家庭と看護師を両立するには(病院の選び方/方法)

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#1009 2020/03/10UP
家庭と看護師を両立するには(病院の選び方/方法)
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昨今、1人でも多くの看護師の活躍が期待される中、それを阻む社会的要因も少なからず
あり、毎年多くの離職者が生まれています。社会に貢献する資格を持ちながら、それを生かすことのかなわない「潜在看護師」の中で、「妊娠・出産」、「結婚」、「子育て」での離職理由は7割以上になっています(日本看護協会調べ)。
今回は、家庭と仕事の両立をするには、どうしたらよいか、そのコツをお伝えします。

(1)家庭と仕事の両立のための病院選び方法

まずは、何といっても病院選びが大切です。就職する病院が、もしくは就職した病院が子育て支援にどれだけ力を入れているのかを事前に調べることが重要です。
最近では、どの医療機関、福祉機関も看護師の人材不足が課題のため、子育て支援の体制は整えている所が多いです。しかし、まだ開院して日の浅い医療機関などでは十分な支援体制が整っていない場合もあります。子どもが小さいと体調不良、学校行事など、何かと休むことが必要になる場合があります。したがって、少なくとも以下の点については、ご自身の就職している、もしくは就職しようとしている機関の就業規則などを調べておくと良いでしょう。

(a)有休はいつから付与されるのか、付与日数は何日か

子どもの突然の体調不良などで、突然に休む必要のある時があります。そのような時に自分の使える有休日数が何日あるかが重要になります。就職したばかりであれば、何カ月後から有休が付与されるのかを知っておく必要があります。もし、有休が使えないとなったら、休むときは「欠勤」扱いとなるので、そうすると給料面に影響があります。

(b)どんな勤務形態があるか

子育てと家庭両立するためには、何時から何時までを仕事に充てて、何時から家庭のことをするのかという、スケジュール管理が重要です。日勤のみにするのか、日勤夜勤をするのか、夜勤のみにするのか、多様な看護師の勤務体系のある医療・福祉機関であれば、それだけ選択枝が拡がるがるで家庭と仕事のバランスがとりやすいでしょう。

(c)医療機関付属の、もしくは提携している保育所があるか

家庭と仕事の両立の方法として、子どもをどこにあずけるかということを考えなければいけません。一般の保育園でも良いのですが、理想は就職先の医療・福祉機関に付属している保育園があることです。単純に職場に近いので送り迎えの時間が短縮されるというメリットがあります。やはり時間の使い方が重要になるので、少しでも削れる時間があれば短縮するのが良いでしょう。そして、医療・福祉機関の付属の保育園であれば、子ども病気になった時にそのまま看てくれる可能性が高いということです。一般の保育園であれば、子どもの体調が悪くなった時に、何かあった時の責任がとれないため、すぐに親に連絡をして迎えを頼む所がほとんどです。
しかし、付属の保育園であれば、働いている職場の事情をわかっている、もしくは保育園に看護師が常駐している場合があるので、どうしても仕事が抜けられないという時に、そのまま子ども看てもらえるというのは、非常に助けになります。最近では、夜間保育をしてくれる付属の保育園もあるそうです。

(2)家庭と仕事のための勤務方法

仕事と家庭を両立するために一番良い勤務体系とはなんでしょうか。これは、個人の事情による所も大きいので、一概に「これ」とは申し上げにくいですが、やはり看護師として働くお母さんので多いのは、日勤のみのシフトで、定時で帰れるという勤務希望が多いのではないでしょうか。希望する勤務体系が決まれば、自然とどんな医療・福祉機関に就職するかということも決まってきます。たとえば、日勤のみで残業がないとすれば、例えば、診察時間があらかじめ決まっている外来業務のできる医療機関を希望するのが良いでしょう。福祉機関であれば、通所サービスの業務がある所が良いと思います。ほとんどの方が日勤勤務を選ぶと思いますが、もし夜勤が苦痛でないのであれば、月に何回か無理のない範囲で夜勤を入れるのもお勧めです。以外に思われるかもしれませんが、夜勤を行った場合のメリットがいくつかあります。

(a)給料が増える

夜勤手当が入れば、単純に給料が増えます。

(b)夜勤明けと次の日が休みなる可能性が高い

夜勤明けは、一日フリーの時間になるので、子どもあずけて一気に家庭のことをやってしまうこともできるし、ゆっくり休んでも良いです。そして、多くの場合は、夜勤明けの次の日は休みになることが多いです。ですので、明けは自分の時間、次の日は家庭のことをするという風に、時間の使い方の選択肢が増えます。

(c)自分の時間が持てる

日勤のみの勤務体系だと、多忙な子育て中のお母さんは、日中は仕事、夜は家庭のこととなるので、気づいたら自分の時間はなく寝るだけ…ということが多いです。
上記しましたが、夜勤をすると日中に時間を作るということができるので、自分の自由な時間がとりやすいです。
このように、いろんな勤務体系から仕事、家庭の時間をどのように確保するかを考えることが生活のバランスをとるためのコツです。

(3)家庭と仕事の両立支援の確認方法

家庭と仕事を両立するには、一人の力ではとても難しいです。しかし、周りの支援があるだけで全然変わってきます。配偶者の育児参加、家事の手伝いなど、作業を分担してもらえると、それだけ働くお母さんにも余裕が出ます。また、配偶者の方が子どもの体調不良のときに迎えなどの対応が出来るのであれば、どうしても仕事が抜けられない時に安心です。そして、職場での子育てへの理解があるかということも非常に重要です。やはり、定時で帰りやすい雰囲気、有休をとりやすい雰囲気というのは、職場の人たちが作っています。職場に同じように子育てをしながら働いている人がいるか、その方とお話出来るようであれば、実際に話を聞いてみるのが良いでしょう。看護師の仕事は、多忙で途中で業務を抜ける、突然休むということが難しいです。そのような時に、どのような対応をとっているのか、職場環境については、しっかりと職場を考える時に調べることを強く勧めます。

まとめ

いかがだったでしょうか?人材不足が叫ばれるこれからの時代、仕事と家庭の両立を考える医療、福祉機関も増えていくと思います。看護師は国家資格であり、その仕事の価値は非常に高いです。看護師の就職先はとても多いです。もし、看護師資格をお持ちであれば、是非その資格を活かしながら、充実した生活を送って頂けたらと思います。

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