精神科の看護は仕事が楽?再就職・潜在看護師の復帰場所に人気なわけとは

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#439 2018/09/17UP
精神科の看護は仕事が楽?再就職・潜在看護師の復帰場所に人気なわけとは
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一般病棟に比べて明らか行う看護に対して違うイメージがある、精神科。学生時代は教員から「一年目から行くべきではない」と言われがち、いざ入ってみると主婦さんが多いこの特殊な環境。いったいなぜ?向き不向きがある中で、やりがいも間違いなくあり、ランキング上位に入るのが精神科。転職などを考えている方に向け、その特徴をお話しします。

精神科の看護っていったい何をするの?

多くの方は看護師として働くにあたり、一般科を志望するのではないでしょうか。また再就職・転職などで仕事の負担を軽減させるという意味では透析などの看護師業務を担うと言った方も多いかもしれません。しかし、そのような中で人気があり求人も多く出ている科があります。それは精神科病棟での看護師業務です。

学生時代、いきなり精神科はやめておいた方がいいよと言われがちな精神科。たしかに内科疾患への理解が不十分になりやすいのは事実。ですが、精神科ならではのスキルもあり入ってみればやりがいのある環境です。

主な精神科病棟での看護師の一日ですが、配薬、検温、必要な処置、点滴(これも一般科に比べれば非常に少ない)、摘便・浣腸、傾聴といったものがメインです。また、統合失調症の患者さんなどで陰性症状が強く活動できない方への栄養管理(鼻腔栄養・点滴)などもあります。病院によっては作業療法などにも参加する場合もあります。一般科に比べれば処置などは少ないのでその点はかなり楽かと思われます。この中でも特に重要なのは配薬と傾聴、そして排泄管理となります。
精神科の治療にはまず手術などはありません。基本的に精神科薬により対処療法を行っていくのが治療となります。そのため薬を飲めなければ幻覚や妄想を取り除くことができなくなるため根幹ともいうべき治療です。そして、傾聴。やはり精神を病んだ方々はストレスをうまく発散できない、社会的に生きにくさを抱えていることが多いため様々な葛藤を抱えています。そういった話をしっかりと聞くことができる、また話しやすい環境を作るという事が仕事として求められます。それぞれ病気になった背景が異なるので、ある意味で個別性がもっとも発揮される必要のある場所となります。そのため、その人を看るという意味では深い学び・看護観の形成に結びつくことにもなります。

潜在している看護師の復帰場所に人気。なぜ?

そのような精神科の看護師ですが、入職ないしは実習などでみればわかることがあります。それは主婦さんが多いという事です。しかも、パート勤務でもなければそこまで時短勤務しているわけでもないのです。正社員待遇でも育児をしながら勤務している看護師さんはとても多くなっています。募集しているところでも、パートではなく正社員なのにすぐに帰れることを売りにしている病院も多くなっています。

どうして精神科ではそのようなことが可能かといえばやはり残業の少なさがあります。精神科病棟の種類にもよりますが、まず慢性期の病棟や開放病棟ではほとんどの場合17時ピッタリに仕事が終わります。いや申し送りが終わって帰り始める時間です。緊急に手術などがあるわけではなく、また慢性期病棟であれば日中に受け入れ態勢を整えるので遅い時間に急に入院が入るという事がないためです。精神科の急性期病棟であれば県によっては輪番制などをしていて夜勤帯に緊急で入院が来る場合もありますし、急性期病棟は急に入院が来る可能性があるので必ずしも残業がないというわけではありませんが、それでも一般科に比べて確実に少ない病院がほとんどでしょう。記録などの日々の仕事によって残業が生じるケースはまずないと言っても良いでしょう。

また人間関係も良好なケースが多くあります。それだけ勤務にゆとりがあるという事ですが、それだけではありません。やはり対人関係が看護の基本となりますので優しい方が多く、また話を聞くというスキルが一般科に比べて非常に高い事もあって円滑なコミュニケーションが期待できます。そして、何より患者さんの妄想の対象になった場合、チームでその対象となった看護師さんを守らなければなりません。また急性期であればパーソナリティ障害の方も入院するケースがありますのでそういった人の看護を行っていくという意味でチームが団結する必要がありますので仲の良い病棟が多いのです。

また余談ですが精神科は手術室などの急性期と同じく男性看護師の割合が多いため、病棟の空気がギスギスしにくいと言われています。これは女性だけの職場や男性だけの職場にならないことでうまくバランスが働くためでしょう。

メリットだけではない精神科の看護。もちろん怖い事もあります。

そのような精神科の看護師ですが、メリットだけではありません。リスクもつきものです。まず多くの方が思い浮かべるのは暴力のリスクではないでしょうか。統合失調症の患者さんが妄想状態に陥って暴力をふるってしまうこともありますし、双極性障害の患者さんが躁状態で入院した時に気分が上がりすぎているため暴力行為を行うことはあります。また認知症の方も増えているので、そういった方からの暴力リスクも高まっています。多くの場合では男性看護師が対応したり、暴力リスクの高い方にはできる限り二人以上で対応するようにしますが、それだけで避けられるものではないのでリスクは理解しておくべきことだと思われます。

それだけではなく夜勤の時の急変時の対応も重要な点といえます。一般科に比べて何もない夜が多い精神科ですがそれでも身体面の急変はあります。精神科の場合看護師二人もしくは看護師一人と助手さんで勤務するケースがほとんどと言えます。その場合、仮眠時には必ず一人で病棟を守る責任が生じます。また精神科の疾患を持っている人は多飲水やアルコール依存などのケースもあり内科的にもダメージがある方も少なくありません。そういった場合、日中の間で血液データなどがあらかじめわかっていれば一般科に送る事もありますが、入院当日に突然状態が崩れるケースもあるのでいざという時に対応できるスキルは必要です。近年認知症の方を受け入れるケースが多くなっているので、内科疾患を持っている方も少なくないので注意は必要です。

また精神科の増悪として他者への暴力を上げましたがそれ以上に怖いことに自殺企図・自傷行為があります。うつの回復途中にある方は活動的になってから気分が良くなっていきますので、その過程で縊首行為や隠し持った薬でオーバードーズする事もあるのでその点は注意が必要となります。

このような精神科ならではの怖い事に対してストレスを感じる人もいるため、精神科から新たに転職する人も少なくはありません。そのため、多くの病院で求人が出ていて、募集をかけている状況になっています。ある意味合わない人が出ていく流動的な環境だと言えるかもしれませんね。

まとめ

これらが精神科の特徴と、人気の理由となります。残業の少なさや職場環境は一般科に比べて確実に楽だと思われます。また個別性を看るという意味ではやりがいもある仕事とは思いますが、精神状態の増悪に対応できるのかどうか等を考えながら精神科看護に自らが向いているのかを考えて、転職などの際に選択肢の一つとして選んでみてはいかがでしょうか。

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