看護師としての働きかた 病院を選ぶためのポイント

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#810 2019/08/27UP
看護師としての働きかた 病院を選ぶためのポイント
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大学病院、総合病院、一般病院、クリニックなど、看護師にとって活躍する場がたくさんあります。そのため、新卒として就職する際や転職する際、どこの病院に勤めたらいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで、それぞれの看護師としての働き方や、メリット・デメリットを含め、病院の選ぶポイントをご紹介したいと思います。

【大学病院】

大学病院とは、大学に付属している病院です。診療の為の場であるとともに、研究および教育のための場でもあります。

●メリット

診療科が細分化されており、勤務している診療科に特化した知識や技術を習得することが出来ます。また、診療のほかに、研究や教育にも力を入れているため、研修や勉強会が充実しています。特殊な疾患や最新の専門的な治療を学べる機会ともなるため、看護師としての経験値を上げることが出来るでしょう。
福利厚生や給料面に関しても、比較的安定していることが多いです。

●デメリット

病院内に医師・研修医がたくさん在籍しており、採血や点滴の血管確保などの看護技術は、研修医が行うことも多いです。そのため看護技術に関して経験する機会が少なくなることもあります。
また、時間外で研修や勉強会に出席が必要なこともあり、病院での拘束時間が長くなります。

【総合病院】

総合病院とは、病床数100床以上であり、主要な診療科として、最低でも内科・外科・産婦人科・眼科・耳鼻科の5科がある病院を言います。

●メリット

診療科目が多いことから、さまざまな症例に当たることが多く、看護師としてスキルアップやキャリアアップしたいと考えている人に向いています。また、プリセプター制度やクリニカルラダー制度を取り入れているなど、教育体制も整っているため、安心して働くことが出来ます。
大学病院と同様に福利厚生や待遇面がしっかりしているのも魅力の一つです。

●デメリット

診療科が細分化されており、必ず希望する病棟で働けるとは限りません。そのため、内科で働きたいと思い就職したが、実際は外科で働く場合もあります。さらに、希望の病棟で働けたとしても、病院内での異動もあり、全く知らない分野での看護を必要とされます。
また、教育や研修に力を入れていることから、時間外での研修会や勉強会に出席が必要であり、拘束時間が長くなることもあります。

【一般病院】

運営主体や規模がさまざまであり、地域密着型の病院です。病院によっては地域の老健施設と提携していることもあります。診療科は細分化されていません。

●メリット

診療科が細分化されていないため、幅広い看護を学び提供することができます。採血や点滴の血管確保も大学病院に比べて早い段階で経験し、実践力や技術力を身につけることが出来ます。また、時間短縮やパートなど、働き方を選択することができ、ママさんナースも安心して働くことが出来ると言えるでしょう。

●デメリット

診療科が細分化されていないため、さまざまな分野についての知識が必要となります。
また、教育体制が整っていないことや、看護師不足から曖昧になることが多く、実践力や技術力はつくけど、根拠が曖昧になりがちです。
そのため、自分で知識を身につけたり、勉強するような努力が必要になります。

【クリニック】

クリニックは特定の外来診療を行っており、救急外来や入院設備はありません。
仕事内容は、診察の際の問診やバイタルサイン測定、医師の診察の介助がメインであり、そのほかに採血や点滴もあります。

●メリット

クリニックの最大のメリットは、診療日時が限られているため、ワークライフバランスの確保が実現できます。そのため、子育てしながら働くことも可能となります。

●デメリット

看護師の人数が少ないことから、幅広い知識や技術が必要とされます。
病院での勤務では採血や点滴が出来なければ、他の看護師に代わってもらうことが出来ますが、クリニックではそうもいきません。
新卒として就職するには看護技術を磨くことは難しく、大きな病院で知識や技術を磨いた後、生活スタイルに合わせて転職先の候補にするといいでしょう。

【病院の選ぶポイント】

それぞれの病院の特徴とメリット・デメリットについて説明しました。
それでは、どのように病院を選択すればいいのでしょうか?

①自分の興味のあることをみつける

看護師としての働き方はさまざまです。看護実習や授業を通して興味があったことを考えると言いでしょう。手術看護に興味があれば手術室、救急に興味があれば三次救急がある病院、子供に興味があれば小児科など興味のある診療科がある病院を選択することが出来ます。
しかし、現時点で何に興味があるか分からない人もいるかと思います。その場合は、とりあえず大きい規模の病院に就職しておけば、内科・外科などさまざまな診療科があり、仕事をしながら興味があることを探していくことが出来るでしょう。

②教育体制

一年目での経験はその後の看護師生活に大きく影響します。教育体制の整った病院を選択することが大切と言えるでしょう。
教育体制が整っている病院ではプリセプター制度などを取り入れており、先輩看護師がマンツーマンで指導があり、また相談にも乗ってくれます。最初は失敗も多く、指導が厳しく感じるかもしれませんが、後々その経験や指導によって得ることはたくさんあることに気付くことが出来ます。

③生活スタイルを考える

一年目はすごく大変な時期です。知らない人だらけで環境になれることも大変であること、朝早くから情報収集や仕事の準備のため出勤し、帰りは指導者からの指導のため遅くなることもあります。また。夜勤勤務が開始した場合は変則勤務となります。
そのため、出勤しやすい病院を選ぶ方が、身体にとって楽なのではないでしょうか。

④離職率を調べる

離職率が高いほど辞める人が多く、離職率が高いのには、何かしら原因があると言えます。
求人や病院のパンフレットに離職率を出していない場合もあります。わからない場合は看護師に直接聞くといいでしょう。しかし、聞き方はやわらかく「長く働いている人が多いのですか?」などと質問しましょう。

⑤給与面・勤務体制

給与面も大事です。基本給やボーナス、各種手当に関してはパンフレットやホームページの採用ページで知ることが出来ます。
初めての就職や転職の場合、どの病院も大して変わりないと思いますが、病院によって差があります。就職後に気付き、生活が苦しくなると大変です。
また勤務時間や、夜勤の場合二交代か三交代か把握しておくことも大切です。

⑥病院見学は必ず行きましょう

病院のパンフレットや採用ページはキラキラして見えるように作成しており、病院や働いている人の雰囲気は実際に見ないと分かりません。
病院見学に参加することで、実際に病棟を見ることができ、看護師の表情や働き方を知ることが出来ます。病院の情報をたくさん得て、病院で働く看護師の雰囲気を知ることが、就職・転職を成功させるポイントです。

まとめ

それぞれの病院にメリット・デメリットがあります。そのため、看護師として働く上で、自分にとってなにが重要なのか考え病院を選択するといいでしょう。
また、認定看護師や専門看護師を取りたい人は応援してくれる病院を選択するのも一つの方法です。興味がある病院は必ず病院見学に行き、雰囲気を自分で感じることでよりよい病院を選ぶことが出来ます。

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