施設職員からMSWへ転職。求人票だけでは分からないことを知る方法!

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#756 2019/07/07UP
施設職員からMSWへ転職。求人票だけでは分からないことを知る方法!
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福祉の専門職を目指す皆様の活躍を願って、私の経験から何か参考になれば幸いです。今回は私が施設職員からMSWに転職した経験を書かせていただきます。就活といえば求人票が貴重な情報源ですが、そこからは読み取れない部分をご紹介できればと思います。

 

MSWとしての求人の仕事の探し方!

私は四年制の大学の福祉学部を卒業し、社会福祉士と精神保健福祉士を取得しました。新卒で社会福祉法人の中の福祉施設の支援員として入職しました。もともと、実習やアルバイトの経験から現場が好きで、どちらかというとデスクワークのイメージが強い相談員や、MSWの職にはネガティブな印象を持っていました。大学の恩師からも、新卒がいきなりMSWになるよりは、現場で経験を積んだ方がよいとアドバイスを受けたこともあり、施設職員を選択しました。

そちらで5年ほど勤務しました。資格保持者のため、計画立案等の書類仕事もさせてらもらいましたか、ほとんど介護業務に従事していました。

具体的には排泄、食事、入浴、通院介助などです。


それらの業務は求人票の記載通りで、面接等で伺った内容と変わりなかったです。しかし、施設職員となると地域に出て動くフットワークの軽さが求められ、同時に運転技術は必須でした。もちろん、求人票にも運転免許必要とは記載がありました。

しかし私はペーパードライバーで、しかもご利用者様を乗せて運転となると不安でいっぱいでした。送迎業務ありとは求人には記載がなく、入職すると急にそのように言われ、ほとほと困ったのを覚えています。結局、自腹でペーパードライバー講習に参加し、休みの日に送迎ルートを回る練習をしなんとかこなしました。今では運転も自信がつき難なくこなせますが、求人票に細かく記載して欲しかったと思います。

だんだんと経験を重ねるうちに、学生時代は敬遠していたMSW業務に興味を持ち始めました。福祉職としてなんとかやっていけそうだという自信がついたこともありますが、せっかく資格を取ったのにこのまま介護業務に従事するのはもったいないような気持ちになったからです。介護のスキルは介護福祉士の方には敵わず、軽度の方しか担当できず、戦力として中途半端だった負い目もありました。いつか相談職に異動するという可能性もあったのですが、現場がそれよりも介護のできる人材を求めていることはわかりきっていました。

そこで、思い切って精神科病院の相談員に応募しました。

三件受けて二件落ち、最後にあたった病院から合格の連絡をいただきました。精神科を選んだ理由は、勤めていた施設が知的障害の方向けの施設で、精神科とも密接な繋がりがあったからです。支援しながら戸惑うことも多く、精神科の治療のエビデンスや効果に興味を持ちました。私が関わるのは施設で過ごせるくらい軽度の方々でしたが、重度の方や入院されている方はどんな生活をなさっているか知りたくなったのです。

幸い、合格をいただいた病院からは、私の支援員としての経歴を買っていただきました。しかし他の病院からは、支援員としての経歴は評価されず、相談員の経験がある即戦力を採用したいという率直なお話を伺いました。

当然のことだと思いました。

支援員や施設職員と聞くと、当事者に寄り添った手厚い支援姿勢を想像されるようでした。MSW、相談員となるとベット調整など、病院の運営に影響する判断を求められることがあるから、今までの仕事と差がありすぎると判断されたりしました。同じ福祉職といえど、分野は多岐にわたり、畑違いの分野に挑戦するとなると、雇用する側も慎重になるのは仕方ないかと思います。これから福祉の道に進んで行かれる皆様も、最初にどの分野に進むかによって将来も変わっていくことと思います。高齢者、障害者、児童などなど、分野は様々ありますので、ご自分の進みたい道をしっかり選んでいただきたいと思います。

運が良ければ畑違いの分野に進むチャンスもあるかもしれませんが、それなりにリスクも覚悟しなくてはいけませんので、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。

そして、採用された精神科では相談員としての役割とデイケアスタッフとしての役割と、2つ任せていただくことになりました。

とても有り難いことでした。

というのは、繰り返しおります通り、私は相談員としてのキャリアはほぼ無いも同然で、いきなり業務に専念するには不安がありました。

上司の方もそこを考慮して下さって、患者様と直接関わって援助できる立場に置いていただきました。福祉施設にいた頃との違いは、医師と密接に連絡を取れることです。施設職員の時は、お医者様は皆さん忙しく、月に一回ほどの診察の時間に、要点をまとめて経過報告しなくてはいけませんでした。

しかも時間は5分か、10分です。支援しながら疑問に思ったり、利用者が苦しんでいても診察でお目にかかったひと時しか相談するチャンスがありませんでした。それが歯がゆく思っていました。しかし、今度は自分が病院のスタッフになったことで、何かあればすぐ先生とお話でき、治療方針や細かな確認を逐一行っていけたので非常に有り難く、また勉強にもなりました。

同じ病院に勤めるといっても相手は医師ですから、いつでも時間をいただけるわけではないのですが、私にとっては十分な時間でした。おかげで、自信を持って患者様と接することができるようになりました。また、付随して、医師の判断の範疇と、スタッフの判断の範疇との境目も勉強することができ、福祉職として自分が何をするべきがよりはっきりわかるようになり、施設にいた時どれだけ医療に過度に期待していたか痛感させられました。

このように視野が広がったのも、あの時一念発起して施設職員から相談員に転職を試みたことが良い方向に向かったからだと思っています。今さら、こんな自分が相談員になるなんて無理だと一時は迷いましか、思い切って挑戦してみてよかったと思います。福祉職としてまた一つ成長でき、やりがいのある職場に恵まれています。

まとめ

転職するかいなか、二の足を踏んで迷った時期もありましたが、今は転職してみてよかったと思っています。福祉職は転職を肯定的に判断してくれる所が多いので、何か思いがある方は思い切って行動してみても良いかと思います。

新卒の方は、福祉といっても働く場所は数多あります。臨機応変に、柔軟に適応できる心構えで臨むと、福祉職は楽しいと思います。

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