産後、育児休暇後の就職・復職は外来勤務がおすすめ!

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#1058 2020/04/27UP
産後、育児休暇後の就職・復職は外来勤務がおすすめ!
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子どもがまだ小さいうちでの、再就職を考えるときはまず給与形態やボーナスの額面などよりは、定時で帰れる職場かどうかをチェックしたほうがよいかと思います。
常勤で働くことにこだわっていないのであれば、まずはこどもの急な発熱などで保育園からお呼び出しがあることが初年度はしょっちゅうあると思ったほうがよいです。
休みを取ることに、理解がある上司や同僚があるかどうかというのは非常に大きなポイントです。

・休みの取りやすさ

子育て中に、就職するにあたって、避けられないのは突発的な休みが発生するということです。
長く働くことが出来るかどうかは、やはり同じ職場に自分と似たような状況の同僚が就職先の職場にいるかどうかということが重要なポイントかと思います。
同じ世代で、子育て真っ最中の看護師が複数人いれば、休みを変わってもらったりすることもしやすいと思います。
一番は、直属の上司が子育て中のナースに理解があるかどうかということが職場の雰囲気にかかわってきますので、そこは事前に要チェックです。
独身や既婚にかかわらず、その上司が若いころから、家庭の状況に関わらず、「這ってでも勤務にこい!」というような教育をうけて育ってきたナースさんであると、なかなか突発的な休みをとることには理解は得られないと思ったほうがよいでしょう。
こどもの急な発熱などにもお互い協力しあって休みをとりあったりすることができます。
ただ、その反面、卒業式シーズンや、夏季休暇の時期など、被ることもでてくるのでそこはお互い話し合いが必要となってくるかと思います。

・院内保育 病児保育の有無

就職先に、院内保育があるかどうかということは、近隣にある保育園に入園できなかった場合に備えて、非常に重要なポイントかと思います。
その反面、デメリットもあります。院内保育があるということは、こどもを連れて通勤をしなくてはならないということです。
満員電車で大きな保育園バッグとこどもを抱っこして、通勤するのは、本当に大変です。
自宅の近くに勤務先があることや、自動車通勤を許してくれるような病院でないと現実には続かないと思います。
また、託児所が院内にあるということは、病児保育も同時にやってくれることも多いので、助かる反面、簡単には休むわけにはいかないという事情も発生するということも覚えておいたほうがよいでしょう。熱をだしたこどもを連れて、勤務しにいかなくてはいかないというのはなかなかにつらいものです。
快く、「大丈夫よ、おうちでゆっくりお子さんの面倒をみてあげてね」といってくれる上司なのかどうか、そのような職場環境なのかということは事前のリサーチとしてはなかなか見極めるのは難しいと思います。もし、そこに就職した先輩や知り合いがいれば、直接での人づてでもよいのでできいてみるとよいと思います。
こういったことは、実際ネットには上がってくるものではないですし、ネット上は嘘情報も非常に多いので、惑わされないようにしてください。

・学習会 院内発表 委員会などの有無

クリニックにせよ、総合病院に就職するにせよ、避けられないのは院内での学習会や、研究発表など、本来の看護業務以外の仕事です。
プリセプターなども、上司からやるように命令されると、なかなか断ることは難しいです。
若手の育成のためのふりかえりの時間なども、勤務時間内にできればよいのでしょうが、忙しい業務の合間にすることは非常に難しいことが多いです。
勉強会や学会への参加も病院独自で定められたラダー評価の一環として参加することが義務付けられていることが多く、それらにどの程度自分が時間とお金を投入できるかいうことを事前にみきわめておくことは非常に重要です。
自分の自己研鑽のために、興味のある学会にいったとしても、お金を補助してくれる病院とそうでない病院があります。
自分の興味のためにいくのだから、自分の休みを使っていくようにという考えの職場もあれば、職場に還元することを条件に、休みや交通費などを出してくれる考えの病院もあります。
自分のお金や時間をつかって学会や学習会にいったほうが後腐れがないという考え方もあります。お金も出してもらう代わりに、その後レポートを職場に提出することも求められたり、職場内で学習会を主催するなど、還元することが義務付けられたりもするので、自分のキャパシティでどこまで対応できるか事前にできることなら見定めておくとよいでしょう。
看護師をやっている以上、毎年知識や技術やアップデートしていかなくてはならないのは必然ではあります。
しかし、毎月2-3回も院内の学習会が、就業時間後の18時から開催されるなどという職場は、小さなお子さんのいる看護師にとっては、現実的に、全部の参加は不可能だと思います。そこを絶対でないとダメだと強要してくるような職場は就職先としては長くは続かないと思います。
面談の席において、直属の上司や看護部長に「今は全回の参加は無理ですが、こどもが小学生になったらもう少し参加率をあげることはできます」というような交渉をしてみましょう。その場で「参加できない人材はいりません」といわれたら、それまでです。
入職後、パワーハラスメントがいろんな局面で現れてくるでしょうから、ご縁がないと思ってこちらから切るくらいのつもりでいてよいと思います。
記録係、感染対策委員等々、余計な仕事とまではいいませんが、本来の看護師業務とは離れた、しかし円滑に安全に業務をすすめていくうえでは大事な仕事が病院では多々任さられることがあります。
それらの会合がいつ、どのくらいの頻度で行われるのかということも意外に大事だったりもします。
委員会の種類や内容にもよりますが、病院で監査がある年などは、記録委員などは家に帰るのが連日深夜だったりになったりという事態が発生します。
感染対策委員も、(やっていることは非常に大事なことなのですが、)人にめんどくさがられる、嫌われやすい、いやな仕事です。
感染を起こさなくて当たり前の世界ですが、院内感染が発生したときは大事になるのが医療界ですし、院内感染自体はおそらくゼロになることはないからです。
人やモノや資源をどこまで変革できるか、自分がどこまで情熱をかたむけて、委員会の仕事ができるかということも、就職先での自分の身の振り方に関わってくる重要な問題です。

・安定した黒字経営をしているかどうか

その病院やクリニックの強みが何なのかといのを事前にリサーチしておくとよいと思います。
病院に勤務しているスタッフは、医師もコメディカルも含めて、基本的にはホスピタリティに溢れた人たちなのだと思っています。
しかし、安定した黒字経営をしているかどうかということは、病院に安心して勤務し続けられる根幹の部分であり、実はもっとも大事なところだと思います。
どんなに、いい人たちに囲まれて楽しく仕事していたとしていても、実は医療法にひっかかるようなことをしていました、というのではいつ潰されてもおかしくありません。
人間的に尊敬できる素晴らしい上司のもとで働けていたとしても、監査に通らないようなことを病院としてしていたのであれば、やはりそこは避けるべき病院です。
診療科もチェックしておき、この病院は「循環器が強いな」とか、「お産は昔から有名なんだな」ということくらいは、ある程度把握しておきましょう。
自分が経験してきた診療科とリンクするのであれば、得意分野で自分のスキルアップができるということをぜひ、面接でアピールされるとよいかと思います。
真っ当にお給料をもらって家族をやしなっていきたいということを素直に伝えれば、長く働く意思があるということが先方にも伝わってくと思います。
病院が安定した黒字経営をしているかどうかという指標のひとつとしては、病床稼働率をみるという方法があります。
空床が多い病院は安定しているとはいいがたいことが多いです。手術の件数やベッド数などはホームページで確認しておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
病院を選ぶポイントは上記の3つです。
特に、子育て真っ最中のみなさんにとっては、お給料以前に優先しなくてはいけないことをあげさせていただきました。
自分の理想をすべて網羅することは厳しいです。はっきりいって、再就職は年齢を重ねれば重ねるほど条件が悪くなっていく傾向にあります。
どこで妥協するべきか、ゆずってはいけない線をきちんと自分の中でまとめてから臨んでください。

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