クリニックへの転職で押さえておきたい準備の仕方

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#1145 2020/07/21UP
クリニックへの転職で押さえておきたい準備の仕方
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看護師の間ではクリニックに転職するのに人気がありますが、どんな準備をしておくとうまく転職に成功できるのでしょうか。クリニックを選ぶ魅力と、転職を成功させるために重要な準備について紹介します。

<クリニックを選ぶ三つの魅力>

まずクリニックを選ぶ魅力が何なのかを理解しておくのが大切です。転職して成功したという実感を得られるようにするには、どんな魅力があるのかを幅広く把握して、その魅力の中でも自分が大事にしたいことを優先して職場選びをするのが肝心だからです。そして、その期待や希望がどんな準備をするかを考えるときの参考になります。看護師がクリニックで働く魅力として重要なものを三つ紹介するので、どのくらい自分にとって魅力があるのかをよく考えてみましょう。

・患者とのコミュニケーション機会が豊富

クリニックは病院に比べて患者とのコミュニケーションの機会がたくさんあるのが魅力です。患者が体調が悪いと感じたときに最初の行き先になるのがクリニックなので、かなり幅広い症状の患者が訪れます。
診療科による違いもありますが、男性も女性も、子供も大人も高齢者もクリニックに新規で診察を受けに来るので毎日色々な人と出会う機会があるのが特徴です。初診のときに問診を担当するのは看護師のことがほとんどで、ある意味ではクリニックの看板として患者に接することができます。
数回の通院で治療が終わる患者が多いので回転が早いものの、別の病気でもう一度来院する患者もたくさんいます。
そのため、だんだんと顔見知りが増えてきて気軽にコミュニケーションを取れる間柄に慣れることが多くなっています。患者との会話をやりがいにしたい看護師にとっては大きな魅力でしょう。

・医療スタッフ同士の連携が密

クリニックでは小さいコミュニティーなので医療スタッフ同士のコミュニケーションも豊富です。
医師が一人から数名、看護師と准看護師を合わせて医師と同じ人数か二倍くらいの数という現場が多く、他に少し看護助手がいる程度のことがほとんどです。大手医療法人のクリニックを除くと10人以下の現場ばかりなので、医療スタッフ同士が家族のように仲良くなっていることがよくあります。
互いによく理解できているので連携を取りやすく、自分の取り柄を生かして働いていくことができるでしょう。人数が少ないのでこなさなければならない業務の種類も多くなりがちですが、内容は限られているので働いているうちに身に付いてきます。向学心のある看護師なら医師から診療や症状の説明を詳しくしてもらったり、治療方法について意見を求めてくれたりすることもあります。
医療に貢献しているという実感が湧きやすいので仕事に対するモチベーションが上がるので魅力です。

・仕事のリズムが整いやすい

仕事のリズムを整えるのが簡単な現場が多いのは看護師がよくクリニックを選んでいる理由です。病院からクリニックの転職理由として、生活リズムが不規則な状況から脱却したいということはよくあります。クリニックはほとんどは入院を受け付けていないので夜勤が必要なく、休診日は完全に休みにできます。土日祝日が休みとは限らないものの、週休二日を安定して取得できるのが一般的です。業務量もそれほど多くないことから残業時間も短めで、現場によっては残業ゼロを目指す取り組みをしています。ワークライフバランス重視で働きたい看護師にとって休みが安定して取れて、残業がほとんどないのは大きな魅力でしょう。

<クリニックへの転職で成功するに必要な三つの準備>

クリニックを転職先として選ぶときにはどんな準備をしておく必要があるのかを具体的に確認しておきましょう。きちんと準備をしていないと内定をもらえなかったり、入職できたのにこんなはずではなかったと思ったりすることになりがちです。成功に必要になる三つのポイントを紹介するので、予めしっかりと準備をしておきましょう。

・病院の関連診療科で経験を積む

まずはクリニックへの転職そのものを実現するための準備として経験を積むことが必要です。クリニックは規模が小さいほど看護師の数が少なく、あまり余裕を持って人材を確保していることはありません。
新人を教育するのに時間を割いてしまうと必要な業務をこなすのが難しくなるため、現場で働きながら慣れていける程度の経験を積んでいる看護師を募集しているのが一般的です。希望する診療科での勤務経験を3年くらいは積んでおきましょう。病院で外来も病棟も経験していれば戦力になると考えてくれる可能性が高くなります。
関連診療科の経験でも高く評価してくれることがあるので転職先が見つかる可能性があります。転職先を探すときには過去に経験した診療科か、その周辺の診療科に絞り込むようにしましょう。
関連性があるかどうかは知識とスキルという二つの面で考えるのが大切です。クリニックで使用する医療機器が同じであれば、あまり関連性がなさそうな診療科の経験しか積んでいなくても戦力として認めてくれる可能性があることは念頭に置いておくと良い点です。

・クリニックへの期待を明確にする

クリニックに転職して成功したと思えるようにするための準備として必要なのが期待を明確にすることです。クリニックの運営方法は施設ごとにかなり違いがあるので、転職先によっては期待していたような働き方ができない場合もあります。例えば、患者とのコミュニケーション機会が豊富だからクリニックで働きたいと思っていたのに、問診から全て医師が担当して看護師は検査の補助やカルテの作成をするだけだったというケースもあります。
また、医療に積極的に貢献したいという気持ちで色々勉強してきたのに看護師の意見を全く聞こうとしない医師のクリニックに転職して後悔したという事例もあります。このような失敗をしないようにするには希望を具体的に決めて、その希望を叶えられるクリニックを選び出すことが大切です。
何を期待するかが漠然としていたために、働き始めてから期待していたのとは違うと気付くことは多いので十分に注意しましょう。

・勤務条件の希望を決めておく

ワークライフバランスを重視したい看護師の場合には勤務条件の希望をはっきりとさせておきましょう。
日曜日は必ず休みにしたい、平日の残業時間は長くても30分にしたい、休日出勤はしたくないなどといった形で色々な希望を持っている人がいるでしょう。場合によっては家庭の都合があって午後のシフトだけにしたい、火曜日だけは必ず休みたいなどという場合もあります。
クリニックではシフト制にせずに完全なフルタイム制にしていることも多いため、このような希望を通せるかはクリニックの選び方次第です。
病院ではシフト制なので誤解しがちな点ですが、最小限の看護師数で現場を回すために必要なことと捉えている現場が多くなっています。ただ、大手医療法人のクリニックを代表として、シフト制で運営しているクリニックもあります。
クリニックという大きな一括りで考えずに、どんな運営体制のクリニックかを調べて志望するかどうかを見極めるのが重要です。その選び方の根拠になるのが具体的な勤務条件の希望なので、できるだけ早い段階で決めておくようにしましょう。
クリニックとの雇用条件の交渉のときにも意思が明確になっていた方が話がスムーズに進みます。
ワークライフバランスを整えたい、プライベートの時間を確保したいという曖昧な条件のままでは判断が難しいので、数字ベースで希望を決めておくようにしましょう。妥協できる範囲まで定めておくと交渉もしやすくなり、納得できる落とし込みもしやすくなります。

まとめ

看護師の間ではクリニックへの転職が人気ですが、患者や医療スタッフとのコミュニケーション機会が多くて仕事のリズムも整うのは確かに魅力です。クリニックに転職したいと思ったら、経験を積んでおくのがまず重要になります。その上で仕事や勤務条件に関する希望をできるだけ具体的にしてから転職先を探すようにしましょう。

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