ライフステージの変化に対応できる病院を見つけよう!「長く働ける病院」を就職時に選ぶコツ

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#949 2020/01/10UP
ライフステージの変化に対応できる病院を見つけよう!「長く働ける病院」を就職時に選ぶコツ
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看護師として病院への就職を考えている学生や社会人のみなさん。就職先を選ぶにあたって、「長く働ける病院」ってどんな病院だと思いますか?お給料や勤務形態にまず目がいきがちなのですが、「長く働けるかどうか」に視点を置いた情報収集をすることで、結婚や出産などライフステージの変化に応じて対応が可能な病院を選ぶことができます。ここではその情報収集のコツをお伝えしたいと思います。

・初任給ではなく「どのくらいの年数でどの程度お給料が上がっていくのか」を知る

初任給はかなり良いのに実は昇給が微々たるもので、新人と10年目看護師のお給料がそんなに変わらない、という話をある病院勤務者から聞いたことがあります。一方で、初任給はそんなによくなかったが、毎年きちんと昇給するので10年勤めてかなり上がった、この先も上がり続けるので継続勤務するモチベーションになっている、というケースがあります。そうなんです。初任給だけに気を取られず、その先長く勤めた時にお給料がどうなるかという視点での情報収集はとても大切です。逆に一時的な就職先と割り切っている場合は初任給が良い病院のほうが良い、という考え方もありますよね。

・通勤の負担はどの程度か確認する

毎日出勤して長く働くことを考えると、通勤のしやすさは大切な情報です。まず車通勤であればガソリン代はどの程度病院から負担してもらえるのか、高速道路を使う必要があるのなら高速道路代は負担してもらえるのかどうかを確認しましょう。また、朝の通勤ラッシュがどの程度なのかも確認が必要です。距離としては近いのに幹線道路を使うために必ず渋滞するなどの状況では毎日の通勤が負担になります。私自身は車通勤ですが、自分が住んでいる地域よりも田舎のほうへ車で走るので道は毎朝空いています。反対車線の繁華街方面へ向かう方は渋滞しているのに自分はすいすいと勤務先へ着けます。毎日のことですので、通勤の楽さは長く続けるうえでとても重要であると実感しています。電車など公共交通機関での通勤の場合も、実際に通勤することを想定して一度朝の時間帯にその電車を使ってみましょう。本当にこの通勤スタイルを続けることができるのか、という視点で電車や駅を使ってみましょう。自分にとってストレスとなるような因子がないか確認しましょう。さらに、公共交通機関での通勤の場合は、夜勤の日はどうだろう?という視点で情報を収集しておきましょう。夜勤の出勤時にいつもの通勤手段を使えるのか、夜勤の日のみ車を使用することになるのであればその際の経路や駐車場、道路状況など自分が対応可能か確認しましょう。かなり細かい視点まで提案していますが、通勤は毎日のことなので長く勤務を続けるうえでかなり重要な条件だと思います。

・結婚、出産後の勤務形態の変化にどの程度対応可能かを細かく情報収集しておく

結婚、出産すると、夜勤ができなくなる可能性や引っ越しの可能性など大幅な生活スタイルの変更を余儀なくされるケースが多いですよね。そういった時にどこまで対応できるのかを就職の際には把握しておくとよいでしょう。具体的に挙げていきます。
規模の大きい総合病院であれば引っ越しが必要な場合に系列病院への転勤が可能なケースがあります。系列病院がどの地域にどの程度の数あるのか把握しましょう。また、引っ越しが必要になった場合に転勤先でも勤続年数を引き継いでもらえるのか、ということが大事な確認事項です。勤続年数は退職金の額に直結してきますから重要ですね。
夜勤免除や平日日勤のみの勤務が可能なのかどうかの確認も必要です。出産して育児休暇後に夜勤を免除してもらえる制度があるのか、あるいは夜勤のない日勤のみの部署への異動が希望すれば可能なのか、などの確認も重要です。また、現在は院内に保育所(託児所や認可外保育園など)を設置している病院も増えています。保育所があるというだけで安心はできません。保育所に預けられる規定もきちんと調べておくことをおススメします。保育士の数にも限りがあるので、規模が大きくて看護師の人数が多い病院であればあるほど預けられる条件が厳しい場合があります。正規職員しか預けられない、夜勤は預けられない、など細かな規定は保育所によって必ずあります。出産後も本当に働き続けられる環境にあるのかを想定して就職時には詳しく情報収集しておくことをおススメします。

・離職率をはっきり聞いておく

離職率は必ず各病院で数値として出しています。いろいろな福利厚生制度や待遇が良くても案外離職率が高い、ということは何かあるかもしれません。特に、経験年数別の看護師の離職率を確認すると良いでしょう。「長く働けるかどうか」という視点で考えると、中堅世代(10年目前後)の離職率が高い病院は何か理由があるかもしれません。中堅世代といえば結婚、出産真っ只中の世代なので、その世代が働き続けにくい環境がその病院にはあるかもしれません。

・モチベーションが上がる、「臨時手当」はどの程度あるのか確認する

臨時手当の代表は「ボーナス(賞与)」ですね。その額と、もらえる頻度を把握しておきましょう。毎月のお給料は平均並みでもボーナスが良ければモチベーションが上がりますね。また、それ以外にも福利厚生の範疇になりますが結婚の際の手当、妊娠出産の手当、傷病手当、病気の際の手当などライフステージに応じてもらえる手当も把握しておきましょう。子供の入学卒業時に手当がもらえる病院もあるようです。それらの手当はモチベーションに直結してきますので、把握しておくとよいでしょう。

・「異動」はどの程度本人の意思が尊重されるのかを確認しておく

長く総合病院などに勤めると、院内の「異動」はつきものですよね。内科病棟から突然ICUに配属になった、などなど畑違いの部署への異動はたくさんあります。その「異動」の際に希望を聞いてもらえるのか、タイミングや異動先は自分のライフステージの状況を加味してもらえるのか、などを確認しましょう。就職説明会などに来ている病院関係者は課長部長クラスなど役付き者が多いので異動についても詳しく教えてもらえるでしょう。本人の意思に関係なく組織だからといって冷酷に人事異動がある病院も少なくありません。異動は退職したくなるタイミングの一つです。その際のフォローがどの程度手厚いのかを把握できるとよいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。長く続けられる勤務先を選ぶにあたって重要なことはまず、自身のこの先の人生設計を少しでも考えてみることだと思います。まだ若いと結婚や出産などは具体的に想像しにくいかもしれません。それでも想定できる範囲で考えましょう。結婚、出産以外にもさまざまなことが想定されますね。それらを通して自分にとってどのような情報が必要なのかを考えましょう。提案した情報収集のコツが少しでも役に立つことを祈っています。

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