看護師になるなら知っておこう、就職時に入会をすすめられる看護協会

会員登録 ログイン
メニュー
#915 2019/12/07UP
看護師になるなら知っておこう、就職時に入会をすすめられる看護協会
更新情報を受け取る mail このエントリーをはてなブックマークに追加
mail

看護師として病院に就職が決まった時、さまざまな手続きをしていくと思いますが、その中でよくみられるのが看護協会についての案内。看護師とは切っても切れない関係である就職時の疑問にもなりがちな看護協会についてご紹介します。自信どのような苦労を経験したのかご紹介出来ればと思います。

看護師は就職するときに、病院と雇用契約を交わして就職するのですが、その際に看護師とは切っても切れない関係である、看護協会の入会も勧められるというのはご存知ですか?

強制的な加入ではなく、任意の加入なのですが、病院によっては看護師全員加入しているところもあり、その加入に疑問を抱いている人も少なくありません。
そんな就職時の看護協会入会についてご紹介していきます。

・日本看護協会と県看護協会の二つがある

日本看護協会は、看護師が自主的に加入する看護技能団体とされます。実際にどのようなことをしているかというと、研修を行う、看護師の働き方の調査や提言、また協会ニュースや広報誌の発行、さらに看護職賠償責任保険制度などを行っています。

県看護協会というのは、各都道府県にあり、県内の看護職に携わる人が加入することのできる看護技能団体です。

・必ず入らなくてはいけないの?

看護師であれば看護協会に必ず入会しなければいけないのか?という疑問がわいてきます。もしかすると、私はこの病院で働くだけで、別に研修に参加しなくてもいいという人もいるかもしれません。しかし、私の実体験からお話しすると、大きな病院ほど看護協会に入会している看護師の割合が多く、入職時に加入を求められます。
しかし地方のクリニックなどになると、加入していないという看護師も多く、看護師の意志に任せて加入をさせるというところも少なくありません。病院によっては、正看護師は加入させて准看護師は加入していないというところもあります。
任意加入ではありますが、その病院のこれまでの看護師の加入状況や看護師の研修参加や看護研究といった活動内容によって、その加入率が異なるのです。
またみんなが入っているのに、自分だけ入りたくないということは許されない雰囲気もありますし、中には看護職賠償責任制度に加入するために、看護協会に入会したほうがいいとすすめられる場合もあるのです。

・やはり避けては通れない看護協会

就職してすぐの時には、毎日の業務で精いっぱいで研修に参加するどころではないと考えている人も多いかもしれません。しかし、毎日看護業務に携わっているとさまざまな疑問がわいてくることもあります。またもっと詳しく勉強したいという意欲がわいてくることも。そんな時には、看護協会に加入していれば、そこで行われているさまざまな研修の中から、自分に合うものを探して申し込むこともできるのです。そして自分のスキルアップを図ることもできるのです。もちろん非会員でも参加できるものも多いですが、受講料に差があり、会員は会員価格で受講することが出来るのが大きな特徴です。

看護師として経験年数を重ねてくると、自分の携わってきた診療分野でもっと専門性を養いたい、もっと勉強して極めたいと思う看護師も増えてきます。特定の診療科で5年以上継続して勤務していた場合、認定看護師や専門看護師、また特定看護師といった資格を取得するために勉強をすることもできます。また中堅層になると、そろそろ主任などを目指してみてはどうかと病院から打診されることもあるでしょう。経験を積めば主任や師長になれるというわけではなく、やはり管理職になるための研修を受け、必要な知識を身に着ける必要があるのです。

そこで日本看護協会の出番なのです。日本看護協会は、質の高い医療を提供するために、研修や資格認定制度を運営しているのですね。例えば、専門看護師や認定看護師になるための研修。
専門看護師の場合は、看護大学・大学院に通って専門性を磨くための勉強をしなくてはいけません。日本看護協会は、それらの大学と連携して専門看護師制度を運営しているのです。
認定看護師の場合は、指定された研修期間で6か月研修を受ければいいのですが、その研修にも日本看護協会が携わっています。

管理職になるための研修には、ファーストレベル、セカンドレベル、サードレベルといったものがありますが、それらの研修も日本看護協会が携わっています。日本看護協会が決めたカリキュラムに沿って、県看護協会で実施されているのが現状です。

・看護協会に入らないという選択肢もある

みんなが看護協会に入っているのに、自分だけは入らないというのはとても勇気のいることです。しかし加入するからには会員費なども必要になりますし、研修にも何も参加しないのに、ただお金を支払うというのはもったいないですね。
そんな時には看護協会には入らないという選択肢も当然あるのです。あくまで任意加入なので自分自身で決めることも可能です。

・看護職賠償責任保険制度のために加入すると割り切る方法もある
私が現在所属する職場は、8名のスタッフしかいません。そのうち看護師は6名ですが、全員が看護協会に加入しています。当然入職時に上司から加入をすすめられ、断れなかったという理由が一番なのですが、それでも脱会せず会員でいるというのには理由があります。

一人はスキルアップや勉強意欲が高く、もっと看護について勉強したいという思いが強く、研修に参加するために看護協会を利用しています。それ以外の人は、看護職賠償責任保険制度に加入するために看護協会に入っているという人ばかり。
看護師として患者さんに携わっているとき、細心の注意を払ってケアを行っていますが、それでもトラブルが起こるということはあります。対策をとっていたのにも関わらず、患者さんが転倒転落してしまったというケースは、どこでも起こりうるものではないでしょうか。
また患者さんが利用している急須などの私物を割ってしまったということもよくあるケースです。通常大きな医療事故に対し補償される看護職賠償責任保険制度と思われますが、患者さんの私物を破損させたといった場合にも補償されるので安心なのです。
また研修中の事故や災害派遣のボランティア中の事故などにも対応可能なので、看護師にとって大きな支えになる補償だと思っています。

これらの理由から、看護師が就職するときに、看護協会への加入を勧められたら加入をしておくというのも安心して勤務するための一つの方法ではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?看護師になった時には、看護協会の存在を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。また就職や転職の際に加入をすすめられたという人もいるはずです。今回は、そんな看護師と看護協会の関係をご紹介しました。病院によっては加入率も異なるので、病院選びの際には参考にしてみてください。

こんな記事/動画も見られています

 

こちらの本が読まれています

意見をメールする 更新情報を受け取る

バックナンバー

 

【看護師お役立ちコラム】への応募・問合わせ

名前【必須】
電話番号
Eメール【必須】
Eメール(確認)【必須】
問合わせ・応募内容
【必須】

 

Facebook Twitter email
看護師の転職・求人。病院を動画で確認!ミスマッチを防ぎます Pagetop