再就職することでじぶんの看護観を思い出しました!

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#1086 2020/05/25UP
再就職することでじぶんの看護観を思い出しました!
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勇気をもって再就職することで、私にとっていいことがたくさんありました。
ライフワークバランスが整ったことや、自分の看護師としての原点である、理想の看護師像を実現することができたのです。
ここでは、再就職をしたくてもなかなか踏み出せない方に、少しでも参考になったらいいなと、わたしの経験をお伝えしたいと思います。

【今の働き方に満足していますか?】

たくさんの働き方が選択できる看護師という職業。みなさんは、どのような職場で働いていますか?
看護師免許を取って、最初の就職先は`総合病院‘に努めるべきだ、最低でも3年間は働いて、技術や知識、経験を積むべきだとよく言われます。
私もそれを真に受けて、総合病院の病棟看護師として、初めの就職をしました。その選択を後悔しているわけでは全くありません。
新人時代を、教育のしっかりとした病院で過ごしたことは、今の自信や経験につながったと思います。
しかし、良いことばかりではありません。努めている中で、夜勤での不規則な生活や人手不足の中で働くといった、つらい状況がありました。
特に忙しい病棟で働いていたことや、終末期にある患者さんも多かったため、死に関わることも多く、精神的に参ってしまうこともありました。
もちろん、職場の環境にもよるので一概には言えないと思います。
最初の職場の先輩方は、新人の頃からその職場でずっとがんばってこられてキャリアを積んでこられた方が多くいました。
一か所の職場に留まって、経験を積み、キャリアをアップしていくこと働き方も立派で素晴らしいと思います。
しかし、看護師として働きはじめ、何年かたった時に、その時点でのじぶんの働き方を見つめなおしたときに、さらに自らに合った働き方ができる職場への再就職することもひとつの方法であると考えます。

【転職することを決意して】

社会人1年目から同じ場所で働き続けていた私にとって、再就職することはすごくハードルが高く感じていました。
それまでにも休みの日に何気なく、求人サイトをのぞいたりはしていましたが、
今の職場よりも条件があってそうだな、働きやすそうだな、とは思っても、なかなか行動するまでには踏み出せないでいました。

このままでは、だらだらと今の職場で働き続けることになりそうだなと思った私は
まず再就職の第一歩として看護師の転職をサポートしてくれる会社、いわゆる人材紹介サイトに登録しました。
担当の方がついてくださり、個人情報や、これまでの経験実績、希望する再就職先の条件等をお伝えします。
勤務時間だったり、雇用形態、自宅からの距離、通勤の方法などについて聞かれました。
また、総合病院やクリニック、デイサービスや訪問看護等のどんな職種形態を希望するかを聞かれます。
私は条件として

・ 通勤に15~20分ほどで行けるところである
・ なるべく残業がないところである
・ 夜勤のないところである
の上記3点と、クリニック勤務を希望している旨をお伝えしました。

クリニックを希望していた理由としては、自分の希望して言う3点の条件がクリアできるのではないか?と考えていたことと、
大きい病院ではないけれど、ある程度医療に携わっていけるのではないかと思っていたからでした。
条件を踏まえて、いろいろな求人を探してくださった上で、担当の方が勧めてくださったのは、訪問看護の看護師でした。
実は在宅看護の場面で働くことは全く考えていなかった私。なぜなら、病院での医療的なケアに
関わることが少なくなることで、技術や知識を忘れて行ってしまうのではないかという不安があったからです。
でも、自分の出していた3点の希望条件にはぴったりとあっていました。

人材紹介サイトの担当の方が、訪問看護を勧めてくれたのには希望条件に合っていた以外にもわけがありました。

総合病院の病棟で働いていた私は、日々の忙しさの中で、患者さんと十分に関われていないことをジレンマに感じていました。
そのことを、担当の方との面談の中でお話ししていました。
その気持ちを聞いていた担当の方は、患者さんと対一で関われる、訪問看護師としての働き方をわたしに提案してくださったのでした。

【面接で聞かれたこと】

人材紹介サイトの担当の方との話し合いを重ねた結果、勧めてくださった訪問看護事務所の面接を受けることになりました。
履歴書を持ち、慣れないスーツを着て緊張しながら事務所に向かいました。
面接の担当の方とのあいさつを済ませ、早速面接がはじまりました。
そこで聞かれたことは、
・ 志望した理由について
・ 今までの経歴について
・ 正規雇用や非正規雇用かのどちらが希望か等雇用条件について
と、ざっくりとですが、上記のようなことを聞かれました。

面接では、笑顔を大切にし、即戦力になりそうと思ってもらえるように、今までの経験が、再就職後の仕事にどのように生かせるか?というところを意識して話しました。
面接の終わりには、ぜひ一緒に働いてほしいと言っていただけました。

【訪問看護師に転職してみて】

求職しはじめたころは、クリニックの求人ばかりを探していた私でしたが、結果的に訪問看護師になってよかったと思っています。
1番の理由としては、患者さんに寄り添うことを大事にするという看護観を実現できる職場だったからです。
総合病院の病棟で働いていたころは、入退院が多く、重症化した患者さんが多くおられる病棟であったことや、そもそも人手が少なかったこともあり、
日々どこかバタバタとした環境で働いていたように思います。担当患者さんの数も多かったため、優先順位をつけながら仕事をしなければならず、
「ちょっと待っててくださいね。」という言葉を多く使っていました。その言葉を使うたびに、心が痛かったです。

しかし、訪問看護サービスでは、個々のお宅に訪問し、ひとりの患者さんとそのご家族に対してだけの時間を提供できます。
「ちょっと待っててくださいね。」という言葉も使うことはありません。
次のお宅への訪問時間もありますから、だらだらと仕事をするわけにはいきませんが、しっかりと患者さんやご家族の表情をみてコミュニケーションをとりながら仕事ができています。
私が訪問することを待っていてくださる方がいることや、「ありがとう。」と感謝していただけることが多くあります。

再就職前は、臨床現場から離れる不安もありましたが、自分の思い描いていた看護師に慣れている気がして、やりがいを感じながら働けています。

【再就職したら自分らしくなりました】

仕事面での生活が充実すると、プライベートの時間も自然と充実するような気がします。
以前の職場では、仕事だけでいっぱいいっぱいになってしまっており、疲弊していた自分がいました。
そのため、休みの日や、次の勤務のために体力を温存し、ひたすら寝るという過ごし方をしていたため、
とても充実しているとは言えませんでした。
しかし、転職したことで、より自分に合った職場をみつけることができたため、休みの日も出かけたり趣味に時間を費やしたりと
生活にメリハリがつき、ライフワークバランスが整ったように思います。
休みの日が充実すると、自然に仕事もがんばれるため、再就職したことは仕事とプライベートの両方にとってよかったと思います。

【条件だけじゃない大事なこと】

自分で求人サイトをみているときには、希望する条件にばかりに気を取られていました。
しかし、人材紹介サイトの担当の方と面談する中で、自分の思い描いている看護師像を実現できるような職場を探すことも
大切であることに気づくことができました。
今回再就職したことで、忙しくがむしゃらに働いていたときには忘れていた、患者さんに寄り添うことを大事にするという看護観を
思い出すきっかけにもなりました。
初心に帰れたことで、看護師としてより一層がんばっていこうという気持ちにもなれました。

まとめ

いかがだったでしょうか?再就職の良さについてお伝えできたでしょうか。求職する際には、自分の希望する条件に合うことだけにとらわれがちですが、今一度、自分のなりたい看護師像や看護観について振り返り、それを実現できるような職場と出会えることで、充実したワーキングライフを送れますよ!

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