働きながら、そして子育てしながら看護師になるコツ

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#1240 2020/10/24UP
働きながら、そして子育てしながら看護師になるコツ
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20歳で介護福祉士として、介護の道に入った私は、10年後介護福祉士に限界を感じて看護師を目指すことを決意しました。
その時、私はすでに30歳を超えて子供が3人いたのです。
看護学校の勉強そして実習をどのように乗り越えて、看護師の資格を取得したのかをお話しいたします。

1.夫の理解、協力があったからこそ!

私が『看護師の資格を取ろう!』と決意したのは、30歳を過ぎてからでした。
既に子供は3人いて、末っ子はまだ幼稚園の年少さんでした。
私達夫婦は、とても仲が良い夫婦で常に一緒にいたり、仕事のこと子供達のことを良く話しあったりする夫婦ではありませんでした。
どちかというと、あまり干渉せずにお互いを尊重していくような関係だったと思います。
子育てしながらも、『自由』という時間を少しでも欲しいと思っていて、話し合いを設けた訳でもないですが暗黙の了解のようになっていたと思います。
そんな環境で生活してきた為、私が看護学校に入学したら、当然、夫自身の時間は減るし家事の負担、子供たちの世話は夫に重くのしかかってくるのは見え見えでした。
しかし、『看護師になりたい』『その為に看護学校に行きたい』と希望を伝えた時には、快く了承してくれたんです。
もちろん、子供たちのこと、私の仕事のこと、住宅ローンのこと等、私なりに考えて落とし込んで夫に伝え、そこに夫の意見も尊重していったのも良かったんだと思われます。

入学して卒業するまでの間、計画通りにいかないことなんて度々ありました。
実習なのに、子供が発熱して受診が必要だったり、突発的な怪我や病気で学校や幼稚園のお迎え・・
夫が不都合な時も多々ありました。
そんな時は、幸い私の実家が車で30分程の所にあった為、実家の両親に助けてもらうことも何度かあり、非常に助かりました。
何とかカリキュラムをこなせて無事卒業できたのも、夫そして両親の助けがあったからですが、特に夫には家事や子育てを想像以上に助けてもらいました。
『こんなに気か付いて動ける人だった?』と嬉しい悲鳴をあげたこともある位、夫は協力してくれました。
仕事と勉強で厳しい生活環境の中、私自身の体調も崩すこともありましたが、私の『心』も救ってくれました。
夫なくして今の私はあり得ません!
看護師の資格は私1人で取得したものではありません。
1人ではできませんでした。
自分自身の時間を削り、私のために尽くしてくれた夫と共に取得したものです。
夫には感謝しかありません。

2.『子供は親の背中を見て育つ』~看護学校を一緒に楽しんだ

看護師になりたい!と考えた時、一番悩んだことは子供達の存在でした・・・
私が学校に入ることで、今しかない子供達の時間を犠牲にしてしまうんじゃないか・・・
母子という関係性が崩れていくんじゃないか・・・
母が必要な時なのに、私のわがままで私を最優先していいのか・・・等々
かなりの時間を費やして悩みました。
ありがたいことに、当時の勤務先に50歳を過ぎて看護師を取得した大先輩がいたので、結構相談に乗って頂き助言を沢山頂くことができました。
その中の一つ『子供は親の背中を見て育つ』んだよ。と言われました。
『日々の生活の中で、子供は意識することなく、親から色々な事を学び、吸収して行くんだよ!』
『子供は親の影響を受けて良くも悪くも成長するんだよ』『あなたは、こんなにも子供達の事を考えてるじゃない!それで充分でしょ!』
この言葉で私は決意したようなものです。
『よし、一緒に楽しもう!』と思いました。

看護学校では、たまたま同年齢で子育て中の人や、シングルマザーの友人ができました。
子供達も似たような年齢だった為、学校のこと、子供たちのこと、仕事のこと、夫のこと等で意気投合しました。
ありがたいことに、私生活に時間ができると子供達も連れて買い物に行ったり、ピクニックに行ったり、時には県外に遊びにいくこともありました。
すっかり子供達は仲良くなり、子供達同士で要求する程になりました。
私は、思わぬ方向、方法で子供達と『一緒に楽しむことができました』
思わぬ方向、方法と感じたのは、実は『一緒に楽しむこと』には計画があって、日常の生活の中から、料理や掃除、洗濯、歯磨きから看護学校に繋げて楽しんで行こうと考えていました。
あまりに簡単に楽しむことができて本当に友人達には感謝しております。

今では3人とも成人となり、就職をしておりますがあの頃のことを懐かしみ話をすることがあります。
『あの頃楽しかったね』と・・・
そして30歳が近い娘は『〇〇の資格とろうかなぁ~年齢なんて関係ないもん、やる気さえあればね!』と・・・
あれから20数年ですが、大先輩が助言してくれた通りになりました。

3.『看護師なりたい!』という強い想い

『高齢者が大好き』という気持ちを抱き、高校を卒業してから介護の勉強をする為に介護の専門学校に入学しました。
介護福祉士も取得して、大好きな高齢者を介護する施設に就職しました。
高齢者と関わることができて楽しくて仕方ありませんでした。
日常の生活の介護、入浴、食事、排泄等、私の天職と思って仕事をしていました。
しかし、数年後、介護福祉士には限界があることに気が付いてしまったんです・・・
高齢者が大好きだから、介護福祉士を取得して介護の施設に就職しよう!という方法に誤りがあったかもと気づいてしまったんです・・・
心身共に体調が不安定な高齢者に、介護福祉士が携わることができる行為は限られているのです。
生活面の援助しかできないのです!
反面、看護師は医師の指示を仰ぎ、注射に点滴、吸引、浣腸等、指示があった医療行為を全て実施できました!
介護福祉士としての最初の数年間解ってはいましたが、それは資格上の事もあるし仕方のないことと思って自分を納得させていた自分がいました。
後半の数年間は、自分抑えるのに必死でした・・・
葛藤でした・・・
『大好きな高齢者に私はここまでしかやってあげれないんだ・・・』という現実に絶望感、無価値感、情けない思いにかられました。
大好きな高齢者が病気で苦しんでいるのに、何もしてあげられない自分が情けなくて、悔しくて・・・
看護師が行っている行為を見ているだけ・・・
『何で私は直接助けてあげられないんだろう…」と自分を責めることもありました。
悩み抜いた末に、強い気持ちで看護師になることを決意したのです。
あの時の気持ちは今でも鮮明に覚えています。
あの時の気持ちがあったから、厳しかった看護学校も乗り越えてこれました。

看護師を目指している人!
今、どんな気持ちですか?
心から看護師になりたいですか?
どんな経験をしましたか?

私が思うところ、挫折感、絶望感、無価値感というネガティブな経験をした人は、強い気持ちを持って看護学校での厳しい勉強や実習といった生活に耐えうることができると思っています。
してこない人は、耐えられないという事ではありません。
働きながら挑んでいくことです!
看護師って、給料もいいし世間体もいいから資格取ろうかな~なんて思いで、看護学校には入って欲しくないという事です。
正直、働きながら看護学校にきている方がいましたが、なりたい理由、決意表明があいまいな方でしたが、よく愚痴は言っておられましたが、とうとう実習や勉強についていくことが出来ずに看護学校を辞めてしまい、看護師を途中半ばで諦めてしまわれた方がいました。
非常に残念でした。
二年目だったので、『もったいない!』と思ったものでした。
当然、先生達も残留する方法を時間をかけて模索したのですが、その人はいっぱいいっぱいだったようです・・・
今思うと私も、挫折しそうになったことは多々ありました・・・
だけど、そんな時はいつも『看護師なりたい!』という強い想いを思いだして、自分を奮い立たせていました。

まとめ

私は、看護学校に行っている数年間で多くの事を学びました。
・家族(夫、子供達)の大切さ
・両親との関わり、偉大さ尊敬の念
・友人との時間の楽しさ、解放感、感謝
・学ぶことの楽しさと苦労
・謙虚さと積極性の使い分け
・病気を抱えている人の気持ち・・
等々あげるときりがない位あります。
はっきり言えるのは、どれをとっても、1人で学ぶことは不可能でした。
家族、両親、そして友人達がいたからこそ貴重な学びができたのです。
私達は、1人じゃありません。
周囲には家族や友人達がいます。
その人たちに支えられて生きています。
そして、その周囲の家族や友人達が困っている時は、私が手を差し伸べるのです。
現在、働いていて看護師をとりたいと思っている方、気持ちを切り替えてポジティブになってみましょう!
家族に甘えてみましょう! 取得してから恩返ししましょう!
子供がおられる方、『背中を見てますよ!』

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