訪問看護におけるフィジカルアセスメントや生活におけるアセスメントについて

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#1162 2020/08/07UP
訪問看護におけるフィジカルアセスメントや生活におけるアセスメントについて
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看護職の仕事は人間の中で起こっている異常事態に対しいち早く察知する力が問われます。
それは病院のみならず、在宅や日常的に知識や技術が試される仕事が看護職であると思います。そのような特殊な仕事である看護師のアセスメントに対して事例をふまえながら解説していきたいと思います。

さて看護師で就業する数も以前と比べ増えてきていると思います。
専門学校が昔が多かったり、准看護師の数も多かったこともありますが大学を卒業し、正看護師資格、助産師資格、保健師資格とそれぞれ目指す道へ勉学に励みおのおのの資格を取得し就業するとでしょう。

そこで今回は様々な専門科がある中での生活におけるアセスメントや、人間が病気を患った際のアセスメントなど経験を踏まえ解説していきたいと思います。
看護師は准看護師と正看護師資格があります。

その資格の違いといえば准看護師は都道府県知事が認めた資格であるのに対し、正看護師は国が認めた資格であるということです。
准看護師は正看護師や医師の指示のもと動くと法律でも決まっていますが現状では病院では同じように勤務されています。
准看護学校では正看護師と比べ短期間で資格が取得できます。
しかし、逆をいえばアセスメント能力が現場で覚えるという形が多く実際正看護師での授業と比べるとクリティカルシンキングや関連図を書いたり、考える授業がなかったように思えます。

准看護師がアセスメント能力が低いわけでなく授業の内容や時間に影響される為この差は自分で埋めていか泣けばいけないところだと思いました。
しかし、実際病院勤務されている看護師の数は正看護師が多く、施設系は准看護師が多い印象があります。
実際私は介護施設で勤務する機会がありました。
その際は病院とは明らかに違いアセスメントをするというより日々の業務に終われ准看護師や正看護師との境はありませんでした。
ただ目についたのは根拠を考えた看護技術を実践している方がすくないように思えました。
そこで私は施設勤務などすくない看護職で行う為個々が努力してアセスメント能力をつけるしかないと感じました。
とくに看護師として一対一で行う看護である訪問看護ではそのアセスメント能力が試されると思い転職しました。
在宅で暮らしている方々の生活環境およびその利用者の方々の状態を限られた時間でアセスメントする力はとても大変なことに気づきました。
病院では看護サマリーなどすでに転院してきた病院から情報があったり地域連携室からある程度の情報は得ることができます。
しかし、訪問看護では生活している中での少しの変化にも気づけるようなアセスメント能力や観察能力、コミュニケーション能力がないといけないと思います。
実際訪問した例では糖尿病を患う壮年期の方の訪問でインスリンと服薬管理で介入となりました。

薬は自己管理していると飲み忘れが多かったり、インスリンも十分な管理ができてなく血統コントロールが不安定な状態がありました。
病院では2週間程の指導入院で退院後は外来で通院する為以後は患者様自身の健康管理に託されます。

健康観も各々違うため、暴飲暴食や不規則な生活に戻る可能性もあります。
とくに独居の高齢者の方に多く見られ男女関係なく配偶者の死や別れなどで自暴自棄になったり、孤独の為認知症を発症したりなどで生活がままならないなど事案があることがあります。

私が介入した方も独居生活をされているかたでしたが、やはり物忘れが多く、同じことを繰り返し話す、昨日のことを覚えていない、健康観が乏しく訪問看護や訪問介護の介入がないと生活維持が不安定な方でした。
そこで私なりのアセスメント病院で勤務してきた看護師であるならばフィジカルアセスメントは容易にできると思います。ただそれがアウェイである在宅であるならバイタルサインの測定も拒否があるということです。日頃からの人間関係を作ることも看護師の仕事のひとつで精神の安定も看護職の仕事のひとつです。
必要ならば介護の仕事も行うこともあります。
決められた当たり前のことをするのではなく在宅ではマニュアルにない部分を使い5感を使い介入する必要があると思います。
訪問看護初日私自身は利用者のかたのお家へ入る際も声をかける際も緊張しました。
それが高齢者だけでなく精神疾患を患っていたり、気むずかしい性格の持つ主や、寝たきりの方々、目が見えないなど全盲の方々など一人の人間といえども個別性があり、病気や身体だけでない部分のアセスメントや接するコミュニケーション技術も大事になってきます。
そういう中で何度かお会いし家族の方々とも会話をしたり相談を聞いたりする中で信頼関係ができ、知らなかった情報を知る機会があるかもしれません。
それが生活週間のあるくせであれば、それが原因で持病である治療に影響しているならば、改善する為のアセスメントの部分になりえます。

そして冒頭に私自身が准看護師のアセスメント能力のことを伝えたのは私自身が准看護師で勤務してきて自己のアセスメント能力の足りなさに痛感し、結果正看護師資格にいたったという背景があるためです。
時代が超高齢化のなかで病院完結型の医療はなくなり地域包括病床や回復期リハビリテーション病棟など在宅へ復帰し、病気を持ちながらも自分らしい生活を行う為の介入や援助に時代は変わってきています。
私自身のそのような風潮のなかで病院のなかでだけのアセスメントだけでなく、生活を重視したアセスメントをふまえたことで1人の人間として看護介護ができるのではないかとケアマネージャー資格を取り訪問看護へ転職しました。
転職したはじめは在宅へ出ることへの緊張もありましたがとても新鮮な気持ちになれました。
そして在宅看護を行う上で感じたことは病院で行われる医療は在宅でも可能な部分があり、入院をしなくてその人のQOL保持向上に貢献できるといったことです。そこに気づいたことでまた看護師としての新しい気づきであり人間としてもひとつ成長した気持ちになれました。
高度な医療技術や病院でしか出会うことができない技術や看護は山ほどあります。
しかし、看護職である以上に様々な看護の形があってよいと私は思います。
病院で培ったことは様々な分野で活かすことができます。
それが病院以外の場所であっても様々な方の援助に繋がる為身体のみならず生活における情報収集などアセスメント能力を金揃えておくと一人の人間の全体像が見えてきて共感、共有が患者様やその家族、在宅で生活されている小児や発達障害のある方々精神疾患がある方、高齢者の方々ALSなど寝たきりである方々などの看護にいかせると思います。
実際は頭で考えるよう行動し実践することでPDCAを行い質の高い看護が行えると感じます。

トライ&エラーを繰り返すといいますが看護の世界がエラーができない仕事だと思いますので過去の事案や経験を参考にすることもよい看護やアセスメントの材料になると思います。
最後に忘れてはならないのが報連相です。
自らおこなったアセスメントを他職種で共有評価することで自らのエラーやまた新しいプランや介入の仕方が見えてくるということです。
病院とは違う訪問看護のアセスメントのことを説明してきました。
このことで少しでも参考にしていただけることがあれば幸いです。

まとめ

看護職の仕事は多岐に渡ります。
内科、外科、整形、皮膚科、循環器、脳外科、救急科、産婦人科、小児科など総合病院で掲げている沢山の診療科目に対する看護やアセスメントは様々であり、最近では在宅看護における老年期の方々の認知症におけるアセスメントも重要となっています。
看護のみならず、人間の精神面や生活面におけるアセスメントも今後看護師に問われるスキルだと思います。

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