これから看護師として病院に就職する皆さんへ、意識して欲しい重視事項。

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#1063 2020/05/02UP
これから看護師として病院に就職する皆さんへ、意識して欲しい重視事項。
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これから看護師になり、就職をする学生の皆さんに、就職先を選ぶポイントを私の経験談をふまえて記入していきたいと思います。経験したからこそ、わかる部分も多いので最後まで読んでいただけると幸いです。

タイトル:就職する上で、考えた方が良いことは、自分のスキルと働く上での働き方になります。
看護師免許を取得すると、やはり何かに挑戦したい、極めたいと言う思いが強くなります。例えば、救命救急を極めて、さばける看護師になりたい。とか、ガンの専門知識を習得し、その人がその人らしい生き方をまっとう出来るようなケアが、やりたい。(ターミナルケア)や、地域医療を学び、在宅で自分のペースで暮らしながら、ADLやQOLを保ちながら、本人にあった医療を提供したい。(訪問看護)。など、さまざまな目標を立てている人は多いのではないでしょうか?
就職というのは、大きな関門の一つであり、最初の就職先において、自分の人生や価値観を大きく変化させる出来事のひとつでもあります。目標を達成するためには、勿論人並み外れた努力が必要ですし、専門的な勉強も、必要になってきます。その為にはしっかりとしたワークバランスをとることを忘れないでください。働くと言うのは、皆さんが考えているより、とても大変で、辛いことも沢山あります。身体的な病になったり、メンタルがやられて、出勤出来なくなった看護師を今までに、多く見てきました。自分の器や力量を見極めることも大切ですので、その辺を重々理解してから就職をすることをおすすめします。その為には、ワークバランスと言うのを考えていく事が重要となります。

【自分にあった就職先】

自分に何が合うのか?っというのを、学生の時から見極めるのは困難だと思います。
実習では基本、記録や疾患の概要を、1から2例、学ぶ程度です。学生は未知の領域で、疾患よりも先に解剖生理から学ぶこともあります。看護実習のカリキュラムには、少し教育の時間が不足していることは、看護協会も言っています。
わかりやすく表現するなら、頭の先から足の先までの学問を、基礎を含め、実習に出る前まで、専門学校なら1年半、大学なら2年で学ばなければならないからです。学んだ内容は、実習で全ていかされるか?っというと違います。
何故ならば、入院している患者は、様々な基礎疾患を抱えており、そこに至るまでの経緯や、生活歴も様々だからです。実習では生活歴や、病歴、基礎疾患から、現病歴までを調べて、ケアプランをたてなければなりません。
その為、二週間の実習のうち、一週目はほとんどが記録で終わる学生が多いのが現実です。二週目はケアを展開しても、評価もあり、なかなか、その科の特殊性を理解するのは難しく、イメージがなんとなくわけば、良いと、思われるほどです。そのようなハードな学習スケジュールをこなしながら、自分に合った科や就職先を見つけることは、難しいのです。
勿論、全ての学生が大きくそうではありません。中には、短期間で、その科の特殊性を、少し理解し、興味を持ち、実習が終わっても、独学で学ぶ学生もいます。そのような方は、自分に合った就職先を見つけることが、出来るのではないかと考えられます。そうではない人は、どうしたら良いのでしょうか?答えは比較的簡単です。
ここで、覚えて欲しい事は、選択するのではなく、消去していくのです。実習において、担当していた看護師の好き嫌いは別にして、患者と関わったり、病棟の全体の雰囲気だったり、空間、匂い、使用する機材、ケアの内容などを思い出してください。そうすると、「あれは苦手だ。」や「こんな仕事はしたくない。」などが思い浮かぶと思います。
その感覚はとても、大切なのを覚えておいてください。体や精神的に、その仕事はストレスとして認識されている可能性があるということはなのです。まずは、そう言う方法を利用しながら、実習で回った、病棟や病院、地域医療を紙に書き出し、得意を二重丸、普通を丸、やや苦手、抵抗を、感じたを三角、苦手をバツで表記してみてください。
すると、自分では気がつかなかった、不得意分野が見えてきます。勿論、人に見せる物ではないので、正直に感じた事を記すことが大切です。学校の先生が、「あなたは、○○科がむいているよ。」「あなたは、○○で頑張ってみたら?」などとアドバイスをする事もありますが、働くのはあなた自身なのです。学校の先生は普段の、あなたの生活やライフスタイルを知っている訳ではありません。決められた時間に、決められた事をする間でしか、評価出来ないのですから。あなた自身がしっかりと自分を見つめ直す必要があると考えます。
そこで出た、苦手の科や病棟、病院は、長期間働くには、精神的な負担となるリスクがあります。そこを除外して、就職先を絞って行きましょう。

私は、一番最初に選んだ科は高度救命救急センターでした。選択した理由は、救命病棟24時のドラマを見て、格好いいと感じたからです。しかし、現実は全く違っていました。ドラマではきらびやかに演出されており、さばけている、格好いい、人の命が救える。等を強く印象に受けますが、実際に運ばれてくる三次救急患者はほとんどがCPA(心肺停止)状態、もしくは意識レベルが300(痛み刺激に全く反応しない。)の状態です。残念な結果になることもとても多く、自分は何のために救命救急センターにいるんだろう、人の死を目の前にしながらも悲しみに明け暮れることは出来ず、次の患者へ次の患者へと処置をしていく現実は、心身ともに疲弊しました。
人の死を受け止めて、感情が揺さぶられていては、高度救命は勤まらない場所でした。そんな環境で働いていると、ふと、自分の親、兄弟が亡くなった時に、私は人間らしい悲しみが出るのだろうか?いつものように、亡くなった、次に行かなければっという感覚になるのではないか?っというの心の不安が大きくなり、先輩や医師の対応についていけなくなっていました。
長期間勤める目標でしたが、私は三年と言う短い時間で、救命救急を去ることになりました。今、私が感じているのは、自分にあったワークバランスを見極めることだと思っています。大学病院であろうが、総合病院であろうが、個人病院であろうが、クリニックであろうが、長く勤めあげることは、評価にもつながり、必然的に地位も上がり、給料も上がることにつながります。また退職金も増えますし、生活水準も向上します。仕事事態も、長年同じ部署で仕事をしているので、十分に理解も出来ており、仕事のストレスも軽減されています。

【看護師としてのスキルや質もある程度は重要】

上記でのべた通り、選択することが出来、実際に自分にあった、リアルな就職のイメージが出来てきたと思います。ここで注意しなければならないのは、ワークバランスのバランスの部分です。ワークの充実ばかり意識してしまうと、確かに負担なく働けるという部分はクリアされます。
しかし、看護師は専門職です。ある程度の知識や、技術、態度などは学ばなければなりません。点滴や採血、処置が出来ない、目の前で症状を訴えている患者のアセスメントが出来ない。
医療者として節度ある態度で患者と向き合えないでは、専門職とは言えません。バランスをとるためにも、そのような基礎はしっかりと学ぶ必要があります。私は、今は比較的緩やかな病棟で働いています。
しかし、高度救命救急センターで学んだ知識や技術、態度は今の現場でもしっかりと活かされています。私自身が、経験して感じた事は、一番最初はある程度の厳しい環境のワークを選択し、数年学んだら、ある程度ゆっくり長期間働けるバランスを重視しても良いのではないかと思います。少しでも参考になればと思います。

まとめ

仕事をするにあたり、大切なのはワークとバランスです。希望や、大きな夢に向かって努力をすることは勿論大切ですが、心身ともに病んでしまっては、意味がありません。きちんと自分の力量を把握して、無理のない程度で頑張ることが大切です。自分にあった就職先の手助けになればと思います。是非、参考にしてみてください。

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