大学病院で働くには!?大学病院で働くためにすべき事

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#1122 2020/06/30UP
大学病院で働くには!?大学病院で働くためにすべき事
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まずは大きな病院で働こう!
そう思って就職活動を行う看護学生の皆さんは、きっと大学病院も視野に入れている事でしょう。では大学病院とはどのような場所で、どうすれば大学病院で働からのでしょうか。お伝えします。

・大学病院とは?

みなさんは大学病院にどのようなイメージがありますか?
筆者は就活生の頃、"なんだか大きい病院"、大学だから"賢そう"…など、ざっくりとしたイメージを抱いていました。筆者が大学病院に就職したのは、単に附属の看護学校に通っているからという理由だったのですが…。今思うと随分適当な決め方をしていたようです。
では、大学病院の実際とはどのようなものでしょうか。

大学病院は教育機関であり、医療職を育成する場と言えるでしょう。また、研究機関でもあることから、"新しい治療"が行われることが多く、珍しい疾患を抱えた患者さんが多く来院されます。大学病院は平成20年4月時点で本院分院合わせて163院あります。そのうち124院は病床数499床以上なのです。多くの病床を抱え地域の医療キャパシティを保持していると言えるでしょう。このように、様々な役割を担うのが大学病院なのです。

ここまでくると、大学病院ってすごい!ってなりますよね?
では大学病院で看護師として働くメリット・デメリットを見てみましょう。

・大学病院で働くメリット

大学病院は先程述べたように、最先端の治療が行われます。最先端の医療に携わりたい!という方にとっては好条件と言えるでしょう。実際筆者も、難病を患う患者に携わる機会が多々ありました。この薬は効いた、効かなかったという経過を見ていくのは、一緒に治療をすすめている実感が湧いてやりがいがありました。(その分注意して観察を行う必要があるのですが。)
また、教育機関であることから、研修医が多く在籍します。リスキーな手技は医師が行うことも多く、看護技術に不安があっても多少はなんとかなるでしょう。例えば、筆者の病院では男性の尿道カテーテル挿入は医師が行う手技とされています。市中病院に勤める友人の話では、看護師が行なっているとのこと。
大学病院は若いスタッフが多いです。超急性期病院であることが多いため、体力的に歳を取ると辛いという一面も。若いスタッフが多いことが、職場の雰囲気づくりに貢献しているかもしれません。

・大学病院で働くデメリット

先程述べたように、医師が行う手技があるということは、その分看護師としてのスキルは落ちるでしょう。将来的に市中病院で働きたいと考えているのならば、少し考え直した方がいいかもしれません。
超急性期ゆえに、どの病棟もバタバタしています。それをやりがいと感じるか、辛いと感じるか貴方次第なのですが…。筆者は一年目の頃、このバタバタした雰囲気に不安を煽られ、辛く感じていました。貴方の性格にもよるかもしれません。テキパキ働くことにやりがいを感じるタイプであれば、案外合っているかもしれません。筆者は心配性ですぐ立ち止まってしまうので、なかなか順応できませんでした。今でも時々辛く感じる程です。
また、忙しいが故に体力的にキツく、ある程度の年数で辞めていくスタッフが多いです。筆者は新卒の離職率のみ確認していましたが、経年後の離職率はワークライフバランスを考える上で重要だと、今だから思うのです。例えば、結婚する事になるとします。その場合もらえる休暇は?祝い金は?など、ライフイベントに合わせた福利厚生があるのかどうかが、プライベートを保持しながら看護師を続ける肝になっているのです。筆者の勤める病院ではそれらが十分とは言えず、結婚、出産を機に退職するスタッフが絶えません。故に若くして責任あるポジションとなり、それがストレスとなることもしばしば。そしてそれが辛くて辞めていく。負のスパイラルに陥っています。
教育機関故に、講演会や勉強会も多くあります。これらはメリットととも言えますが、単純に残業が増えてしまう。休みの日でも出勤しなければならないのは辛いことかもしれません。

・それでも大学病院で働きたい

ここまで読んでも、やっぱり大学病院がいい!とおもった貴方へ。大学病院で働くための方法をお伝えします。

・受験する看護学校

まず、看護師になる過程についてです。大学病院は附属の看護学校をもつ事が多いので、そこに入ることをお勧めします。なぜなら、附属の看護学校から多く大学病院に就職するケースが多いからです。また、実習先も大学病院であることが多いですから、物品の場所等を把握した状態で働き始めることができるのはメリットと言えるでしょう。同様に、附属の看護学校でなくても、実習先として利用している看護学校でも良いでしょう。筆者の勤める病院では7割以上附属の看護学校から就職し、2割は実習病院として来ていた者、残り1割がその他の看護学校からでした。

・インターンシップに参加する

インターンシップは、どの病院も開催していることでしょう。実際に見てみることで雰囲気等が掴めるのがインターンシップの良いところです。大学病院にインターンシップに行く上で見て欲しいのが、
①看護師スタッフの年齢層、②施設の構造、③ナースステーションの雰囲気 です。

①看護師スタッフの年齢層に、30歳前後が抜け落ちているのは、4.5年目で退職してしまうからです。ある程度働けたら辞めちゃおう。そう思わせる何かがこの病院、病棟にあると考えて、スタッフに質問してみましょう。何かが見えるかもしれません。

②施設の構造が、看護師の導線を決めます。例えば端から端まで遠ければ遠いほど、患者の検温に回る時間に時間を要します。したがって残業に繋がっていくのです。単に働きにくいのです。これは10病院インターンシップを巡った筆者が思うことなのですが、ロの字、もっというと日の字に回れる構造が1番回りやすそうでした。

③ナースステーションをのぞいたとき、そこにいるスタッフは何をしていますか?誰もナースステーションにいないのは、病棟が忙しく、だれも残れない状態だということ。どう考えてもベテランに見える人が大量にステーション内にいるのは、下っ端看護師に仕事を押し付けている可能性も。用のある時にあらゆる年齢層が出入りしている様子がみられれば、前述したような病棟でない可能性が高いでしょう。

・大学病院に就職したい!

附属の看護学校に通っていない状態で、大学病院で働くにあたって、特別に行うことはないでしょう。他の病院と同じく就職活動を行う方法しかありません。その中でなぜ大学病院を選ぶのか、その動機づけが大切です。貴方はなぜ大学病院を選ぶのでしょうか。この動機がきっと働いてからのモチベーションにもなることでしょう。
筆者は附属看護学校からの大学病院就職ですが、同期の中に大学時代の同級生が数多く在籍しているのがとても頼もしく思っています。頑張っている同級生をみると、自分も頑張ろうと思えますよね。看護師として働くにあたり、精神的に辛いことも多く経験するでしょう。そんな中気の知れた同期と語り合うことでストレスを発散できるのは、メリットといっても良いでしょう。筆者は応援先で同期に出会えるのを、楽しみに仕事しています。

冒頭で述べたように、筆者は大学病院に対して賢そうだというイメージを抱いていました。しかし実際はさまざまな学歴の人間が働いていました。単に大学病院で働いているからといって、その大学出身のスタッフばかりではなかった、というのが現実でした。そもそも附属の看護学校が専門学校という場合もあります。様々な学歴の者が同じ職場で働くことができる。看護師って素敵な職業ですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?大学病院ってしんどそう。とおもった方も、まずはインターンシップでその病院のリアルを覗いてみましょう。そして看護学生になる前から大学病院を目指している貴方はぜひ学校選びから慎重に決められることをオススメします。きっと大学病院で働く上で近道となることでしょう。この記事を読んだ貴方が笑顔で働ける職場を選べますよう、お祈りしています。

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