老人ホームが誠実に運営懇談会を開催しているか否かが重要

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#326 2018/05/27UP
老人ホームが誠実に運営懇談会を開催しているか否かが重要
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有料老人ホームへの就職を目指す介護士の皆さんが、何を判断基準にすべきか。今回は運営懇談会を判断基準として、就職先を選んだほうが良いことをお伝えします。

どの老人ホームでも入居者の家族からクレームは寄せられる

これから介護士として有料老人ホームへの就職を考えていらっしゃる方にお伝えしたいことは、真面目に介護士として仕事をしていても、必ず入居者の家族からのクレームは発生するという点です。
具体的な内容としては、入居者である高齢者の老化が進行してしまっているのではないかとか、ベッドから車椅子へ移動するとき雑に扱っているのではないかとか、流動食を食べさせるときに無理にスプーンを口の中に押し込んでいないかなど多岐にわたります。また、毎月の請求費用に差異が発生するのはなぜかとか、夜間勤務体制が手薄ではないかといったクレームもあります。

運営懇談会の場で施設責任者が誠意をもって入居者の家族のクレーム等に対応しているかがポイント

厚生労働省の有料老人ホーム設置運営標準指導指針には、運営懇談会の設置が定められています。運営懇談会では、老人ホーム側が入居者や入居者の家族の意見や要望を、老人ホームの運営に反映させることを努力規定として定めています。
このため老人ホームは、定期的に入居者の家族に老人ホームに来てもらい、運営懇談会を開催する必要があるのです。この場では、冒頭に施設責任者から挨拶がなされ、老人ホームの業績についても報告がなされます。そのあと入居者の家族との間に質疑応答がなされる議事進行が一般的です。この質疑応答で、入居者の家族からの疑問や質問、クレームや要望が寄せられます。
老人ホーム側が不誠実な対応しかできないケースでは、入居者の家族たちから罵声や怒号が寄せられることも珍しくありません。

採用面接の場で、運営懇談会について質問することが重要

しかし、これから有料老人ホームへ就職したいと考えている介護士が、運営懇談会の質疑応答の内容まで聞き出すことは不可能です。
そこで、介護士として有料老人ホームへ就職や転職を検討し、書類選考を通過して採用面接に臨む場合には、運営懇談会の運営方法について質問することをお勧めします。仮に面接官が、運営懇談会を1ヶ月に1回の割合で、土曜日もしくは日曜日に開催していると回答したならば、入居者の家族に対して誠実に対応している証拠といえます。このような老人ホームでは、入居者の家族からの要望やクレームに対して誠実に対応していることを推測することができます。
一方、運営懇談会を3ヶ月に1回の割合で、平日の午後8時から開催していると回答された場合には、この老人ホームは入居者の家族に対して誠実な対応を心がけていないと判断したほうが良いと思います。理由は、平日の午後8時であれば表面的には参加可能な時間帯を設定していますが、実際は仕事の残業などのために運営懇談会に出席できない家族が多数存在すると思われます。このため老人ホーム側としては、できるだけ形式的な議事進行で運営懇談会を済ませたいと考えていると推測できるのです。
また、開催回数が少ない点もマイナス要素といえます。

入居者や入居者の家族に対して不誠実な対応をとる老人ホームは、従業員に対しても不誠実な対応をとる傾向があります。このため、運営懇談会を誠実に開催し、運営している老人ホームに就職されることをお勧めしたいと思います。。

まとめ

介護士の方が有料老人ホームを就職先として検討する場合には、運営懇談会を誠実に開催しているか否かを判断基準とすることをお勧めします。入居者の家族からのクレームや要望に対して正面から向き合い、対応が可能なことと不可能なことを筋をとおして正直に説明している老人ホームは、介護士にとっても働きやすい職場といえるからです。

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