透析患者さんへの看護師としての食事指導の仕方

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#844 2019/09/30UP
透析患者さんへの看護師としての食事指導の仕方
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透析患者さんへの食事指導をどのようにおこなえば、患者さんにスムーズに受け入れてもらえるのか悩んだことは無いでしょうか?
円滑にスムーズに少しでもわかりやすく、患者さんに受け入れてもらえる指導方法を私の経験をお役に立て頂けたらと思います。

透析治療は患者さんにとって苦痛なことであり、そしてその治療は長きに渡り続けていかなければなりません。
高齢になってから透析導入される方も多く、今までの食生活から全く違う方向に変えなければならない方もいます。
1.水分制限
2.塩分制限
3.PとK制限
4.体重管理
が主な指導となります。

正直言いまして、食事制限は患者さんにとって苦痛という言葉以外浮かびません。
高齢者の方は、制限=食べなきゃいい!という考えの方が多く、食事を極端に減らす方が多いです。
それでは、筋力が減り体力も減り、長時間の透析に耐えるとこができません。
また、難しい指導をしたところで受け入れてもらえる患者さんは少ないです。
ポイントを抑えつつ、受け入れてもらえる指導をしていくのが良いです。

1.塩分を控えれば水分が減る

塩分を多く取れば、体内の塩分濃度を下げようと体が自然と水分を欲しがります。
それは、健康な人でも起きる現象で、例えばラーメンを食べると喉が渇くのは、ラーメンに入っている塩分を薄めようと水分をとり、尿として排出するからです。
塩分を控えることで自然と水分が控えられる事をお話すると、納得される方が多いです。
水分が控えれば、自然に体重管理も出来てきます。
塩の代わりにレモンを使ったり、酢を使ったり、醤油を器に移してつけて食べたり、また醤油をスプレーで使うことで、塩分は抑えられます。
醤油スプレーは今は専用のものが100円均一で手軽に購入できます。
また、ハケを使って塗る方法でも醤油は控えられて、塩分を控えることができます。

2.水分はペットボトルを再利用

1日に飲める水分は500~600mlと言われています。
500mlのペットボトルを用意してそこから水分を取るようにお話をします。
慣れてきたらペットボトルを使わなくても、体が感覚を覚えてくれるようになります。
氷を舐めるようにお話をする方もいますが、家庭の製氷機の氷は10~20mlと言われています。
数をとるとそれなりの水分になってしまうので注意が必要です。
スプレーに水とレモンをいれて、口腔内にスプレーをする事で乾きを潤すことができます。
また、塩分糖分を控えることで、水分は減らせられます。それにより、体重管理が出来るようになり、透析中の急激な血圧下降防止にもつながります。

3.冷たいものより暖かい飲み物

夏は冷たいものに限る!という方が多いのですが、体も冷えて喉も潤い確かに冷たい飲み物が欲しいです。
いっきに飲んでしまうので、中々おすすめはしません。
喉を潤すなら暖かい飲み物がいいです。暖かい飲み物は少しづつ飲むため、過度な摂取を避けることが出来ます。
ただやっぱり夏は冷たいものと言われる方は、1日摂取出来る水分の半分冷凍庫に入れて凍らせます。そこに残りの水を入れて飲むようにすると、1日の水分量を超えることは少ないです。

4.ご褒美な日を作る

極度な食事制限はストレスになり、そしてリバウンドにもなります。
毎日毎日制限制限、そんなことを続けていたらストレスにもなり、どこかで嫌になり暴飲暴食に繋がることがあります。それでは、せっかくしてきた食事制限も水の泡になってしまいます。
月1回1日食事制限はおやすみにして、好きなものを食べる日を作ります。
透析患者さんにとって絶対に食べたらだめというものはありません。
患者さんの中には、薬で食べてはいけない食材があるので注意してください。
ご褒美な日はなるべくなら、中1日の時にオススメしましょう。
特別な日も食事制限をお休みすることもいいと思います。例えば、クリスマス、お正月、誕生日など、その時にご褒美な日をとる事が多いです。
その時に注意していただきたいのが、Kの摂りすぎです。Kだけは心臓を止めてしまう恐れがあるので、ご褒美な日でも注意をして貰うのが良いでしょう。

5.果物は中1日の透析に来る前に摂る

中2日はKがたまっているのと採血日に引っかかることがあるので避けてもらうのがいいです。
透析に来る朝などに食べてもらうと、透析に来てK処理が出来るので、どうしても生のフルーツが食べたいという患者さんには、透析に来る朝に好きな果物を食べることをオススメしています。
果物はほぼ水分になるので、元々摂りすぎは注意が必要です。

6.リアリティで指導

食事を作る時に、目分量で食事を作る方が多いです。
おままごとの果物や食品サンプルでこの位が目安ですとお話をするとわかりやすいです。
また、わかりやすさでは持った重さがよく、粘土で10~200gまでの重さを作り、この位の重さでと手に取ってもらうことで、体感的に覚えやすく、なるほどと理解する方が多いです。

7.1日3回規則正しく食べる

透析患者さんは貧血になりやすい傾向があります。食べ物を充分にとり、血が薄くなるのを防がなくてはなりません。体に力を与る食べ物(ご飯、パン、砂糖、油)と、血の材料になるたんぱく質(卵、肉、魚、大豆製品)を適切に摂り、エネルギーが不足しないように献立や調理方法を工夫してもらいましょう。
高齢になるとどうしても油物を避けてしまう傾向があったりします。
朝食を抜いたり、夜食を習慣的に食べるのはやめていただき、偏食をしないで、好きなものばかりではなく、バランス良くたべましょう。
主食・副食を組み合わせるようにしてもらい、トーストだけでなく、おかず類も食べましょう。
副食はたんぱく質と野菜を必ず組み合わせ、料理を幅広く作り、多くの材料を使い、食品の栄養的な特徴を覚え、食生活にとり入れましょう。
自分の1日の必要食品量を覚え、食品は、決められた範囲内で摂取するようにしましょう。
卵料理で例えると、ゆで卵より目玉焼きの方がカロリーは取れ、目玉焼きよりオムレツの方がカロリーがとれます。
揚げ物は油を使うことでカロリーが取れるようになります。

まとめ

看護師として食事指導をする上で、患者さんに苦痛にならないように、そして楽しく指導をすることがコツです。
患者さん個人個人違いもあり、人生経験の豊富な患者さんが多いです。数字を並べたところで理解をしてもらうことは正直難しいです。
焦らずゆっくり指導をすることでコミュニケーションにもなり、自然と患者さんに受け入れてもらえてきます。

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