴や24時間持続点滴からドレナージや呼吸器まで。
またターミナル期においては疼痛コントロールなど多岐にわたります。そして医療ケアと同じくらい大切なのが本人や家族の精神的フォローです。
医療者が常に自宅でいるわけではないので、本人や家族の看護力も引き上げていかなければなりません。不安を取り除きながら、大切なことはしっかり伝えていく。また人間と人間ですから意志の擦れ違いもあります。患者様と医師との関係の仲立ちをすることもあれば、看護師と患者様の関係性もとても大切になってきます。病棟よりも、在宅では本人や家族にケア方法を指導する機会も多くあります。その指示を適切に実行してもらう、そのためにまずは関係性がなければ、指示も通らず病気の悪化を招くこともあります。

訪問看護師になるメリットとは?

まずは患者様と家族との距離がとても近いことです。
在宅という相手のパーソナルスペースに入り込んで、いろんな日々のケアを提供していきます。医療ケアはもちろんですが、病気を抱えながら自宅にいるということは本人や家族にとってとてもストレスフルな生活になります。そこの精神的なフォローが重要となってきます。
医療ケアチームにおいては医療者のみならず福祉系のサービスもなくてはならず、そこでも同じ目的意識をもって患者様に向き合わなければなりません。患者様の精神的な支えをしながら、各関係者との連携を行う。なかなか難しいことも多いですが、この連携が取れたとき、また患者様や家族から「あなたがいてよかった」と言われたときのうれしさは病棟では味わえないものです。
また、在宅ならではの利用者様の変化もあります。やはりみなさん病院より自宅の方が落ち着きますよね?病院では状態が重かった方が、在宅にもどられてから症状が軽くなっていく、座ってご飯が食べられるようになった、など病棟で入院していた時では考えられなかったことなどが多くあります。病棟で働いていた頃は患者様の退院後の生活がなかなか分かりませんが、在宅ではその方の本当の姿をみることができます。
さらに働き方の多様化を望むこともできます。もちろんフルタイムであれば日勤とオンコール体制などで拘束される時間も多いですが、子どもや介護する家族がいる場合、日勤だけの訪問看護師を募集しているところも多くあります。またパートタイムで午前中やピンポイントでも訪問スタイルをとっているステーションもあり、その人の働き方に応じた働き方が選択できることが魅力の一つです。

訪問看護師になるにはどうしたらいいの?

訪問看護しになるにあたって、看護師の資格があれば訪問看護ステーションに在籍することでなることができます。
筆者が学生の時代は訪問看護師になるには病棟での臨床経験が10年は必要だといわれてきました。
もちろん多岐にわたる判断を求められることもありますから、病棟で十分な経験をつんでから訪問看護師になるに越したことはないと思います。しかし、訪問看護ステーションによって教育スタイルが確立しているところであれば、ある程度の経験があれば訪問看護師になることは十分可能だと思います。
訪問看護ステーションとは看護師が医療者として立ち上げることのできる会社です。その分さまざまなステーションがあり、大きな病院を母体としその傘下で行っている訪問看護ステーションもあれば、福祉関係の施設を母体とした訪問看護ステーション、単独の看護ステーションなどさまざまなステーションがあります。
そのため、まずは事務所を訪問しそのステーションがどこを母体としているか、どのような患者様を主に対象(医療ケアに強いところ、小児やターミナルに特化しているところなど)にしているのか、どのようなスタッフがいてどのような指導体制をとっているのか、事前に十分情報収集することをおすすめします。

訪問看護師に向いている人とは?

ずばり患者様とじっくり向き合いたい人です!病棟で働いて日々の業務に疲れている、もっと患者様の声を聴きたい、寄り添いたい!そのような方にお勧めいたします.
在宅では病棟での当たり前は通用しません。その方の生活にあったケアの方法を利用者様と模索をしながら在宅でのよりよい形を見つけ出していく必要があります。利用者様をしっかり観察し考えること、それを実際に行って生活が改善してく様子をそばで見ることができます。ご自身のスキルをアップすることはもちろん、自分の看護観や人生観が変わる出来事があるかもしれません!患者様に寄り添い、看護師として成長していきたい方!ぜひ訪問看護師の門をたたいてみてください!

まとめ

いかがでしたでしょうか?訪問看護師は怖いものと考えていた方、少しは訪問看護師に興味ができきたでしょうか?
訪問看護者は今とても注目され必要とされています。病気をもちながらも住み慣れた地域で、在宅で自分らしく生活をしていく、その基盤を作っていくのが訪問看護師といっても過言ではありません。訪問看護師として、看護師としても一人の人間としてもステップアップしていくことは間違いありません!ぜひ、難しそうだからと敬遠せずに挑戦してみてください。

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