あこがれの手術室!実際はどうなの?

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#281 2018/04/13UP
あこがれの手術室!実際はどうなの?
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医療をテーマに描いたテレビドラマで行われる手術って、とっての鮮やかなメスさばきであっという間に手術が終わってしまいます。実際はそうではありません。私の体験談から、手術室の現状の1つをご紹介します。

手術の現場

手術をする、これは医師にとっても看護師にとってもアドレナリンが出るような大きな一つの業務です。手術治療というのは外科的治療の1つで、病院で毎日のように行われることの1つです。手術をすれば改善するため、患者を助けるために行う手術もあります。また腫瘍が予想外に大きくて開腹はしたけれど摘出せずに閉腹するということもあります。またあまり例のない手術に挑むということもあるでしょう。

私の勤務した病院は、消化器外科だったので、主に胃や腸といった手術が毎日行われていました。私が手術室に入るまでは、実習でも手術に入った経験がなかったので、未知の世界。そのためテレビで見た手術室の世界を想像していました。でも実際に働いてみると…現実の手術は、私の想像の手術風景とは大きくかけ離れたものでした。

実際の手術は結構時間がかかる

テレビを見ているとあまり手術現場を想像しにくいですが、実際の手術をしているときって、患者さんの体格や体型に左右されて手術時間がかかることがあります。

例えば、体格のいい人の場合は、仰臥位の手術であれば問題ありませんが、特別な体位を取る手術の場合、手術前に体勢を固定するだけで時間を要するのです。

メスを入れる前の体勢をとるのにかかった時間というのは、手術時間には入りませんが、入室時間が長くなるとご家族の心配などもあるので、医師も看護師も焦る場合があります。

次に手術をしていて時間がかかるなと思ったのは、術野を確保するのに時間がかかるということです。例えば、皮下脂肪の多い患者の場合は、手術器具にも脂肪が付着してぬるぬるすることがあるのです。それを取り除きながら手術を行って行かなくてはいけないので、皮下脂肪が多いことは、手術時間にも影響を与えてしまいます。

また術野を確保するために開創器でその部分を開きますが、脂肪の厚みがあるので、簡単に内臓の奥が見えないのが難点なのです。そのため手術には時間がかかることもあります。

時間がかかる手術に看護師はどのように対応する?

医師は開腹したら、その術野からは目を離しません。また無影灯で、術野奥まで見えるようにしているので、細かい作業をしながらも手術が進んで行きます。しかし直接介助をする看護師は、執刀医の右側に立ちますが、実際に術野をしっかり見ることって出来ないのですね。

直接介助は一段高いところにあがっていますが、医師が見るように、直接的に見ることが難しいのです。そうなると、手術に時間がかかると、まだかな?同じ作業が続いているな…、血管処理が難しいのかな…と考えるようになってしまうのです。

その作業が長く続くと、ちょっと気を緩めると集中力が切れてしまいそうになることも!看護師として集中力を維持しながら、業務に携わることはとても重要だし、それが医療事故の予防にもなります。そのためやっぱり時間がかかっても集中力を保っておくことが必須。

就職や転職をする時に手術室を考えている人に参考になったでしょうか。看護師としての手術室はテレビの世界でしか知らないという人も少なくありません。でも実際は、ちょっとかけ離れていることも多いのが現状です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。手術室に興味はあるけれど、迷っているという人も多いのではないでしょうか。是非病院選びの参考にしてみてください。

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