自分の人生にとってベストな病院求人を探すために

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#814 2019/08/31UP
自分の人生にとってベストな病院求人を探すために
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これから転職活動を行う看護師・MSWの皆様にとって、新たな就職先を決める事はとても難しい事だと思います。業務内容、お給料は勿論、残業時間、人間関係など、悩みや不安は尽きないでしょう。今回は、臨床工学技士として総合病院とクリニックに勤務していた私の経験を元に、ご自分の人生設計においてベストな病院求人を見つける為に気を付けるべきポイントをお伝えしたいと思います。

1.自分自身が何に一番重点を置いているか知る

転職を考えている皆様は、現在・または以前の職場を何故退職したのか、今一度振り返り考察してみて下さい。
自分、もしくは家庭の事情で辞めなければならなかったという理由は勿論の事、『自分の働きに対しての対価であるお給料が、自分が望んだようには貰えなかった』『人間関係が悪かった』『思っていたような経験が出来ず、学びたい技術を学べなかった』『休日が少なかった』などといった理由も当然あるでしょう。

私の場合は、結婚に伴う引っ越しが大きなきっかけでした。ですがそれは理由の大きな一つに過ぎません。住むところは少し遠くなるけれども、本当は通勤しようと思えば出来た距離でした。そう、実は結婚が決まる遥か前から、私は転職をずっと考えていたのです。
その理由はずばり『業務の過酷さ』と『人間関係』でした。
私の勤めていたクリニックは慢性的にスタッフが足りておらず、常に皆が忙しなく動き回っているような職場でした。誰か一人でも休めば業務を回す事すら出来ない、勤務時間中に終わらない業務、そうして残業は増えていくばかり―――。そんな日々が数年続きました。
常にギリギリの状態で業務を行っていると、スタッフもみなストレスが溜まり、イライラとしてくるものです。派閥のようなものまで出来たりして、互いにいがみ合い、職場環境としては最悪でした。

さて、皆様の退職を考えた理由は何でしょうか。

家庭の事情にせよ、その他の理由にせよ、転職に際しての病院求人を探すのであれば、それらの『相違点』を解消してくれるような職場選びをしなければなりません。

例えば『職場から家までの距離が遠すぎて通勤に時間が掛かりすぎてしまう』『子供の預け先が遠い』という理由が原因であれば、家もしくは子供の預け先から近いところで、まずは転職先を見つけなければなりません。

『お給料が少ない』という理由であれば、事前に求人案内などで給与がいくら貰えるのか調べる必要があります。その場合は、住宅手当や時間外手当、その他手当はいくら位見込めるのか、また保険料などを控除後した差引合計額はどれくらいなのか、事前にチェック出来れば確実であると思います。

『人間関係が悪い』という理由が原因であった場合、これを事前に転職先候補の求人を文面で見ただけでは中々分かりにくいかと思います。なので出来れば面接を受ける前に、一度見学に行ければベストでしょう。勿論、見学だけでは職場の内面深くまでは解らないものです。けれど全体的な雰囲気だけであれば十分に伝わるでしょうから、働いていらっしゃるスタッフの表情や患者さんの表情などを注意深く観察してみて下さい。実際にスタッフさんの誰かと少しでも話が出来ればベストですが、それは運が良くなければ難しいかも知れませんね。けれど例えば、目が合った際、にこりと会釈してくれるスタッフさんがいれば、少なくとも最悪な職場環境ではないと個人的には思います。

『学びたい技術が学べなかった』という理由が原因であった場合も、見学もしくは面接の際、実際にどのような業務に携われるのか、詳しく質問する必要があるでしょう。病院求人などの文面に業務内容の概要が記してあるかとは思いますが、それだけでは中々詳しい情報は伝わってこないものです。よって『どのような業務に就けるのか』『資格を取得するにあたっての補助はあるのか』『学会や勉強会に積極的に行かせて貰えるのか』などは質問しておいた方がいいでしょう。病院によって資格取得、学会参加の補助が出る場合もあれば、全く出ない場合もあります。これは要注意ポイントですね。

以上の事を踏まえて解る事は、『何が自分にとって転職のきっかけとなったのか』を改めて知るという事が、転職先を決める第一歩に繋がると言う事です。全ての事案を網羅するような職場を見つけるのは困難でしょうが、少なくとも自分が一番重要だと考える点はしっかりと抑えた病院求人を見つける必要があります。

2.必要な転職準備をする

突然ですが、皆様は自分の人生設計は出来ていますでしょうか。

『医療の最前線に常に居たい』という方もいれば『仕事をしながらも家庭を大切にしたい』という方もいるでしょう。前述した内容にも関わって来る事ですが、それらの将来的な目標が何であるかによって、『大学病院などで高度な医療を最前線で学びたい』『クリニックなどで地域に密着した身近な医療を学びたい』、『現場で学んだ経験を活かしメーカーで勤務したい』など、人によって目指すべき、またこれから歩むべき道は全く違ってくると思います。

しかし転職と一言で言っても、簡単に自分の望むような職場を見つけ、すんなりと就職できるわけではありません。転職をするにあたりどうしても必要になってくる事は、やはり『前職での経験』。何に何年携わったのか、何を学んできたのか、どのような技術を持っているのか。どの病院でも、面接を実施するにあたりこれは絶対に重点を置いているところです。
逆に言えば、経験があり、それを面接でアピールすることが出来れば、転職にあたってこれほど優位な事は無いでしょう。
よって、少しでも転職を考えている方は、それに際し念入りな準備を行っていく事が大切となってきます。

第一に、最低でも1年間、一つの職場・部署に在籍する事。

『石の上にも三年』という諺がありますが、ある程度の期間同じ場所で経験を積む事により知識も深まりますし、技術も見に付きます。裏を返せば、一定期間は在籍していないと『経験』としては不十分であると言えるでしょう。また転職にあたっての面接時にも、異動があまりにも多いと『一つの物事に集中できない人』とマイナスに思われかねません。
家庭の事情や職場の事情で部署を異動にならざるを得ない状況であれば仕方ありませんが、そうでなければ、辛くても少しぐっと堪えて、同じ現場で働いた方がより有利と言えるでしょう。

次に、プラスとなる資格をなるべく取得しておくこと。

資格を取得するメリットは多くあります。職場によっては持っているとそれだけで手当が付く場合もあるでしょうし、何より資格取得に向けて勉強する事で自分の知識も深まります。もしかすると取得した資格によって今までは縁の無かった仕事にも就けるかもしれませんし、面接時にも自己PRの一つとして武器になるでしょう。よって可能であれば関連する資格はなるべく多く取得したほうが有利です。
現に私も、仕事とは直接関係ありませんが登録販売者の資格を取得しました。実際これによって手当が付く等はありませんでしたが、臨床工学技士の仕事をするにあたって意外と薬の知識は必要になってくるので、勉強した事で自分の為になったと思います。

あとこれは医療職に関わらず、裏技のようでありながら意外と重要かつ必要なことなのですが、職場である程度の人脈を広げておくことが非常に後々とても役に立つ場合があります。
人脈を広げておくことで、ストレートに言えば次の転職先を紹介してもらえるかもしれません。私の周りのスタッフで転職していった方々も、上司の口利きで次の職場を決めた方が多くいました。
職場を紹介して貰えなくとも、他の職場の情報を深いところまで入手する事も可能かもしれません。

以上の事を踏まえ、転職に際して可能な限り準備をしておけば、より選択範囲も広まり、より良い転職活動が出来るでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?結論を述べると、転職にあたって、自分にとってより良い病院求人を探す為に必要な事はずばり『自己分析』『情報収集』『事前準備』の三つです。この三つがしっかりと備わっている方は転職するにあたってより有利でしょうし、選べる求人も増えます。ご自分の将来を見据えて、どのような職場で働きたいのか。それを今一度考え、それに際しての情報を集め、必要な経験を積み、資格を取得する事でより自分の未来設計に合った職場選びが出来ます。
皆様にとって、より良い職場選びが実現しますように!

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