今回は介護業界に就職する際に関して、好条件の介護施設とは?それぞれの施設の特徴や面接や施設見学の際にチェックするポイントはどこか?
といったところを筆者の経験談を交えてお伝えすることができればと思います。
まずは具体的なお話に入る前に、軽く筆者の自己紹介をしたいと思います。
都内在住の20代後半、現役で介護士をしております。福祉関係等は無縁の専門学校を卒業してから福祉関係の職場に就職し、
特養、ショートステイ、グループホーム、小規模多機能型施設などで焼く5年ほど働かせてもらっております。
筆者自身、仕事柄上も様々な施設を訪れる機会があるため、新たに就職や転職を考えてる皆様に少しでも経験や役立つ知識をお送りできたらと思います。
まずそもそも良い施設とは?
就職に関して良い施設とはなんだろうかという所が第一の条件に上がってきます。お給料や福利厚生がしっかりしている、
入所されているご利用者様の状態、その施設で働くスタッフの状態、施設内の整備、作り・・・。など様々な要件がありますので
具体的に一つずつ見ていきたいと思います。
お給料や福利厚生について
→お給料に関しては介護士の平均給料相場は年収約400万と言われておりますので、まずはここが一つの基準になると思います。
しかし、注意点として介護士には夜勤業務という独特の勤務があります。(例16時~翌朝9時までの勤務など)そして多くの施設で、
夜勤を行うと夜勤手当といったものを給料に上乗せしてつけてくれます。夜勤1回につき3000円~10000円程度が月に4、5回程。
この夜勤をするかしないかによってお給料の手取り額は大きく変わるため注意が必要です。求人票の中には4,5回程度の夜勤込みでの給料額が
書かれていることも多いため、しっかりとした求人票も読み込みも大事になってきます。
福利厚生について気になるところは直接面接官に聞いてみても差し当たりありません。事実と異なることをいう人はほとんどいませんし、
会社のコンプライアンスにも関わってきます。
次に利用者者様の状態について
これについても働きやすい、優良な施設を探すためには見学、面接の際には必要なポイントとなります。
利用者様とお話しする場は基本的に設けられないと思いますので、視覚的にわかるところで判断していきます。
・利用者様の髪がボサボサになっていないか、服が乱れていないか→これは意外と盲点となりますが整容の基本という観点をどのくらい施設が大切にしているのか?
という一つの目安になりますし非常にわかりやすいポイントです。髪がボサボサのままになっている利用者様が何人もいる・・・。
このような施設では整容の基本も行っていないため、利用者様と散歩に行った帰りや、食事前に手を洗ってもらう、拭く。
スタッフがワンケア、ワンウォッシュをしてない可能性も浮上していきます。結果、施設内で風邪等が流行りやすくなるリスクもあり、
自分がうつってしまうかもしれません。このような所では就職活動をする際には減点のポイントとなるでしょう。
・利用者様の表情に活気がない→施設を見学、面接する際にはフロアの案内をしてくださると思いますが、その際に何人もの利用者様が
車いすに座ったままうつらうつらとしていないか?それに対してスタッフが寄り添ってあげないか?対応していないのか?そういう所も
視覚的に非常にわかりやすいポイントとなります。何人もの人がそういう状態でいた場合には慢性的な人手不足で対応ができないか、
「もう少ししたらお風呂だから」「もう少ししたらでかけるから」と利用者様の本意を無視した合理主義の施設のどちらかでしょう。
次にスタッフの状態について
こちらも視覚的にも非常にわかりやすいポイントを紹介していこうと思います。
・そもそもフロアにどの程度のスタッフがいるのか(目では見えなくても居室で誰かと話している声が聞こえるなど)
これは非常に大切なところです。見学の際には面接官に聞けばうちではワンフロアに〇〇人のご利用者様がいますという説明がすぐに
返ってくると思いますが、それなのにスタッフの姿がまったく見えない・・。こういったところも慢性的な人手不足の職場であり、
仮に就職できたとしても小人数であらゆる業務を回してくことが想定されますし、就職後にしっかりとしたOJT(研修)が受けられるかも
疑問符を付けざるを得ません。特に初めて就職される方に関してはしっかりとした介護の基礎を学んでほしいと思いますので、
特にここは気を付けてほしいところになります。
・スタッフがいても疲れ切っている(表情に乏しい、スタッフ自体の身なりが整っていない)
これもわかりやすいポイントです。まず見学に訪れた際にスタッフさんたちの方から元気よく挨拶があるかどうか、活気があるか、身なりは整っているか。
考えればわかることではありますが、就職したらそのスタッフさんたちと一緒に働くことになります。性格等もあるために一概には申し上げられませんが、
施設で会ったスタッフさん達が活気がない、表情に乏しいといった場合ではあれば非常に過酷な労働環境であるということも想定されますので
就職の際には相当に念入りな下調べや労働状況の確認などが必要となってくるでしょう。
・施設のつくり、環境について
最後に上記の件についてご紹介していきたいと思います。施設のつくりといっても非常に判断が難しいところになりますが、
一番に気になる点としては、どの業界でもそうですがトイレがきれいかどうか。これに尽きると思います。特に介護施設では
トイレを使う頻度が多いにも関わらずトイレが汚れているというところは問題です。それと付随してフロアの様子にも目を向けてみましょう。
床に食べ物やティッシュの紙クズは落ちていないか?不自然に濡れていないか?といった所を確認してみましょう。
上記の様子が見られていたらこれに関してもやはり、スタッフの清潔に関する意識や時間がとれずに放って置かれているままになっていると
考えることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今後、転職や就職際に見学、面接を行う上で是非見ていただきたいと思うポイントとその理由をいくつかあげました。
利用者様の状態、スタッフの状態、施設の状態、見学や面接では数時間で終わってしまうことも多く、また何度も同じ施設に足を運ぶ機会も
見られないと思いますので、主に視覚的にわかりやすいところをピックアップしました。ぜひ、就職活動のお役に立てれば幸いです。
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