訪問看護師になるためにはどうすればいい?臨床経験は必要か?

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#717 2019/05/29UP
訪問看護師になるためにはどうすればいい?臨床経験は必要か?
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訪問看護師になるためには、さまざまな状況に対処できる能力が必要であるため、ある程度臨床経験が必要であるといわれることもあります。しかしながら、果たして臨床経験がなければ訪問看護師になることはできないのでしょうか。訪問看護師になるために必要な能力とメリット、デメリットをご紹介します。

訪問看護師は臨床経験が必要!?

私は現在訪問看護師として勤務していますが、やはりある程度臨床経験があってよかったなと思うことがあります。

しかしそれは必ずしも新卒は訪問看護師になることはできないというわけではありません。

実際に新卒で訪問看護師を目指している人だってたくさんいます。またそれを受け入れる訪問看護ステーションがあれば、臨床経験があるなしにかかわらず訪問看護師になることはできると考えています。

看護学生の勉強も在宅に関することは増えている?

以前の日本の医療は、病気になれば入院し、治療を受け、最後に亡くなるときも病院ということが少なくありませんでした。しかしながら、現在は高齢化社会に伴い、在宅医療も受ける可能性も増えてきました。それに伴って訪問看護師育成も重要視されています。

私が看護学校の時には、病院の実習で行うことがほとんどであり、在宅医療の現場を見るという機会はありませんでした。

しかし現在は、訪問看護ステーションに看護学校から実習の依頼が来るなど、看護学生のうちから訪問看護に触れる機会を持つ、実習をすることができるようになってきたと感じています。そのため、看護学生のうちから、在宅医療の実際を知り、そこで働く訪問看護師の働きを見るという機会はあり、新卒でも訪問看護師を目指す人が現実的に増加しているのです。

新卒で訪問看護師になるためには

新卒で訪問看護師になるためには、ある程度大きな訪問看護ステーションに就職することをおすすめします。なぜなら、大きな訪問看護ステーションほど訪問看護師の育成に力を入れており、育成するための教育システムが整っているからなのです。

また小さな訪問看護ステーションでは、毎日利用者を訪問し、ケアをすることで精いっぱいというところも少なくありません。新卒で小さな訪問看護ステーションに入職した場合、先輩看護師に同行し、さまざまなことを学ぶこともできますが、それも経験をしながら自分で学びとっていくことが大切となります。


その反面、大きな訪問看護ステーションでは、教育システムが整っており、担当の指導看護師がつくこともあります。また比較的指導に余裕をもって行っているため、日々の振り返りをしながら訪問看護師について学んでいくことができます。

また新人看護師としては同行している間は安心して訪問することができるけれど、独り立ちするのは怖い、不安という看護師も少なくありません。いつかは訪問看護師として自立していかなければいけませんが、それもしっかり技術と知識を学び不安なく自立できるようにサポートしてくれるのが大きな訪問看護ステーションのメリットであるといえるのではないでしょうか。

訪問看護師になるメリット

訪問看護師になるメリットは、臨床では学ぶことができないことを吸収できるという点ではないでしょうか。看護学生の時から病院実習は繰り返し行ってきているので、ある程度病棟の看護師がどんな動きをしているかということは想像することができます。

しかし在宅医療に関する実習は、どうしても短い時間になりがち。

そのため病院で働く看護師の多くは、在宅医療に関する知識、訪問看護師の実態などを知らないことが多いのです。


新人で訪問看護師になることは簡単ではありません。しかし訪問看護師になれば、これから必要とされる在宅医療に関する知識を一から学んでいくことができるということが大きなメリットとなります。さらに、これからさらに需要が高まるので、一度得た知識と技術を生かし、さらに良いところに転職を目指すということもできます。また認定看護師などの道も開かれているのでスキルアップにもつながります。

また訪問看護師になると、待機という夜交代で緊急の電話をもって対応をすることもありますが、病棟のように夜勤を定期的にするということはありません。基本的に朝から夕方まで勤務をするという仕事の流れであるため、生活リズムを整えやすいというメリットがあります。また夜勤などをすると、身体的にも精神的にも疲労が重なり時には体調を崩してしまう看護師も少なくありません。しかしながら、訪問看護師は、生活リズムを整え、体調を崩しにくいというメリットもあるのです。

訪問看護師になるデメリット

訪問看護師になるデメリットは病棟勤務のように夜勤がないため、夜勤手当がつかず給料が低いということがあげられます。
もちろん待機をすれば、待機手当というのがつくのですが、夜勤手当に比べれば低い価格となるため、給料全体は下がってしまいます。

また病棟で夜勤をしている時には、比較的平日の昼間にぽっかりと時間が空くということがありますが、訪問看護師は、昼間の時間に集中して勤務するため、平日の昼間に何かプライベートなことをしたいというのが難しいのです。

そのため行政に行く、銀行に行く、何か習い事を昼間にするということが難しい場合があるのです。ただし、有休を利用すれば、平日の昼間も有効的に活用することができます。そのあたりは上手に勤務を組み立てていくといいでしょう。

訪問看護師になる方法は、

まずはしっかりと学び看護師としての国家資格を取得する。そして新卒でも入職できる訪問看護ステーションに入り、きちんと一人前の訪問看護師になるための教育を受けること


が重要です。

また准看護師でも訪問看護師になる方法もあります。職場の理解があれば、専攻科に通いながら訪問看護師として勤務することも可能です。

訪問看護師になるためには、やる気が一番重要です。そしてきちんと日々の経験を学びながら、訪問看護師として成長していくことが重要です。

在宅に入り込むということは、とても変化に富んでおり看護を行うときにも臨機応変な対処が必要です。さまざまなシチュエーションに対応するためには、やはり経験を積んでいくことが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。訪問看護師のメリット、デメリットをご紹介しました。

また新人看護師も訪問看護師になることができるかということをご紹介しました。看護師として一人前になるためには、病棟でも訪問看護の場面でも同じ。つまり一番は看護師としての志、そして目的意識をもって日々学んでいくことが重要であると考えます。

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