看護師、コメディカルの皆さんが就職、転職の際に長く働けるよう、病院や就職先で面接を受けるまでの前段階でのポイントをお伝えしていきます。
転職をする場合はまず、なぜ前の仕事を離れたのかを具体的にしておくと自分の中で意識しやすいです。理由は人によって千差万別です。
業務の負担が多いのか、給料の面か、勤務地域の問題かステップアップのためか自分の中で具体的にしておくと転職成功になりやすいです。
・求人票の確認
・病院関係者へのリサーチ
・ネットでの情報の確認
・電話での問い合わせ
・見学
・面接
となります。
当たり前の用ですが、一施設に対しそれぞれこのステップを必ずふむことで、「こんなはずじゃなかった」を防ぐことができます。以下にそれぞれのステップの詳細を読んでみましょう。
求人表の確認
転職、就職といえばまずは求人票。雇用形態、給料、有休、シフト、賞与等大まかなことが書かれているので、まずは確認しましょう。あまり情報を載せないことも多いため、求人票をみて疑問に思うことをメモしておきましょう。自宅から大体何分の場所にあるか事前に場所を調べましょう。
ネットでの情報の確認
大きな病院であればインターネットにホームページをもっています。一通り確認しましょう。診療科目、病床数、ドクターや部署も確認することができます。また、求人サイトに多数の求人が乗っている場合や長い期間求人が入れ代わり立ち代わりしている場合は、人も入れ替わっている可能性があり、離職率が高いことが考えられます。病院拡大のため人員増をしている場合もあるため、見学時に確認してみるとよいでしょう。
病院関係者へのリサーチ
転職の話をしているとコメディカルであれば、学校の同期や先輩、学会での知り合い等がいるかもしれません。現状を聞き出しましょう。採用担当者は人手不足の場合、現状を隠して話す傾向もあるため。裏どりのような形で情報ネットワークがあれば知り合いのつてなどでつなげてもらいましょう。辞めた人の話などがきければ、いくつかに病院が候補にある場合に比較することができます。
電話での問い合わせ
求人票にのっている連絡先に電話をかけ、採用担当者と話します。
転職したい旨を伝え求人票を見ながらメモしたものを見ながら確認していきます。特に、給料や賞与の制度、昇給のペースや価格など、面と向かって聞きづらいことは電話で確認しておくと安心です。
特に賞与については、病院によって、一律のパーセンテージをし支給するところと、上司の評価によってし支給額が変わるところがります。どちらともメリット、デメリットはありますので、ご自身はどちらがいいか考慮されたうえで、納得しておくと、賞与の時期も安心です。給料やお金の話は、見学や面接ではとても聞きづらいため、必ずこの段階で聞いておくことをおすすめします。
給料等の話をすると、採用担当者から現在の給料を聞かれることもあります。
手元に給料明細があると具体的に話をすることができ、場合によっては、給料の交渉をしてくれる人もおり、具体的な総支給を確認することができます。
また、電話にて見学のアポインメントをとりましょう。日時や時間、待ち合わせ場所、担当者の名前、緊急時の連絡先を確認しましょう。車を持っている人であれば駐車場を利用してもいいか確認しましょう。また、病院や病棟によってはスーツが好ましくない場合もあります。敏感な患者様もいますので、見学時は最大限の配慮が必要です。 見学の際に案内してくれるのは、人事の担当か部署長ということが多いです。可能であれば現在働いているナースやコメディカルに直接お話する機会をもらいたいと希望を伝えることができれば、見学での職場の実際のイメージはより確かなものになります。
見学
見学では人事担当者または、部署長が病院の全体の雰囲気を紹介しながら回ってくれることが多いです。
失礼のないよう話、ふるまうことは言うまでもありません。また、病院内で力をいれていること、病院自体の将来の展望(新しい科を開く、最新の機器を導入するか、改築の予定など)を確認しましょう。診療報酬は年々厳しくなっています。病院がそれに合わせて収益を上げれるか、経営陣がどのように考えているのかの指標になります。せっかく転職したのに病院がつぶれるなんてことのないように、将来の展望や来年度の事業計画を聞いておくことは重要です。
また、ナースであれば、配置基準があります。足りているのか、余裕があるのか確認しましょう。ナースだけでなく病床に対し、介護士、助手は何人いるのか。患者の自立度はおおよそどれくらいかを実際に現場のナースと話すことができれば、夜勤の状態や患者層、負担になりやすい業務、残業はないか、夜勤時のドクターは確実に待機しているかなどを確認していきましょう。センサーを利用している人は現在いるか聞けると具体的なイメージができます。
ドクターに相談しやすい環境なのかも重要なポイントです。コメディカルはドクター中心に動き支持が必要なのでコミュニケーションがとりやすいことはメリットになります。これからもっと勉強したいという気持ちが強い場合は、勉強会を病院内で行っているか、また、学会に出してもらえるか、外部の勉強会に参加した場合に会費を負担してもらえるかの確認も見学時にしておくと、モチベーションが上がります。
面接
面接は病院や担当者によりますが、急いで人員が欲しい場合はその場で面接することもあります。念のため、見学の際には履歴書を準備していることが望ましいといえます。面接の際は苦手なことや興味のある分野または、家庭環境等を話しておくと、病院側も安心して働いてもらいやすいと思います。
前院で学んだことや今回学びたいとこ、貢献でいることを具体的に伝えることで、あなたの人となりが伝わりやすすくなるでしょう。
採用された場合でも就職するかどうかはあなた次第です。
採用された場合はいつから働けるのか、オリエンテーションはあるか、契約の日時など担当者と連絡を取りましょう。
就職後まずは人事担当の方とのやり取りがありますが、働いていくとだんだんとかかわりが薄くなってきてしまいます。ライフステージが変わり、病棟を移動したい、または、他部署に移動したい、勤務形態を変えたいときに必ず関わってもらうことになるので、最初だけでなく細く長く人事とつながることで、長く働くことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?沢山の病院があり、求人を募集していますが、求人票だけでは実際はわかりずらいです。自分から積極的にリサーチ、現状を把握し、移動や勤務形態の変更を考慮しても長く働くことのできる環境かを考えることができ、あなたにあった病院が見つかり長く働けると思いますので、参考にしてみてください。
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