看護師が転職を見据えたキャリアプランを立てるメリットとデメリット

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#1224 2020/10/08UP
看護師が転職を見据えたキャリアプランを立てるメリットとデメリット
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看護師が納得して働いていけるようになるにはキャリアプランを立てるのが良いとされています。転職するのに役に立つとも言われていますが、メリットもデメリットもあるので詳細を考えてみましょう。

#看護師にとってのキャリアプランとは

キャリアプランを立てることはどのような職種でも重要と言われるようになってきました。キャリアプランを立てて転職するタイミングを明確にし、うまく職場を移って経験を積みながら給料や地位などを上げている人も増えています。ただ、女性が大半を占めている看護師の場合には一般的なキャリアプランの立て方とは視点が少し異なるので注意しましょう。
看護師の場合には忙しい仕事に従事しながら、家事や育児についても考慮してプランを立てることが重要になる場合がほとんどです。女性の場合には多くの家庭では家事の負担割合が大きく、育児については中心になっているからです。そのため、看護師のキャリアプランはライフプランと切っても切り離せない性質があります。これを念頭に置いてキャリアプランを立てることのメリットとデメリットを考えるのが大切です。

#キャリアプランを立てるメリット

それでは具体的にキャリアプランを立てるメリットを確認していきましょう。

・目的を明確にして就職先や転職先を決められる

キャリアプランを立てるメリットとして就職先や転職先を決めやすくなることが挙げられます。キャリアプランを立てるといつまでにどんなスキルを習得し、どのような経験をどのくらい積むかがはっきりとします。そのため、新卒で就職した職場では何を達成するのかが明確になります。そして、転職をするときにもその目的が予めきっちりと決まっているので、迷うことなく次のステップに進むための転職先を探せるでしょう。何をするために次の職場に行くのかがわかっていれば求人を比較検討するのも簡単です。新しい職場でも目的意識を持って働けるのでスキルも身に付きやすく、仕事に対するやりがいも大きくなるでしょう。

・転職のタイミングがはっきりするので動きやすい

キャリアプランを立てると転職のタイミングがいつかが決まるので、必要なときにすぐに動けるのがメリットです。キャリアプランを立てるときには節目を定義するのが重要になります。この職場で5年の経験を積む、このスキルを習得して自信を持って使えるようになる、キャリアアップ支援制度を使ってこの資格を取るといった形で決めるのが一般的です。あるいは婚約する、妊娠するなどといった私生活に関わるイベントを指標にして節目を決めることもできます。このような節目がわかっていると、そろそろ転職するタイミングだと予め考えられるので、情報収集を早めに開始できるでしょう。希少な求人を探さなければならないような場合にも、転職先探しが難航することを想定して探し始めておくことができます。退職の手続きを進めやすくするために看護師長に話を切り出しておくこともできるでしょう。家族に対してもこのタイミングでこういう職場に転職するといったことを早めに話せるので覚悟を決めておいてもらえます。その後の仕事と家庭のバランスも保ちやすくなるのでより良い生活を実現できるでしょう。

・ライフプランに合わせた周到なキャリア形成ができる

キャリアプランを立てるとライフプランを重視して納得できる生活を作り上げることができます。キャリアプランを考える段階でどんなライフプランにするかを決めておくと、それに応じたキャリア形成の仕方を周到に考えられるからです。例えば、結婚したら子供が6歳くらいになるまではフルタイム勤務はやめて子育てを中心にした生活にして、子供が高校に入ったらフルタイムに戻ってこの分野で最先端の医療に携わりたいといった希望があるとしましょう。フルタイムに戻るときにはその分野で即戦力になる看護師だと認めてもらえないとなかなかスムーズに転職先が決まりません。それを見越して、例えば子育て前まではその分野の診療科で必死に働いて経験を積み、最先端の医療に触れる回数をできるだけ増やすのを目標にできるでしょう。そして、子育てとの両立をしている間は派遣会社で働いて、支援を受けて希望する分野に関連する資格も取得します。このようなプランを立てておくと、最後にフルタイムに戻るときには充実したキャリアと魅力的な資格があるので即戦力として採用してくれる病院が見つかりやすくなります。
このような周到なプランを立てることで将来的にも満足して看護師として働ける状況を作り出せます。若くて自由がある時期のキャリア形成で何をすべきかを考える上でもキャリアプランが重要になるのです。

#キャリアプランを立てるデメリット

キャリアプランを作るのにはデメリットもありますが、どのような点が問題になるのでしょうか。

・環境変化への柔軟な対応が難しくなる

キャリアプランを立てるデメリットは執着してしまいがちになることです。かなりの時間をかけて明確に立てたプランはぜひとも実行して実現に結び付けたいと思うでしょう。その思いがデメリットになってしまい、環境変化に応じた柔軟な対応ができなくなってしまうこともあるので注意しましょう。
例えば、結婚するときに病院からクリニックに転職してワークライフバランスを整えやすくしたいと考える人もいます。しかし、結婚が想定していたよりも早くなってしまい、まだ病院で十分に経験を積んでいないのに無理にクリニックに転職しようとして失敗してしまうこともあるのです。クリニックでは即戦力を求める傾向が強いので、経験年数が短すぎて採用してもらえず路頭に迷うことになるリスクもあるでしょう。このときに結婚をしてからもしばらくは折り合いをつけて病院で働き続けていた方が良かったと後悔するかもしれません。キャリアプランは状況に応じて適宜変更していくものだと捉えるのがとても重要です。

・ライフプランの希望が決まっていないとプランが決まりにくい

看護師のキャリアプランはライフプランとの兼ね合いを考えるのが大切です。そのため、ライフプランの希望がある程度は決まっていないとキャリアプランを立てにくく、もし立てたとしても大幅な変更をすることになりかねないのがデメリットです。これから出会いがあるかどうかわからないし、結婚しても独身でも良いと考える人もいるでしょう。結婚はしたいけれど、子供をどうするかはまだ考えたくないという人もいるかもしれません。あいまいなところが多いほどプランも不確かなものになってしまい、せっかく立てたのに役に立たないことになりがちです。
しかし、この段階で希望がはっきりとしていないのに無理にライフプランを決めようとするのも問題になる可能性があります。無理に立てたライフプランを実現しようとしてしまいがちになるリスクがあるからです。そのため、もともとどんな人生を歩んでいきたいかのイメージができている人に向いている方法と言えます。

#仮のプランを立ててみよう

キャリアプランを立てるメリットを生かしつつ、デメリットを最小限にするには仮のプランという気持ちでまずは作ってみるのが良い方法です。就職活動を始めるときや、転職について考えたときなどに、これから先どのようにして働いていきたいか、生活していきたいかを検討してみましょう。あくまで仮のプランだからこれにこだわらなくても良いという形で作ってみると、いつどんなことをしたら良さそうかがわかります。それに基づいて準備が必要なことは進めていくようにし、本当に転職するか、退職するかといったことはその都度考え直していくのが良いでしょう。このように柔軟性を持ってキャリアプランを考えるようにすることで看護師として納得できる人生を歩み続けていくことができるでしょう。

まとめ

看護師にとってキャリアプランはライフプランと密接な関係があります。いつ何をすべきかがはっきりするメリットはありますが、柔軟に変更して良いと捉えるのが大切です。これからの看護師としての人生をより豊かなものにできるようにキャリアプランを作ってうまく活用していきましょう。

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