様々な病院がある中で大学病院の看護師に憧れを持っている人はたくさんいると思います。でもどうやってなるのか、大学病院の看護師だから敷居が高そうと不安を抱えている方も中には存在していると思います。具体的な方法や心得をお知らせしていきます。
・大学病院の看護師になるために
まず基本的な事から説明していきたいと思います。大学病院は大抵附属の看護学校、もしくは看護学部を併設している形が多いです。確実に大学病院の看護師を目指しているのであればここは押さえておかなければなりません。実質、私も大学病院付属の看護学校を選びました。学校によっても偏差値はピンキリで国公立の医学部看護学科なんかは言わずもがなレベルは高いです。看護専門学校は大学病院の附属のものであればレベルは高いところが多いでしょう。
なぜならば専門学校であれば学費が安いところが多く、就職先も大学病院でほぼエスカレーター、奨学金制度もしっかり整っています。
ということで人気なのです。このご時世手に職をつけたいという需要も高まっており、一度社会人を経験された方も多く受験されます。
だから受験対策はしっかりやっておきましょう。看護師の養成学校ですから人となりをみられます。そこで面接試験は必須です。学力に自信がないという人でも、面接で良い印象を与えることができれば合格に近づくことができます。
学力も同等の子たちが受験するのでよっぽど満点に近いとかでなければどんぐりの背比べなのです。
そこで差をつけるのが面接。志望理由や今後の夢などを聞かれた記憶がありますが、なによりも清潔感、はつらつさ受け答えがしっかりできるか等、看護師として必要な要素をきちんと持ち合わせているかを見られます。
企業の面接のようですよね。看護専門学校は職業訓練校といえますので当然のことですね。そしてしっかり自分の魅力をアピールしてものすごい倍率の中合格できた人が晴れて看護学生となります。私も看護師を志した時に、大きな病院でバリバリ働きたいという希望を持ち合わせていました。
なぜかというとドラマの影響もありますが、最先端の医療現場で働くことがとてもかっこいいと思っていたからです。この時はまだ実習、就職後に大変な目に合うとも知らずに夢いっぱいでした。
・大学病院付属の看護学校について
上記でも少し触れましたがメリット・デメリットについてお話しします。
メリットはたくさんあります。
学費が安い、就職先がきまっている、奨学金制度あり、母体がしっかりしている、等です。
そして実習先が大学病院なので本当に様々な症例を見ることができてかなり勉強になりましたし、実習先が大学病院でほぼ固定なのであちこちに実習に行かずに済みます。附属ではない看護学校では1クール毎に違う病院に行っているという情報もありました。
ただでさえ忙しくて精神的負担が多い実習で病院に行く方法をあれこれ考えたりしなければいけない等という煩わしさはないです。
デメリットについては大学病院の看護師さんは怖い。ということです。
実習でお世話になるのですが本当に怖い。学生のことを無視なんてまだましです。意地悪で実習をさせてくれないなんてこともありました。
それは一部の病棟や人にもよるので全ての人がそうではないです。中には天使のような看護師さんもいて学生のオアシスでした。そしてメリットにもあげましたがデメリットにもなる奨学金です。
何年働いたら返済義務無しという制度を採っているところが多いとおもいます。これは逆にいうと辞められません。きつくてしんどくても辞められないということが起きるので、奨学金を借りるときは覚悟を持った方がよいと思います。
・大学病院の看護師について
さて、今度は実際に働いている看護師のことについて触れていきます。
上記でもあるように、先輩看護師は本当に怖い。
何故怖いのかというと忙しいということと、しっかり勉強していてプライドを持っている人が多かったです。
新人の頃は出来なくて怒られることが数え切れない程。
そして看護師の質がいい、レベルが高いです。性格に難はあっても患者ファーストな看護師はたくさんいます。
最先端の医療に触れて次々に新しい医療が試される、そして本当に様々な症例があります。かなり勉強になります。
そしてついていけなくなる人もちらほら。日勤終わりの勉強会なんかは頻繁にあって、実質強制なので拘束時間も長くなります。
ママさんナースもいましたが、忙しいといわれる病棟でのママさんナースはあまり見かけませんでした。それくらいハードでした。
私も新人の頃は先輩が怖すぎて泣きながら通勤する日もあったくらいです。ただ、やりがいはあります。夢をもって大学病院で働くんだということで私は人助けに関われている、という実感はありました。
手術室で働いていたということもありますが事故で悲惨な人の手術なんかはアドレナリンが出ていたように感じます。
大学病院の中でも内科や外来といった比較的穏やかに働ける場所もあるので自分にはどこが合っているかという判断は実習である程度できると思います。働き方には色々な方法があるので若いうちは大学病院で経験を積んであとはゆったり民間の病院に行くのでも、派遣で働くでも、クリニックに行ってしますのでもいいと思います。そして大学病院は新人の教育体制がキチンと整っています。先輩が一年間フォローしてくれるのでほったらかしということはまずないです。しっかり教えてもらうこと、自分で調べる力、考える力も身に付きました。
・大学病院の特徴
大学病院では他職種をの関わりが本当に多いです。
薬剤師とカンファレンスしたり理学療法士と今後の方向性を話したり。あとは臨床工学技士や外部の業者とも勉強会を開くこともありました。看護師の仕事は幅広く、医療の知識だけではなく社会制度のことも知っておかなければなりませんし、医療機器の取り扱いについても知る必要があるのです。ここである程度勉強ができれば今後どこの病院に就職しても無敵だということです。
実際に大学病院を辞めて近くの小さな病院に就職した際に、あの大学病院からきた看護師さんだということだけでとても信頼されましたし、自分の発言力も確立されていました。そういった社会的地位も確立されるように感じました。あれだけ看護学校時代から厳しく育てられたことは無駄ではなかったんだなと報われた気分にもなったものです。
・あとがき
というわけで大学病院の看護師になるためにはという内容をお話しさせてもらいました。
実際に体験してことをふまえて感じたことを書きましたがこれが全てではないです。看護師という職業はいつまでも勉強が必須な職業です。
だから大学病院はそういった志を持った人にはぴったりな場所だと思います。確実にやりがいはありますし、実際に大学病院で働く自分のことは好きでした。給料面でも病院によると思いますがこんなに忙しいのにこれか、と少しやるせない気持ちにもなりましたが。
その代わりに得られるものが多いということで相殺されました。大学病院では医学生や研修医、看護学生も病院には多く出入りしているため切磋琢磨して医療を学び、患者さんを救いたいという若者が多い場所でもあるのでとてもいい刺激になると思います。
私には向いていないかも、と思った人もぜひ挑戦してみてほしいです。看護師は資格があればどこでもやっていけますから合わなければ自分にあった場所を探せばいいだけです。大学病院というだけで信頼され、患者さんが安心してかかれる病院ですから自分に自信も出てくると思います。大学病院で看護師を出来て良かったと思える日が一人でも多くの人に訪れることを願います。
まとめ
大学病院で看護師をやるかどうか悩んでいる方も多いと思います。上記で話した情報が少しでも進路を考える際の材料になればいいなと思います。若いころに経験した苦い思い出は必ず自分を助けてくれるものですから厳しい環境にあえて挑戦することも選択肢の一つとして考えてみてください。同世代の同じ志を持った仲間と働くことも自分の糧になると思います。自分に合った場所を探してみてください。
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