オペナースになるためのメリット・デメリット

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#917 2019/12/09UP
オペナースになるためのメリット・デメリット
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手術室看護師といえば、ドラマのイメージが強いのではないでしょうか?
かっこいいと言われることが多いですが、実際のところは?憧れはあるけど大変そう。といった不安もあると思います。
手術室看護師に必要なことをまとめてみました。

オペナースに必要なこと

・血や臓器を見ても平気であること

とにかくこれに尽きます!見学の学生や新人看護師、研修医の人でも倒れる人が結構多い。だんだんと慣れていくこともあります。
食事休憩をはさむこともあるので、モニター画面を見ながらなんてことも日常茶飯事です。

・物事を冷静に判断ができること

予定通りに手術が進むことがほとんどですが、緊急手術では急変は当たり前!なんなら急変した状態でやってきます。
大量出血や予想外のことも起こりやすい部署なので、慌てないことがとにかく大切です。焦らず、冷静に対応できるスキルはどこの部署よりも求められます。
予定通りいくことばかりではありません。安全に終了することが一番ですが、もしもの際に動ける冷静さ・応援を呼べる度胸も必要です。
ある程度の冷酷さも時には必要となる場面も多く、情に熱い看護師や患者さんに思い入れが強いなどの方には辛いこともあります。
また、小児の手術や完治しない症例、移植などの特殊症例も扱うことがあります。

・先読みすること

手術室看護師独特のものかもしれません。
次に何が必要なのか?手順を覚えることはもちろんですが、イレギュラーな場面も多々あります。そんな時に次に使う器械は何?もしここで急変したか必要なものは?などの予想して、いくつかのパターンをもっておくことが求められます。
言われた器械を渡すだけでなく、言われる前に渡せたときに達成感は手術室看護師にしか味わえない嬉しさだと思います。

・ドクターの癖を知る

手術室では性格が変わるといわれる医師もいるほどなんですが、それだけ緊張していたり、集中しているということです。
医師によって使う器械や好みの器械があったり、くせがあるのでそれらを覚えていく必要があります。
お互いの相性もありますが徐々にくせが分かってくると、手術もスムーズに進むようになります。

・体力がある

常に立ちっぱなし、重たい器械を持ったり麻酔がかかった患者さんを持ち上げたり、精密機械を取り扱う、検体や輸血をもって走ることもあります。
8時間は立ちっぱなしでいられる体力が必要となります。重たい防護服をきたままなんてこともありますでの、腰痛になることも多々あります。
そのうえで集中力をキープしないといけないので、ある程度の体力は必要不可欠です。動き回ることは少ないので、手術が始まると半畳くらいのスペースからはほとんど動きません。

・勉強が好き

外科全般の知識が必要になります。
今まで勉強してきた病態はもちろんのこと、とにかく解剖整理が重要です!
看護観や今までの授業ってなんだったの?って思うくらい学校での勉強や病棟での知識や経験は使いません。
今まで知らなかった、筋肉や骨、神経の名前などの方が大事!実際に術やを見ながら、これはどの部位で、今何をしているのか、これから何をしていくのかを把握・予想する必要があります。
たくさんある器械の名前、種類、用途を覚える。すぐに出せるというスキルも必要になってきます。
何がどこにあるのか、このセットにはなんの器械が入っているのかを把握しておく必要があります。

・絵が上手

術野や手術工程など、自分の覚書を書くために必要になってきます。文章だけでは限界があるので、やはりイラストがあるとわかりやすいですし復習になります。
実際、絵をかいて説明することも多いので上手いにこしたことはありません。
器械を覚えるときにも絵をかいて覚えるとスムーズに覚えられます。

オペナースになる方法

・新卒から目指す場合は、配属希望が通ることが多いので希望すると良いです。

手術室という閉鎖的な環境で、冷え冷えした印象があり好みが分かれる部署になります。また厳しい先輩も多いため、打たれ強いメンタルも必要です。
とにかく勉強量が多い。体力が必要なので男性看護師が比較的多い部署だと思います。
とても勉強になるので興味があったり、やる気がある人にはおススメです。

病棟勤務から手術室看護師になる方法

・希望する人は少ないので、異動で来られる場合が多いです。特に病棟経験者からは敬遠されがち、怖いというイメージが強いようです。
また、未知の世界のためとにかく勉強する必要があります。看護師歴は関係ありません、というか病棟でのスキルはほとんど必要としない場所であるためギャップを感じる方が多いです。そのため、スタッフ不足なことが多く希望は通ることが多いです。
病棟に比べ夜勤が少ないので、日勤のみを希望するママ看護師が多いです。夜勤が苦手な方には働きやすいかもしれません。

オペナースのデメリット

・感染のリスクが高い

感染症をもっている患者さんもきます。注意はもちろんしますが普段以上に、慎重さが求められます。手袋をしていますが暴露率が高くなるので、自分の身を守るためにも必要なことです。

・患者さんとの関りが少ないので、声かけやコミュニケーションが苦手な人が多い。

麻酔をかけてしまう、術前や術後訪問の少ない時間でしか関わらない。と接点が薄いために起こってしまうようです。

・病棟看護師とは看護技術に差が出る。

必要な看護技術が全く違うため、必要となるスキルも異なります。
採血はしませんし、ルートキープをしない病院もあります。おむつ交換が苦手だと言っていた人もいました。
どちらも経験できると看護師としてスキルアップにとても良い経験ができると思います。

・夜勤が少ない、オンコール制

基本的に日中に手術を行うため、夜間は緊急手術の対応が多いです。
当直制の病院もありますがオンコールで呼び出されたら行くという場合もありますので、確認した方が良いと思います。
休みなのに呼ばれないか気になって出かけられない、休んだ気にならないという声が多いです。

まとめ

かっこいい、憧れの裏側にはとにかく勉強・体力勝負という地道な努力が必要です。
疾患や術式への興味も必要になってきます。病棟勤務の看護師とはかけ離れた看護師像なので、ギャップやカルチャーショックもたくさんあります。
しかし、手術室を経験したからこそわかる事、経験できることもたくさんあり必ず看護師としての糧になります。
興味がある方は一度挑戦してみても良いかもしれませんね。

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